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特ダネ・ニュース 2003年5月の記録..
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  • ジャジャのサイト ( 5.31.2003 )

    ジャジャは、相変わらず引退してもあちこちからひっぱりだこだ。TV関連のレポーターとしても起用されているが、その他、自ら4人の子供のお父さんである彼は、一般の子供達への自転車に対する啓蒙のプログラムにもジョインしている。UCI世界ランキングでトップ1を続けた彼だから、この人気はわかるけど、それにしても過去2年のツールでの人気もすごかった。

    彼はツールとの相性は、総合順位という観点では、決してよくはなかった。91年東芝でツールデビューした時は総合71位。92年オンセの時に総合ポイント賞、区間優勝を遂げたが、総合順位は34位。94年はリタイヤ。95年が最高の総合4位となり、総合ポイント賞をとり、区間優勝もした。しかし、96、97年とリタイヤし、また、フェスティナスキャンダルの後、フランス側の態度に激怒し、ツールを含め、フランスで行われるレースを全てボイコットした時期も続いた。ツール主催者側のルブラン氏とも反目していた。それが、2人は和解。2000年ツールでは全く地味に走っていた彼だったが、2001年、2002年は水玉ジャージで大人気をはくすのだ。

    そんな彼のWebサイトは、余りごたごた書いてないものの、彼の今までのなつかしいレース写真がテロップでずっと流れるようになっている。上にある、Carriereというところをクリックすると、いろいろなジャージを着たジャジャが登場し、更にそれらの写真をクリックすると、そのレースのコメントが出てくる。ちょっとレトロな写真もあって、ファンが楽しめるようになっている。それにしても、引退した選手にこれだけ人気がある反面、現役のスター選手が不足しているのは寂しいことだ。
    http://iis4.domicile.fr/artek/jalabert/ ジャジャのサイト


  • タイラー ハミルトン:8日間で2連勝の快挙と、人柄が偲ばれる公式HPと、ツールに燃える。 ( 5.30.2003 )

    CSCのタイラー ハミルトンのHPは、更新頻度は低いけど、トップページのメッセージはいつも本人が書いていて、たまに更新されると、長い文章を寄せるのが常だ。時にA4の紙2枚分ぐらいのメッセージを寄せたりすることも。そして、最後には、必ずThanks for readingと、読んでくれた読者へのお礼が添えられている。文章はソフトで、すごいことをやっても控えめな感じ。仲間を称えるコメントも目につき、彼の人柄がよく感じられるサイトで私は好き。最近L-B-Lとロマンディーで立て続けに優勝した彼は、今は、もちろんツールに向けてトレーニング中。そんな彼の近況を5月中旬に更新された文章からお伝えします。

    エキサイティングだったL-B-Lの後、チームは4月29日にスイスで行われる6日間のツアーオブロマンディーに参戦した。リエージュで優勝したことを噛み締める間もなく、すぐさま僕らは、ビジネスに戻った。これは僕にとって、春の最後のレースだった。

    ロマンディーは、チームの目標で、ベルギーでの成功に後押しされて、チームのモチベーションも高かった。このレースでチームを率いたのは、ビヤンヌリースとシーン イェーツだ。6日間を通して、チームは素晴らしい走りをした。おかげで僕は、レースの最終ステージで優勝を狙える位置につけていた。このレースを最後に、1ヶ月はレースには出ない。だから、この春の仕上げのレースを最高の形で終えることに意欲を燃やしていた。

    最終日TTのコースでは、自分のエネルギーを最後まで使い尽くしたいと思った。今振り返ってみて、それが出来たと思っている。TTの後はいつもくたくただけど、この日は格別だった。限界まで鞭打った。シーン イェーツは、チームカーで僕を追っかけた。無線で、落ち着け、必至で集中しろ、と言いながら。ゴールでは、もうあと1ストロークすら、ペダルを踏むことはできない、という状態まで自分を追いやっていた。これ以上の出来は望めないぐらいの出来だった。このステージで優勝し、そして、総合で43秒という遅れをひっくり返して総合優勝した。信じられないフィニッシュだった。特に、レースを始めた頃から僕のヒーローだったツーレやデュフォーといった競合を相手に勝ったことを考えると、僕にとっても、チームにとっても特別な思いだった。

    これで(L-B-Lから続いた)8日間が終わった。人生で最高に素晴らしい2つの日曜日を含んだ8日間だった。正直言って、あれから1週間が経ったけど、未だに時々自分をつねってみては、あれが夢じゃなかったのか、と確かめる日々なんだ。

    ロマンディーのあとは、家族の待つスペインに帰った。リラックスできるのはいいことだし、信じられないことに、バイクに乗らない日々を過ごすのもいいことだと感じている。僕は、1週間は走るな、という指示を受けていた。11月1日以来、こんな長い間バイクに乗らないのは初めてだ。でも、実際それはいい気分だった。この休みは、肉体的、精神心的にも有益だったし、(今後レースを走る上で)いい効果をもたらすことを願っている。そして今、7月の次の目標に向けて頑張る時がきた。

    明日は、100%集中して、ツールのトレーニングを再開する。1週間のオフを経て、ツールがとても楽しみだ。最後に、ラース ミカエルセンに、心からおめでとうと言いたい。彼は2月末に背中を骨折したあと、戻ってきて、ダンケルク4日間でステージ優勝をあげた。これはチームにとってもビッグニュースだった。不運な出来事のあと、彼がトップフォームで戻ってきてくれて、僕らはとてもハッピーだ。

    読んでくれて、ありがとう。
    http://www.tylerhamilton.com/ (トップ頁全訳)


  • アームストロングのコーチ、クリス カーマイケル殿堂入り ( 5.29.2003 )

    アームストロングの自叙伝にも登場し、彼のツール5連覇の影の立役者といもいわれるクリス カーマイケルが、ニュージャージの地で自転車殿堂入りすることが決まった。これには本人も、格別な喜びを抱いているようだ。ちなみに、アームストロングも絶対に殿堂入りするだろうが、少なくとも引退するまではお預けだ。

    カーマイケルは78年から84年USナショナルチームに所属し、84年にはオリンピックチームに身をおいた。86年には初めてツールドフランスを走ったアメリカチームの一員となり、更に90-97年とアメリカナショナルチームの主任コーチも勤めた。アームストロングとは、90年来からアームストロングの指導にあたった。彼がまだジュニア時代のことだ。その後96年にアームストロングは癌と診断されるが、以来2人は二人三脚で癌の克服、そしてツール5連覇の階段を登り詰めた。

    このニュースをスペインの自宅で聞いたアームストロングは、彼は偉大なコーチでもあるし、真の友人でもある、と語った。彼は今、7月5日からのツールに備えてトレーニング中だ。「彼は人生最大の難関の時も、そばにいてくれた人のひとりだ。彼のことは二度と忘れないよ。」カーマイケルのエアロビック手法を取り入れた独特のトレーニング手法は、有名だ。彼はこれでビジネスもしている。レースと同じような環境下で厳しいトレーニングをする代わりに、有酸素運動を取り入れて小さいギアで長い距離を走る独特の手法だ。(AP通信)


  • クリス カーマイケルが殿堂入りをしたぞ! ( 5.28.2003 )

    アームストロングのコーチとしても有名な、クリス カーマイケルが、USバイシクル殿堂入りを果たした。詳細はまた後ほど。

  • BBC:マルコパンターニはメルカトーネを去って、ビアンキにジョインするかもしれない。ツール2003に出場するために。 ( 5.28.2003 )

    さきほどの続報です。BBCスポーツよりパンターニ語録集。
    「ツールで、もう一度走りたい。」
    「もしも出られたら名誉あることだし、アームストロングにどの程度対抗できるか見てみたい。」
    「チームはツールに招待されていない。だから、ツールに出るためには他のチームにジョインするしかない。」
    「(移籍先として名前があがっているチームビアンキの)ウルリッヒとは、何ら反目したことはない。ビアンキとは強いつながりがあるので、メルカトーネは僕の移籍には反対しないだろう。」
    「ビアンキに乗ってツールに出場できるかもしれない。」
    「いつもレースをしていくためのモチベーションを模索してきた。そういう意味で(モチベーションを維持するには)、ツールはパーフェクトだ。もう一度レースに復帰することを真剣に僕が考えていることを示すことで、アームストロングは脅威を感じることだろう。」

    「去年は調子も悪かったから、ツール参加の資格はなかった。でも、今年は、違う。レースでの状態はいいし、自分はアームストロングにとって脅威となる存在であると思う。」
    パンターニは、ジロが終わる日曜日にスポンサーと協議して、移籍が可能かどうか探るという。


  • パンターニがウルリッヒにジョインする? ( 5.28.2003 )

    パンターニがウルリッヒをリーダーとして発足したNewビアンキチームにジョインしたいと漏らしたとか??彼の所属するメルカトーネはツール出場権がない。ツールに出てアームストロングに対抗するには、ウルリッヒとタイアップしてでも、ビアンキチームに移籍するのも一策か?と考えているとか。このニュースのソースはBBCらしいので、あとでチェックしてみます。

  • セビーヤ、ツールに間に合うか? ( 5.27.2003 )

    カスティーヤレオンで今季復活を果たしたセビーヤ。痛みに苦しむこともなかったものの、チームは彼の状況をまだ完治とは受け止めておらず、一抹の不安を抱えている。セビーヤはヴエルタアアラゴンでリタイヤしてから、トレーニングを続行したものの、サドルに乗るだけで痛みを覚え、遂に痛みがひどくなって手術を受けた。しかも2度にわたって手術を受けることになった。どうやら、傷口が完全に閉じずに、縫合部分が開いてしまう状態が続いており、今後もトレーニングでその状況が再発することを周囲は危惧している。ケルメには、もうAゴンザレスもボテロもいない。今年活躍した若手は中程度のツアーならまだしも、グランツアーに出るほどには力をつけておらず、バルベルデなどは既にヴエルタに向けてトレーニングを開始している。ツールのリーダーはセビーヤしかいない。でも、リーダーになれるかどうかわからない。

    セビーヤは万全策をとって、ツールまでは、このあとボルタ ア カタルーニャしか参戦しない。ボルタが終わったら、ツールはその約2週間後だ。ベルダ監督は、そろそろツールの布陣を考えており、今のところ、例年の顔ぶれに加え、今年はガルベス、ムニョスらを入れる構想でいる。ガルベスがツールのメンバー候補に入ったのは、先日ジロで落車した後のことだ。ジロで果たせなかったゴールスプリント勝利を、ツールで、と期待している。でも監督は現実的だ。「もっとも彼はパリまでは到達できないだろうけどね。」ツールでは山岳が厳しいため、とにかく最初の1週間のスプリントを目標に走る。セビーヤに不安があるため、なんとかステージで1勝を、とガルベスを投入する意図がうかがえる。

    一方、ムニョスは、当初ジロのメンバーだった。しかし、アラゴンで鎖骨を折り、替わりに急遽ツールのメンバー、もしくは補欠として考えられている。今年のジロでは、ケルメは出場選手数が足りなくて、相当苦労した。結局どうしても適格な選手がおらず、1人足りない8人でメンバー登録をしたほど、苦しい台所事情だった。それでも、オンセやバネストが国内地上波でのTV放映がないためにジロをボイコットしている中、ジロに出たケルメの意地を買いたい。


  • ウルリッヒ、ツール出場の報道 ( 5.27.2003 )

    ビアンキは、UCIからトップ10チームとしてDiv1に仲間入りしたということで、ウルリッヒは、ツール出場に関して全く問題ないという感触を得ているそうだ。記事の見出しによってはウルリッヒツール出場と踊っているものもある。とにかく、チームとして成り立つために、あとは、チームのインフラを整備し、チームジャージ、チームカー、機材をそろえるだけで、今急ピッチにそちらの方のプロセスを行っている。

    チームは、もともとのコーストがそのままほとんどビアンキに替わるので、カセロやエルナンデス、プラサといった選手らはそのままだ。ただ、最近になってエーベルゾルトがフォナックへ移籍し、デンマーク人のベキム クリステンセンがチームとは契約せずにそのまま今は浪人中ということだ。それより前にチームを去っていったベルトラン、ツーレ、ペレスなどを考慮すると、選手は全部で19人となる。

    ビアンキがツールに出られることになると、惜しまれるのはツーレが移籍したフォナックがツール出場を果たせないことだ。ツーレは自分の誕生日の日に行われるツールのプロローグに出て優勝し、最後の花道を飾ることを希望していた。ちなみに、何度も給与は払ったと口約束ばかりで実行せずに終わったコーストのオーナーのダームス氏は、今後新チームには一切関与しないことになった。


  • ドミナのツール参戦に希望の情報 ( 5.26.2003 )

    レキップ紙が伝えたところによると、チッポリーニのいるドミナヴァカンツェのツール出場の夢は完全に潰えたわけでないらしい。一度は23チームの出場を完全に否定したものに、金曜日になって、プラス1チームの可能性を考え出したことをにおわせた。ただし、宿の確保や輸送その他の手配が間に合うかどうかわからないので、それらの問題が全てクリアできれば、という条件次第らしい。やはり、世論の余りの反発にソシエテもたじたじしたのだろうか。それに、このままでは、Jドゥラトゥールも世間の冷たい目にさらされそうで気の毒だ。

    そもそも、このプラス1チーム案が浮上したのは、JMルブラン氏が、ベネチアでドミナのマネージャーであるサントーニ氏と会談した結果を受けたもの。その時に、先にお伝えしたチッポリーニからの手紙がルブランの手に渡されたそうだ。手紙の中でチッポリーニは、「とにかくツールでは、パリに到達して、最後のステージで優勝をめざす」と書いていると伝えられている。ルブランが、チッポリーニはまだツールを一度もフィニッシュしていない、と言ったことを考慮してのコメントだろう。それを受け、現在のところ、「チッポリーニがツールの出場地点に立てる可能性は10-15%」だという。(ルブラン氏談話)。


  • ニュース サムアップ ( 5.25.2003 )

    チッポリーニ:ツール主催者に書面を送付し、ツール出場に最後の望みを託した。

    ガルシア カサス:フェスティナが終わってから、フランスのビッグマットに移籍したスペイン人の彼だが、シーズン途中の今になってCSCに移籍するという発表があった。今までグランツールでアシストをしてきた彼なので、そのままツール出場の可能性もある。USPに移籍したベルトラン同様、新チームでのデビューレースはドーフィネになる予定。

    一方でそのCSCにいながらツール出場が見込まれないのはタフィ。マペイ時代はツールに出場した彼だが、彼の本来の目標はクラシック。CSCでは、秋のクラシックに向けて調整するタイプの選手と、グランツールを戦う選手を分ける方針で、秋のレースに向けて調整する選手をツールに出場させるような余裕はない、と幹部は、はっきり語り、タフィのツール出場はないことを示した。


  • ニュースを入れた途端、ビアンキチームUCI公認決定のニュース ( 5.24.2003 )

    下記のニュースを入れた早々、ビアンキのUCIチーム登録が決定したニュースが飛び込んできた。昨年来、今まで散々選手への給与問題で騒動を起こしてきたコーストと入れ替わり、選手スタッフ皆ビアンキに移る。コースト問題がこんなに早期に決着を見たのは、スポンサーがビアンキだったことが大きい。コーストのようにファッション関連のスポンサーで、別にオーナーが自転車に情熱を持っているわけでもないスポンサーと、ビアンキという自転車界の重鎮の差というだけではなく、今後も長期にわたってチームを支えたいというビアンキ側の意欲、経営の健全性などのおかげで、トップクラブチーム入りがトンドン拍子に決まったようだ。

    2003年ツールの参加もこれでビアンキに決定する可能性が濃厚になり、ドミナの線は完全に消えるかもしれない。以前のようにソシエテは、計画よりも1チーム追加する予定は皆目ないそうだ。オピニオンポールでは、ウルリッヒよりも世界チャンプのチッポリーニをツールに入れるべき、という声が圧倒的だったのだが。実際、既に早々とビアンキのツール出場決定、のように書き立てているメディアもある。


  • チームビアンキの行方を占う。 ( 5.24.2003 )

    コーストから分離独立を図るチームビアンキだが、正式にUCIから認められれば、コーストに替わってTdFに出場できる可能性が多い。(コーストの替わりに、ドミナヴァカンツェという線も0%ではないが。)更に、チームビアンキ設立が急速な手続きで間に合うかどうかについては、最近になって、設立に向けて希望的な話が聞かれた。ビアンキはスポンサーシップを単年度ではなく、複数年度ということで考えているというのだ。これはUCIにとっては朗報だ。名声のために単発的に名前を出してすぐに去っていくスポンサーよりも、長期展望を持って自転車界を支えてくれるスポンサーが望ましい。というわけで、ビアンキは、UCIの全面的バックアップを得て、設立に向けて前向きに動いているというのが現状のようだ。

  • チッポリーニをはずしたツールドフランスへの高まる批判 ( 5.23.2003 )

    cyclingnewsの読者の手紙コーナーでは、5月19日、いっせいにソシエテの決断に対する非難の意見がよせられた。特にドミナの代わりにJドゥラトゥールが選ばれたことに対して、憤慨の声が多い。ツールをボイコットしようというイスラエルからの手紙や、ツールのTV放送でも、後半のスプリント部分は一斉にテレビを消そう、とかいうアメリカからの意見とか。更に、アームストロングも、今回ソシエテの判断は間違っている、と意見している。

    「ツールは世界レベルのレースであり、最高のライダーを排除することはできないはず。今回の決断が僕としては理解できないから、(関係者に)説明を求めたところだ。まだ回答は受け取っていないが。」と述べた。「この決断が完全に間違っている理由は3つある。第1に、チッポリーニは世界チャンピオンなのだ。この状況だけからしても、彼はツールに招待されるべきだった。

    第2にチッポリーニは世界的に見ても、最高のスプリンターだからだ。だから技術的にも文句はないはずだ。ツールにとって、技術レベルというのは無視できないファクターなのだから。第3に、チッポリーニはこの世界では最も人気あるライダーだ。自分の責任を熟知し、ツールも彼が戻ってくるのを歓迎すべきだった。」と。

    ソシエテがチッポリーニをはずした1つの理由として、彼がツールを一度もフィニッシュしていないことをあげたが、だったらAG2Rのキルシプーはどうなるのかしら?彼はチームChazal、カジノ、AG2Rを通じて1993年以来10年連続でツールに出場しているけど、やはり一度もツールをフィニッシュしていないというのをご存知ですか?(かくいう私も、つい先日キルシプーの経歴を調べているうちに、初めてこの事実に気がついたわけなのだけれど。)彼は、ラルプだのドゥーザルプだの山岳ステージで、決まってツールを去っている。多分今年もそうなるだろう。

    だから、このソシエテの言い分は絶対に、こじつけとしか思えない。いや、こじつけにさえなっていない。まあ、最も、去年まで毎年ビッグマットをツールに招待してきたソシエテだもの、Jドゥラトゥールの線も十分あるだろうと、予見はしていたけど。。。


  • ヒンカピーやっと復帰! ( 5.22.2003 )

    この時期セビーヤなど、シーズン前半を棒に振ってきた選手の復帰のニュースが立て続けに聞かれた。今度はヒンカピー。アームストロングの片腕として、ツールでは大事な存在だが、大好きな春のクラシックを全部棒に振ったほど、体調がすぐれなかった。トレーニングをしては疲れ、という悪循環で、遂に周囲から完全休養を薦められた経緯がある。しかし、やっとこのほど21日スタートのツアーオブベルギーで復帰の目途がたった。ちなみに以前にもお伝えしましたが、ヒンカピーの病気は、実ははっきりしないものの、肺の感染症という疑いがもたれている。そしてこれは、USPのチームメートから感染したと伝えられている。

  • 「ツールドフランスにビアンキ(つまりウルリッヒ)が出場する確約を得た。」 ( 5.22.2003 )

    19日のワイルドカード方式によるツール出場チーム選出の結果、今のところウルリッヒにはツールの出場権がない。彼はコーストに在籍していたものの、コーストとの決別を断言し、新しいウルリッヒを中心とするチーム、ビアンキで走ると明言している。だから、コーストが財政問題でツールから出場権を剥奪されない限り、ウルリッヒのビアンキチームはツールには出られないのだが、彼のHPを見てみると、彼はツール出場を確信している模様だ。

    全ては計画通り順調だ、という出だしで始まる彼のHPには、ソシエテ ド ツールドフランスがビアンキをツールに招待することを約束したと書かれている。ただ、チームがUCIから正式に認定されるまで待つことになるだけだと。現在UCIへの登録に向けて、書類手続きも進んでいるらしい。彼は毎日相棒のトビアス シュタインハウザーと一緒に、スイスのボーデンゼーの湖畔で6時間のトレーニングを行っている。レースは暫くお休みで、恋人のガビーとともに(夏には2人の赤ちゃんが生まれる予定だけど、2人は未入籍らしい)スイスの自宅で過ごす。

    いずれにしても、このビアンキの間際での登録の行方と、ウルリッヒのツールの出場がどうなるか、やきもきするところだ。


  • 日本人女性ライダーの事故死 ( 5.21.2003 )

    アメリカでトレーニング中だった藤中治子選手が17日事故で亡くなったニュースがスペインのスポーツ新聞に掲載されていた。

    藤中選手(33歳)はUSAのスノーサミットマウンテンリゾート(ロスから100マイルの場所)でMTBの練習中、ジャンプの際にバイクコントロールを失って地面に叩きつけられた。直後には脈拍も意識もあったのだが、それから暫くして意識を失った。ヘリコプターで近くの大学病院に運ばれたが、事故から約2時間余り後の11:51、死亡が確認されたという。藤中プロはMTBで世界を転戦。オーストラリアではトップ10入りした。今回は、アメリカで行われるチャンピオンシップに備えてのトレーニング中だったといい、MTBのこのシリーズで死者が出たのは記憶に無い、と関係者は語った。ご冥福をお祈りしたい。


  • ハビエル オチョアがレースに出場 ( 5.21.2003 )

    トレーニング中の事故で兄弟を亡くし、自らも1ヶ月以上の昏睡状態となったハビエル オチョアがレースに復帰する。5月24日。Vレユニオンのパラリンピックだ。19:25、3000人のサイクリストとともにスタートを切る。彼はツール2000、オタカムで劇的な区間優勝をあげたあと、翌年2月にマラガ近郊で車に轢かれ、一時は生存が危ぶまれたものの奇跡的に一命をとりとめ、今もリハビリにんでいる。

    主催者側のコメントもいい。「彼の出場はとても嬉しい。レースを盛り上げるというこちら側のエゴイスティックな理由からだけではなく、彼が復帰できたことに対し、彼や家族同然に喜んでいる。また、スポーツを愛する人たちにとってもこれは朗報だし、また、障害のある人がちが超人的な力を出せるということを証明する、いい機会だ。」

    News 2ヴエルタ2003>
    今年のヴエルタアエスパーニャの最初のTTの概要が決定した。ヴエルタはヒホンで9月6日に開催されるが、11日のサラゴサの最初のTTはサラゴサの町を走る37.2キロに決定。このTTの翌日からはフランス、アンゴラに入り、本格的な山岳ステージが開始する。


  • レースその他:オスカル セビーヤが復帰(カスティーヤレオン)、ミラーが優勝(ピカルディー) ( 5.21.2003 )

    今季は手術後の経過がすぐれず、復帰が長引いたセビーヤだが、やっとヴエルタ ア カスティーヤ レオンで復帰を果たした。ツールまであと2ヶ月ない。うまく調整が間に合うかどうか。なお、このレースには、マンセボ、ツーレらが出場している。

    一方で、ツールドピカルディーでは、コフィディスのデヴィッド ミラーが優勝した。コフィディスにとってはいいニュースだが、一方で同じチームのツールでアシストとして出場が期待されていたフランク ブイエが同レースで骨折した。彼は雨の中で行われたTTで落車し肘などを骨折したという。


  • ツール出場全チーム決定 続き − まだチームはこれで完全決定ではない! ( 5.20.2003 )

    ウルリッヒが率いる予定になっているチームビアンキは、今回選出されなかった。コーストがUCIから正式に登録されている限り、ビアンキを選出するわけにはいかないのだ。しかし、コーストの給与未払い問題が決定的になれば、チームは登録抹消され、そうなると今度はウルリッヒのチームビアンキのツール出場の可能性が出てくる。ビアンキという線がなければ、或いは、フォナック、ドミナにも、ほんの僅かながら最後の希望がある。但し、ランプレだけは可能性はゼロ。ソシエテの厳しいコメントは下記。

    ランプレが選ばれなかった理由)
    「素晴らしいカサグランデ、センスのいいベルトリアーティらがいるけれど、ランプレにルムシャスがいる限り、このチームのことは忘れたほうがいいだろう。チーム監督アルゲーリには申し訳ないが。」

    思えば今年2月のフランスの地中海ツアーで、チッポリーニが直前でレース出場をキャンセルしたのは、彼にとってフランス自転車レース関係者の印象を悪くさせるできごとだったかもしれない。地中海ツアーの大きな目玉はチッポリーニの出場で、あちこちでそれを宣伝していた。ところが彼は体調不良を理由にレースをドタキャン。なんとレース主催者は、チッポリーニが不出場ならと、ドミナ・ヴァカンツェのチーム全員の出場をいったん拒否したほどだった。結局チームとしてはぎりぎりで出場が認められたが、これはフランスでは、ちょっとした騒動になったのだった。この時の体調不良というチッポリーニのイメージは、残念ながら今のところ完全には払拭できず、今回ドミナは選考漏れになった。下記は、ソシエテが発表したドミナの不出場理由。

    ドミナが選ばれなかった理由)
    ドミナを除外したのは苦痛の選択だった。チッポリーニは昨年に比べ、シーズン最初のできが今ひとつだった。素晴らしいスプリンターだが、彼も36歳。ツールでは山岳というネックがあるから、最後まで戦うことはできないだろう。実際、チッポリーニがツール開始後1週間程度でリタイヤするというリスクもある。ツールを彼は完走したことがないのを忘れてはいけない。彼のことは尊敬するが、ツール2003では第7ステージに山岳が登場するから、彼のチームの体質には向いていないだろう。更に今年のジロの最初の1週間を見る限り、彼の状態は我々を安心させてくれるものではなかった。

    フォナックが選ばれなかった理由)
    とてもいいチームだが、ツールに出るのには少々きつい感がある。


  • ツールドフランス最終チーム選考に先駆けて、3チーム既に決定の報道 ( 5.19.2003 )

    既に今年のツールでは、18チームの出場が決定しているが、残り3枠が今日決まり、合計21チームが出場する予定でいる。本日のチーム最終発表に先駆けて、フランスのSports24が、既に3チームはTdFの切符を獲得したも同然、という記事を掲載した。それは、AG2R、ラ ブーランジェール(元ボンジュール)、エウスカルテルだ。かくいう私も、この3つは決定だと思っている。

    AG2Rは、今年移籍したブロシャールが目立って活躍しているし、シャヴァヌルのいるブーランジェールも堅いだろう。エウスカルテルもマヨが好調で、更に表彰台のてっぺんは逃しても上位に食い込む活躍が目を引く。あとはドミナ、フォナック、Jドゥラトゥールの3チームが残り1枠を争うが、今のところ既にツール出場が決定されるコーストが 最終的に認定されるかどうか微妙なところなので、あと4チームが選出されるという余地も残している。ランプレは、ルムシャスの問題があるので、候補にすら名前があがっていない。


  • ラスト1km以内の落車については、同着の措置を検討 ( 5.19.2003 )

    ゴール手前あとわずか1キロ、、というところで落車が発生したり、メカトラがあって、タイムロスが発生することがある。これについて、UCIが規定を改正する動きがある。見直しのポイントは、ゴール手前1キロ以内でそういう自体があった場合、その選手がもともといたグループの選手たちと同着として扱う、というもの。この見直しの背景には、ステージレースにおいて総合優勝を争う選手を保護する意図がある。

    つまり、総合優勝を争う選手たちは、通常なるべくプロトンの前へ前へ出ようとする。そうすると、平坦ステージゴール付近の場合、総合優勝を争う選手やチームが 区間優勝を争うスプリンターたちの邪魔になり、そこでちょっとした拍子に落車が発生しやすくなる。現在の争点は、この措置をラスト1キロ以内とするか、3キロ以内とするか、あるいはもっと拡大解釈するかという点だ。もちろん、総合優勝を争うような選手は、長ければ長いほどいい、そう述べている。今この時期でこの議論がされているのは、今回ジロで、大事な数秒をゴール間近の落車で失ったケースが既に発生しているからだ。


  • ベルトランのコメントがついに出たぞ。「コースト時代の同僚たちの幸運を祈りたい。」 ( 5.18.2003 )

    チーム コーストが選手への給与未払い問題で紛糾する中、UCIがコーストの選手のチームとの契約を無効とする判断をした。これで、契約違反とみなされることなく、選手は他のチームへの移籍が楽に行える。その決定を聞いて真っ先に行動あお起こしたのが、去年ジャパンカップで来日したマヌエル ベルトランだった。行った先はずばりUSP。つまり、コーストでウルリッヒのアシストになるつもりが、一転してアームストロングのアシストに転身を遂げたのだ。

    彼の移籍の経緯を追ってみると。。。今年一番最初にチームがレース出場停止処分を受けた時、彼は自問自答した。これから先、物事はどうなってしまうんだろうと。この頃から、コーストの行方に不安を抱き始める。そして、2度目の出場停止が起こったとき、元オンセの選手で 現USPの監督ヨハンブリュイネール氏から彼にコンタクトがあった。監督いわく、ベルトランの現在の処遇について確認してほしい、とアームストロングから依頼があったそうだ。先週水曜日、UCIがコーストの選手たちが、これ以上チームとの契約に縛られる必要がないことを事実上確認した時点で、ただちにベルトランはUSPとの契約に踏み切ったという。先にお伝えしたとおり、彼のUSPでのレース デビューはドーフィネの予定。コーストのチームで一緒に走り、まだ将来が不確定な選手たちに対し、「仲間みんながうまく切り抜けられるように幸運を祈っている。」と語った。

    ベルトランのコメント:「アームストロングのために走れるなんて、とても光栄だ。自分自身に期待しているし、やる気満々だよ。同時に ランスと一緒に走るという責任もひしひし感じている。僕のことを認知していてくれる人がいるとしたら、きっと僕はいつも偉大なチャンピオンのために走り続けてきた点を見てくれているんだと思う。」

    彼がこのチームの苦境をなんとか脱出できたのも、マペイ時代にロミンゲル、マペイ、バネスト時代にオラーノの片腕として忠実な走りを続けた陰の実績が認められたからだろう。


  • 5月8-11日:ツール ド ラ モンシュ(フランス) − 水谷選手が区間優勝 + 浅田監督インタビュー + 福島晋一選手再びアタック そしてアタック ( 5.17.2003 )

    5月9日:第2ステージ166km
    水谷選手ノルマンディーで輝く(以下cyclingnewsのレースレポート和訳)

    ブリジストンアンカー(以下BS)の水谷壮宏(たけひろ)選手が第1グループ32人の集団ゴールスプリントを制して第2ステージ区間優勝を遂げた。一方リーダーのイエロージャージは、フランスの現役警察官であるヤン ブイロンがキープした。BSの水谷選手は福島晋一選手とともに何度もレース中に仕掛け、まさに優勝に値する走りだった。(注:現役警察官がこの時点でリーダーでしたが、今回フレンチポリスチームが出場していたのです。)

    「これがチームにとって今季初勝利であり、同時に我々がプロTT3カテゴリーとなって初めての勝利でもあるので、この優勝は非常に意味がある。」とチーム監督の浅田顕氏は語った。「今年TOJが中止になったのを聞いて、とてもがっかりした。だからこそ、日本の自転車界はまだ健在なんだぞ、ということを示したかった。」

    浅田監督は、1994年、1995年とプロのチームCatavana と Cedicoに所属した元選手。去年はチームの福島(晋一)選手がマルルックスで走り、99年には水谷選手がベッソンで走った。「僕はフランスに住んで既に約15年になる。」と水谷は完璧なフランス語で語った。「最初降り立った地はクレモンフェラン(フランス中央部)。以来、その地から一度も出ていないんだ。」

    浅田監督は水谷が調子がいいことを知っていた。「とはいえ、今日は福島が勝つと思った。」と監督。そして、「僕らが狙うのは区間優勝だけ。総合は狙っていない。」と付け加えた。

    レース主催者のJCルクラーク氏はガヴレの地での日本人優勝に喜んでいる。「この日は始終ナーバスな展開で面白かった。」と彼は語った。まず、アタックの応戦が繰り広げられ、その後暫く決定的な展開はなかったが、やがて17人のエスケープが飛び出し、25キロほどを走り続けた。しかしそのエスケープもラスト42キロで吸収されてしまう。このエスケープに加わっていたのは、リーダージャージのブイロン、優勝候補のラボバンクのRサザーランド、HSBCのリルとボール、バーロワールドのベルトらだった。その後 必死で前に出ようと選手らがが動く中、CAの選手は誰も動かず、結局CAは誰もゴール地点でトップグループに選手を送り込むことができなかった。(注:HSBCってホンコンシャンハイ銀行のことだと思います。以前仕事で取引したことがあるような。。で、選手の顔ぶれを見ると、南アフリカのHSBCチームが参加している模様。)

    その後、福島がひとりで飛び出したものの、バーロワールドの新人ビショ、ラボバンクのアールノーツ(彼は先頭交代に余り加わらなかったが)、そして2人のアマチュア選手が福島を捕らえた。このトップグループのメンバーの中には、この時点で総合優勝を脅かす選手はいない。そのまま行かせてもいい展開だったが、しかし、ラボバンクがラスト11キロで、このトップグループの追撃を決意した。しかし、なんとそこで再び、福島がアタック!でも結局最後、集団プリントになることは避けることができなかった。

    この日もブイロンはリードを死守した。(警察官の)彼はスポットライトにあたることに、今も不慣れでどぎまぎしている。「僕は普段はアルコールのボトル(勝利のシャンペン)を抱える立場じゃなくて、(ボトルを抱えた連中を)連行する立場なんだけど。。。」

    このレースは既に全ステージを終え、最終的なBSの総合順位は下記:
    総合14位:福島選手、19位:田代選手、36位:水谷選手、71位:鈴木大地選手


  • うそー?ベルトランがUSPに移籍? ( 5.16.2003 )

    給与未払い問題に揺れるコーストだが、cyclingnewsによると、ベルトランが契約を解除してUSPに既に日曜日に移籍の手続きをしたという。4月20日のアラゴンツアー以来 チームの問題でレースに出ていない彼だが、6月8日にはUSPの一員としてドーフィネに出場するとか。スペインのマスコミでは、まだこのニュース報じられていない。UCIがコーストの選手たちのチームとの契約の無効を認める判断をする動きはあるようだけど。このニュース、もし本当なら、エラス、ルビエラについでベルトランが アームストロングの山岳アシストとして期待され、ますます山での戦いが磐石になるかもしれない。

  • ニュースブリーフ ( 5.15.2003 )

    今のところ今シーズン前半戦の活躍が目立った選手といえばCSCのハミルトンだろう。LBL、ロマンディで優勝し、パイスバスコでも活躍。今シーズンだけで、早くも924ポイントあげて、UCIランキングも目下6位に浮上した。といっても、ジロで相当UCIポイントに動きがでるはずで、ジロ終了後のペタッキのランキングも楽しみだ。

    セビーヤが欠場したスペインのレース、ヴエルタ ア アストゥリアスの第2ステージ(水曜日)は、テレコムのアシストファニーニが優勝した。いつもツールではツァベルのアシストに徹している彼だが、この日は自分自身のために走った。ちなみに第1ステージは、リラックスのホセマヌエル マエストレが区間優勝。

    イゴール ゴンザレスデガルデアノは、オンセの抗議にもかかわらず、ツールドフランス出場の目途が立たない。例のフランスの薬物撲滅運動組織が出したイゴールに対するフランスでのレース出場停止のせいだ。UCIがこのほどコメントして、ツールはフランスのレースである限り、レース主催国の規定、規制が最優先されるという見解を出した。つまり、UCIはこの件についてUCIは口をはさむ気がないということだ。

    めまぐるしい報道が続くウルリッヒの身辺。昨日は、あちこちで、「ウルリッヒ コーストと決別」の文字が躍り、移籍するチームのことなどが書きたてられたものの、ビアンキの新チーム説が有力になってきた。ウルリッヒは、まめにHPを更新。ファンへのメッセージにも、もう少しの辛抱といった雰囲気が感じられる。


  • ウルリッヒ:もう堪忍袋の緒が切れた! ( 5.15.2003 )

    ウルリッヒはいつも自分のHPでチームのいざこざなどの問題などについては 控えめに発言してきた。しかし、今回ばかりは黙っていられなかったようだ。いつもとちょっと語気が違う。

    「ギュンター ダームス氏(コーストのパトロン)にはがっかりしたよ。彼は、コーストのライセンス剥奪を再び許してしまった。2度にもわたって、僕らチームの選手たちは予定していたレースに出ることができなくなってしまったんだ。

    もう我慢の限界だ!

    僕らの自分たちの仕事を再び開始できるように、チーム関係者は、UCIの助けを借りて解決をすることを模索している。次週はなんとか、君たちにいい知らせを運びたいと願っているよ。但し 僕のツール出場については、君たちは何ら心配する必要ないからね。」


  • いつもシーズン前半は故障続きだったベロキ :2001年はろっ骨 骨折、2002年はアキレス腱 損傷。でも2003年は一切問題なし。ベロキ、今年はいつになく調子がいいらしい。。 ( 5.15.2003 )

    ベロキは2001年にオンセに移籍してから、いつもシーズン前半は調子を崩していた。2001年パリ ニース。第1ステージの最中、用を足していた彼は、後ろから来た選手に押しつぶされる格好で落車。ろっ骨を骨折した。ツールの準備は遅れ、ビシクレタバスカまで、レースに出られなかった。ツール前になんとかトップフォームに持っていこうと必死になり、漸く6月のボルタアカタルーニャで、1勝をあげた次第だ。

    そして翌年2002年。またしても彼のシーズン前半にストップがかかった。シーズン最初のマヨルカレースに出ただけで、左アキレス腱を損傷。手術を余儀なくされ、ツール前にガンガン勝っていきたかったところだが、ビシクレタバスカの最終ステージまで、優勝からは遠ざかった。

    しかし、今年は一切問題はない。昨日始まったアストゥリアス レースにも万全の状態で出場する。どうやら今年、ベロキは今までに無く絶好調らしい。一方これと対照的なのがケルメのエース、セビーヤ。残念ながら、例の手術の後、未だに状態が完治せず、アストゥリアスレースもパスするらしい。ケルメは前半戦、若手とベテランの活躍で優勝を勝ち取ってきた。しかし、中程度のステージツアーならいざ知らず、長丁場のツールで勝てるのは やはりセビーヤしかいない。なんとか早く復帰して、ツールをかき回して欲しいところだ。ツールまであと2ヶ月弱あるとはいえ(7月5日スタート)、来週月曜日にはツールのチーム最終選考(ワイルドカード方式による残りのチーム選出。)もあり、うかうかしているとあっという間にツールが始まってしまう。


  • ヘルメット義務化について、パンターニとチッポリーニが反論「ヘルメットだって安全じゃない!」 ( 5.14.2003 )

    ヘルメット義務化について、パンターニとチッポリーニが反論「ヘルメットだって安全じゃない!」
    今年のジロから厳しくなったヘルメット着用の動きについて、イタリアの2大スターがイタリアの選手組合会長に陳情した。

    「僕はヘルメットをかぶっていても、安全な気がしない。視界が限られるため、頭を過度に動かして周囲を見たりすることに制限が加わるからね。それに、汗もかくし。ヘルメットの使用に反対というわけじゃないけど、選手の自主性に任せて欲しいんだ。」と語ったのはパンターニ。また、チッポリーニも追加して、こう語った。「それに、実際山岳で30キロもヘルメットをかぶって走れ、というのは非現実的だろ?」

    現在、義務化に賛成している国際自転車協会のフランチェスコ モゼールだが、制裁に関する自身の意見を明らかにした。
    「プロだけがヘルメット着用に甘いというのは納得が出来ない。僕としては、ヘルメットは義務化すべきだと思っている。ただし、違反者に対しては、罰金を科すだけにして、UCIのポイントを減点するのはやるべきではない。」


  • ビアンキ 救いの手なるか? ( 5.14.2003 )

    先月、コーストの給与未払い問題が起こった際、ビアンキが選手に支払うサラリーの肩代わりをしてチームを救ったが、再度コーストの給与未払いが今月も発生し、この期に及んで、コーストをまるごとビアンキが救済する可能性がでてきた。これは、昨日のフランスの新聞レキップ紙が伝えたところによる。

    レキップ紙によると、このビアンキの完全救済措置は、UCIの薦めもあり、早ければ来週月曜日にも実現する可能性があるという。もしもこれが実現すれば、ビアンキは、1984年以来の、チームメインスポンサーとしてのカムバックとなる。しかし、完全なチームメインスポンサーの入れ替えとなった場合、チーム名がビアンキに変更となり、チームは新生チームと見なされる可能性がある。ツール出場の切符を今年コーストが手に入れたのは、ひとえに昨年のコーストとしてのUCIの成績があるからで、厳密に言えば、ビアンキというチームに出場権があるわけではない。

    但し、例によってフランス人特有のフレキシビリティーが発揮され、ウルリッヒさえチームにとどまれば、この際コーストではなくなっても、新チームのツール出場あり、という観測が強い。衣料メーカーのわりに、さほど垢抜けないコーストのジャージを脱ぎ捨てて、早くビアンキのジャージを着て、ウルリッヒたちにレースに専念して欲しい、そう思うファンも多いことだろう。


  • ヴエルタを舞台にしたアニメ映画「茄子 アンダルシアの夏」 試写会 報告 ( 5.13.2003 )

    昨日5月12日、21:40から映画「茄子 アンダルシアの夏」の上映試写会があり、行って来た。アンダルシア地方で実際にヴエルタを観戦(98年)したことのある私としては、興味津々だった。ツールと違って華やかさよりもコンペティションの色合いが濃く、荒い岩肌の道が多いヴエルタの雰囲気が、映画では存分に出ていた。

    本作品がカンヌ国際映画祭「監督週間」正式出品作品になったということで、今回の試写会はカンヌの出陣式も兼ねていた。そのためか、おびただしい数のカメラ、マイクの列。舞台挨拶は声を担当した大泉洋氏、筧利夫氏、監督の高坂希太郎氏(宮崎駿監督の右腕で、千と千尋の神隠しの作品監督)。みなタキシード姿で登場だ。(ちなみに、舞台挨拶には来なかったが、小池栄子も声で登場。)

    高坂監督は、ツールド信州6連覇、毎日40キロを自転車通勤する自転車好き。年に2,3回はレースにも出ているらしい。監督は、数日後にカンヌに赴くらしいが、現地でバイクにも乗るそうだ。観客には、イタリア人のジローラモの姿もあった。劇場公開は7月26日から東急系で。夏休みロードショーで家族連れを見込み、入場料は1000円均一。

    さて、映画の方は、舞台設定がヴエルタアエスパーニャのアンダルシア地方のステージ。主人公はベルギーのパオパオビールのアシスト、ペペ。彼があえてスペインチームじゃないところも、この映画ではポイントだろう。これは全く架空のチームだけど、あとは出てくる選手など、必ず誰かを彷彿とさせるようになっている。ジャージは、今のプロチームのジャージと、瓜ふたつ。でも名前がSAICOだったり、LAMPOだったり、BOMOだったり。青いジャージのオネストも笑える。アマリージョのリーダージャージは、KELMEをもじった緑のジャージのエラスチンなる人物が着ている。ピンクのジャージPフォンのスプリンターはベザルときては、もう見え見えで面白い。(でも架空のパオパオビールのロゴが、何故「象」なのか聞いてみたい。)

    選手たちが走っていくシーンでは、アンダルシア地方の乾いた砂と岩の剥き出しの景色が頻繁に出てくる。私が98年に観戦したヴエルタは、アンダルシア地方のコルドバで第1、第2ステージを行い、その後コスタデルソルに行った後、グラナダを抜けてコスタブランカ地方に抜けるコースだった。そのときの印象そのままに、あの熱く乾いた雰囲気が再現されている。一番最初のカットの、舗装道路の路面だけを写したシーンでさえも、スペインのからっとした気候をイメージさせる雰囲気を持っていた。

    でもって、途中2度ほど登場する道の脇の黒い闘牛の板状の像は、私もアンダルシアで何度か見たことがある。ラスト2キロを示す表示もあるし、ゴールのフェンスもTelefonicaという実際のスポンサー名入りで、本物の臨場感をかなり意識して作っている。走るシーンは、俯瞰的な映像、下から移したもの、遠景など様々に入れ替わる。走るシーンをリアルにさせるのには、かなり苦労したのではないだろうか。静止画であればかなりリアル感を出せるが、動画にするとリアル感がえてして失われてしまう、というパラドックス的なリスクを負っている。特に集団のシーン、真横から写した漕ぐシーンなど、本物に近づけるけるのに苦労したに違いない。

    映画ではヴエルタの実況中継シーンがでるのだが、アナウンサーは日本TVの羽鳥アナ、実況解説は、なんとあの市川雅敏氏がやっている。なんかスカパーの中継を見ているかのよう。とはいっても、市川さん、何故か今回はおとなしく、普段の毒舌がない!!さすがにアク抜きされた解説だった。

    最後にペペがゴールに向かって急なコーナーを曲がるシーンがとても格好よかったし、最後の方で、バックミュージックだけで走るプロトンを遠写しにしているシーンがいい感じだった。個人的には、こういう音楽をバックにただ走るシーン部分をもっとやってくれても、退屈せずに十分楽しめたんじゃないかと思うものの、原作に忠実に作ったらしいので、ストーリー先行とあればそうも行かないのかもしれない。いつもは山岳で登場する悪魔おじさんが、平坦ゴール付近に出没していたのはご愛嬌だろう。

    結婚式やその後の宴会のシーンでは、スペイン的というよりは、やはり日本人のメンタリティーが入っていた感がある。最後のシーンは暗示的なわけだけど、もしも舞台がツールドフランスだったら、(例え、茄子を他のものに置き換えたとしても、)この映画における茄子のインパクトが薄れたように思われる。全編を通して 茄子がぴりっと効いているのは、スペインというSedentario(定住的)で、土地と人間の密接感の強い土地柄だからこそだろう。


  • ウルリッヒは引く手あまただ。一方スペイン選手は。。 ( 5.12.2003 )

    今回再びコーストがレース出場停止処分を受けたため、ウルリッヒへのラブコールがあちこちで起こっている。むろん、給与面で折り合いがつくかどうかは別にして、以前からウルリッヒ歓迎のコメントをしてきたクイックステップ、フォナック以外にも、今回キヴィレフというエースを失ったコフィディスも、ラブコールを始めた。フランスの新聞のインタビューで、ウルリッヒ獲得の意思を表明したのだ。他にバネストの名前もあるが、これは今年のツール対策だろう。バネストは今季限りで幕を閉じることになっているから、ウルリッヒとしても余り興味を抱くと対象とは思えないけれど。

    また、もといた古巣のテレコムも、スポンサーの了解次第ではウルリッヒの場所はオープンだよ、と言っている。しかしチームマネージャーのホデフロートは、1点だけきっぱりと言い放った。「ペフェナーフ氏の場所はここにはないよ。もう二度と、ペフェナーフとは一緒に働きたくは無い、これだけは明らかだ」と。ペフェナーフ氏はテレコムの監督だったが、ウルリッヒと一緒にコーストへ移る為、突然何の前触れも無くテレコムから離脱し、テレコム幹部らを激怒させた。(上述の発言を見ると、今でも相当怒っているらしい。)現在ペフェナーフ氏はウルリッヒのマネージャーであるが、彼のテレコム入りがなければ、ウルリッヒも躊躇するところだろう。

    ウルリッヒはいずれにしても、ツールに出場できるチームに移籍する。ウルリッヒも、「僕のツール出場には何ら問題はないよ」、とファンに語っているぐらいあ。フォナックは、今のところチームの切符を手に入れていないが、ウルリッヒが加入すれば、ツール出場は確実になるだろうと観測されている。ウルリッヒはまあ、なんとかなりそうな感じになってきたけど、カセロその他 多くのスペイン選手はどうなるのだろう。ツーレがコーストからフォナックに移籍したのと同時期にコフィディスに移籍してしまったルイスペレスは、うまくやったものだ。

    カセロは2001年ヴエルタで優勝した後、チームが見つからずに困ったことがあった。所属していたフェスティナがチーム解散となり、彼自身 移籍する必要があったのだが、ヴエルタで優勝するまで移籍交渉を延ばしていたため、気づいたら多くのチームが2002年の契約を終了してしまっていた。結果、給与面で相当妥協をして、元フェスティナ監督のフェルナンデス氏の誘いで どうにかコーストに移籍できた経緯があった。この時の辛苦を受け、昨年カセロは、かなり早い段階で、去年コーストと複数年契約をしてしまった。その頃からチームの給与面での不確かさが囁かれられていて、税金処理に対する不当さでエスカルティンらが苦情を言い、フランクホイが逃げるようにして移籍していったのだが。。。今になって、問題の根の深さが一気に露呈してしまった。


  • こちらのトクダネでは、一般ニュース&ジロの勝敗以外のニュースについてお伝えします。ジロの勝敗関連については、レース便りの方をどうぞ:ジロスタート前News ( 5.11.2003 )

    シモーニ & パンターニ インタビュー

    シモーニ:「みんなが僕を警戒したとしても、全然気にならないよ。だってそんなのは、今回が初めてじゃないからね。フィジカルなコンディションがいいこと、これが僕にとって一番重要なこと。それ以外は気にならない。山岳も処々に登場して、かなりきついジロになるだろう。特に(最終日を含め)、TTは戦略的に行かないとね。」そして、彼自身が警戒する選手として、Aゴンザレス、ガルゼッリ、フリーゴの名前をあげた。

    パンターニ:「自分の調子はよくわからない。体調のせいで、トレーニングが十分できないこともあったから、あと数日経ってみて、調子が上向きになるのを待ちたいね。」ということで、シモーニのように自信をみなぎらせた会見、という感じではなかった。

    ところで、ジロの前日に撮影された下記の写真(チッポリーニ、Aゴンザレス、ガルゼッリ、フリーゴ)、みんなの表情がとってもいい。(それにしても、チッポリーニの花柄のあのシャツ、着方を間違うとチンピラ風になるかも。)
    http://www.radsport-news.com/news/giro2003vcipo.shtml


  • コーストのツール出場に暗雲 ( 5.10.2003 )

    これだけチームコーストの騒動が毎度のことになっては、ウルリッヒももう我慢できないだろう。レースに出られたり、出られなかったりしては、集中もできない。本腰で、再びコーストから離脱することを考え出す動きがある。

    5月になってからのコーストの騒動は、彼らのツール出場にもバッドニュースだ。UCIが今回チームをレースから一時的に締め出しているのを受け、ツールドフランスではどういう対応をするか、7月のことを視野に入れ始める必要がある。もともとコーストのツール出場は、ツールの基準に従って昨年の成績で決めたものなので、基本的にウルリッヒがたとえ離脱してもコーストをツールのメンバーに入れること自体問題はない。しかし、資金面でのチームの不確かな体質が、これだけ世間を騒がせている実態を考えれば、不適切なチームをツールのメンバーに入れるのか、という疑問の声もあがるだろう。

    去年、サヴォルデッリのいたインデックスアレクシアも資金面で難があった。ジロで選手にせっせと走らせるためジロの時まで給与を支払い、その後ぱったりと給与が途絶え、怒ったサヴォルデッリが、好調のままヴエルタを「見せしめリタイヤ」した経緯もあった。

    こうした選手に対する不当な扱いを回避するため、今年からUCIは選手に支払われる給与の厳しい監督に乗り出したわけだが、今回のコースト問題が、ツールドフランスの前に噴出してしまったということは、チームのツール締め出しにもつながりかねない。そうなると、選手たちにとっては給与未払い問題も深刻ながら、ツールに向けてトレーニングしてきた今までのモラルに水が差され、それはそれで相当深刻な問題だ。


  • トラック世界選手権は中国から。。 ( 5.10.2003 )

    トラック世界選手権は中国から、シュトゥッツガルトに開催地が変更となった。お伝えのとおり、幾つか候補地があったが、最終的にこの地で決まりのようだ。開催は7月30日から8月3日。2007年も、当地で開催予定だ。

  • コースト続報 ( 5.9.2003 )

    UCIが昨日木曜日から、コーストに対しレース出場停止処分を決めた。チーム側は選手やスタッフに対する4月分の給与の支払いを口では保証しながら、結局銀行振込がされなかった。2月分の給与も支払われずに、チームのパリ ニース出場がおじゃんになったり、ごたごたは相変わらずだ。昨年給与トラブルがあったケルメとコーストについては、UCIが毎月の給与振込みの実態をモニタリングしている。少しでも、支払いのトランザクションに支障があれば、UCIがただちに介入する。

    ウルリッヒは、コーストとの契約を破棄して、クイックステップと契約するかどうか選択の余地を残していた。クイックステップとしても、いつまでも待つわけにはいかないので、一応5月5日までは回答を待つとしていた。しかし、その前に、とりあえずビアンキの資金援助があり、コースト問題は一旦解決し、ウルリッヒは、コーストとの契約をそのままにした。しかし、もやはこの期に及んでは、やはりクイックステップの方が安全ではないか、再び彼がクイックステップに接近する可能性もある。しかし、クイックステップが提示した期限は既に過ぎてしまった。折角ツールドフランス出場が決まっているのに、毎月問題がぶり返す。選手のストレスを考えると気の毒でならない。


  • コースト再びUCIから制裁 ( 5.9.2003 )

    やっとビアンキの出現で落ち着いたコースト問題が再燃した。また4月の選手へのサラリー未払いで、UCIがコーストに制裁を与える模様。続報入り次第お知らせします。

  • サエコ:ジロ6勝をあげているクワランタはカット。スプリンターよりもシモーニのアシストを優先。 ( 5.9.2003 )

    サエコの今年の最大の目標は、ずばりジルベルトシモーニの総合優勝だ。先日行われたトレンティノツアーで優勝して調子を上げているシモーニなら、2001年のジロに続き、再び優勝する可能性は十分だ。今回アシストとして期待していたカザフスタンのアレクサンドルシェファーが体調不良でジロを断念したのはちょっと残念。先日のロマンディーツアーの時から体調はすぐれなかったが、そのまま悪化してしまった。

    そして、ちょっと一部から驚きの声が上がったのが、クワランタの不在だ。インデックスアレクシアから今年サエコに移籍した彼は、過去のジロで6勝をあげたスプリンター。しかし、チームはシモーニの総合優勝を最大課題として、スプリンターをカットした格好になった。マネージャーのコルティ氏は、今回彼を布陣に入れなかったもうひとつの理由として、移籍直後でまだ彼がチームの空気を掴んでいない点もあげた。

    更には、今年のパリ ルーベで2位に入ったダリオ ピエーリが今回ジロに参戦する。スプリンターを2人担いで区間をより多くとるよりも、やはりシモーニの援護に1人回したい、そう思うのは当然かもしれない。コルティ氏いわく、「まだ彼(クワランタ)にはツールドフランスもあるし」、と。

    この話を聞いて、2001年のテレコムを思い出す人も多いだろう。あの時、通常ツァベルのアシストをするはずのファンニーニが、突然ツールのメンバーからはずされた。ウルリッヒの山岳でのアシストを補強するというチームの作戦のせいだ。ファンニーニはこの決定を聞いて、そばにあった壁だかドアだかをこぶしで強く叩いて怒りをぶちまけたらしい。ファンニーニは、チッポリーニのスプリントアシストだったが、ツァベルのツールでのゴール前アシストをする前提でテレコムに移籍した。自分がツールに出るのは当然だと思っていた。しかし、そんなチームのウルリッヒへの配慮もむなしく、ウルリッヒは総合2位に終わった。

    今年のシモーニはどうだろう。クワランタ欠場で吉と出るかどうか。


  • ジロ特集 その2 ( 5.8.2003 )

    今年のジロの出場チーム表は既にご覧になったことと思いますが、出場全19チームは、イタリアのチームが11チーム、それ以外が8チームという構成。

    イタリアチームは下記11チーム;
    アレッシオ、パナリア、コルパック、ドミナヴァカンツェ、ファッサ、フォルマッジ ピンツォーロフィアーヴェ、ランプレ、メルカトーネ、サエコ、テナックス、ヴィーニカルディローラ

    イタリア以外 8チーム
    CCC(ポーランド)、コロンビア セッレイタリア(COL)、FDJ(仏)、ゲロルシュタイナー(ドイツ)、ケルメ(スペイン)、L-クレディト コルナゴ とLOT(ベルギー)、チームファクタ(デンマーク)

    ドイツはテレコムが出場しない代わりに ゲロルシュタイナーが出る。テレコムから同チームへ以前移籍したトートシュニッヒがチームのエースとして久々に登場する。


  • TOJは正式に。。。 ( 5.8.2003 )

    一部マスコミに既に出ていたようですが、TOJ公式HPでも、SARSによるレース中止のお知らせでましたね。残念です。こういった伝染病の場合、初期対応の遅延が被害拡大につながることを痛感します。

    このたび5月18日から25日までの日程で開催を予定しておりました「第8回ツアーオブ ジャパン」の全日程を中止させて頂くことを決定いたしました。

    中止の理由といたしましては、世界的に被害が拡大しております重症急性呼吸器症候群(SARS)の影響によるところにあり、われわれ主催者といたしましては、大会参加者、関係者ならびに一般市民の方々の健康を第一と考え、大変遺憾ではありますが、このたびの大会の全日程中止を決定いたしました。第8回ツアー・オブ・ジャパンを楽しみにされておられた皆々様には大変恐縮ではありますが、諸事情をご察しいただき、ご理解、ご了承賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
    http://www.toj.co.jp/toj8/


  • ジロ デ イタリアは、いよいよ5月10日スタート ( 5.8.2003 )

    ヨーロッパ統合を記念してオランダのグロニンゲンでスタートを切った昨年のジロとは違い、今年のジロはずっとイタリア内にとどまる。イタリアの長靴の先っぽを皮切りに、10日から刺激的な3週間が展開する。今年のスタートリストを見ると、ちょっと寂しいのが昨年の優勝者サヴォルデッリの不在だ。今年テレコムに移籍し、チームがジロに出場しない。同様に、昨年総合2位だったハミルトンのCSCもいない。しかし、今年のジロには1つの輝かしい記録がかかっている。

    チッポリーニのジロ区間優勝記録だ。現在彼は、ジロのステージ優勝40勝(39勝と数えていましたが、40勝らしいです)というすごい記録を持っている。でも、上には上がいるものだ。70年も前に 合計41勝したイタリア人ビンダという選手が最高記録として立ちはだかっている。今年チッポリーニが1勝すれば、ビンダの記録に並び、更にもう1勝すれば、新記録樹立となる。

    また、今年ランプレはツールには出場できない公算が高いので、ジロで暴れ回ることだろう。昨年のツールで論議をかもし出したルムシャスも、今のところジロのスタートリストに載っている。また、昨年ジロで2勝している(TT1回と最長ステージで1回)FASのアイトールゴンザレスが楽しみだ。ITTの力が安定しており、何より 今まで ふてぶてしいまでにプレッシャーに強い走りをしてきた。昨年はヴエルタ優勝だけでなく、ジロでも総合6位に入っている。

    今年、ちょっと寂しく感じるのは、チーム マペイがなくなってクイックステップとなり、今回ジロに出場せず、ベッティーニ、ブラマーティといった選手の名前がないことだ。イタリアのチームからベルギーのチームに変貌してしまったので まあ仕方ないが。また、きっと今年もシンデレラボーイが登場したりするのだろう。昨年の場合は、パナリアのメキシコ人、フリオ ペレスだった。そして、今年もパンターニに声援を送る人も多いに違いない。個人的には、ケルメの布陣がとても地味なので、せめて ガルベスのスプリントで存在感をあげて欲しい。。。


  • ジロ2003 暫定スタートリスト ( 5.7.2003 )

    ジロ2003 暫定スタートリストは下記
    http://www.cyclingnews.com/road/2003/giro03/?id=startlist


  • ヘルメット ( 5.7.2003 )

    先週2日にUCIが発表したところによると、5日から男子エリートのレースで、ヘルメット着用義務化を実施するという。もちろんこれは、3月12日のキビレフ(COF)の事故を受けての決断だ。パリニースの第2ステージで落車し、頭部を路面に打ち付けて亡くなったキビレフはヘルメットを着用していなかった。UCIは、一部のプロ選手の同意が得られたとしながらも、今だに反対が出ていることも認めた。反対意見は、「選手の任意に任せてほしい」というものだ。

    しかし、「反対する選手の気持ちもわかるが、UCIとしては、選手の任意にするわけにはいかない。そうすれば、同様の悲劇が再び繰り返される危険が払拭できない。選手が亡くなったり、植物人間になるなどといった事態は、家族を悲劇の淵に突き落とす。自転車界としても、もそうした喪失は避けなければならない。」と述べ、あくまでもUCIは、選手の生命の安全性を第一とする決断に至った。


  • ジロに出場する唯一のスペインチームケルメ:人数が揃わない。。。。 ( 5.6.2003 )

    今年もスペインではジロが不評で(TV放映権の関係)、結局スペインからはケルメ1チームしか出ない。更にケルメはジロのための選手数が揃わず、1人少ない8人で出場する予定だ。ケルメの今の戦力低下は深刻だ。アラゴンツアーでムニョスが鎖骨骨折、ロサノとは手術したばかり。チームは、8人での出場について、「無い袖は振れぬ(つまり、出したくても選手がいない)」と語っている。

    現在ケルメの選手数は21人。怪我の選手を除き、更にツールのために温存する選手を除くと、残りは8人以上いるのだが、グランツールに出る実力が伴わない選手を無理に出して、ジロの最初の数日で、大量のリタイヤ選手を出すリスクは犯せない。その場合、UCIから何らかの制裁があるのを恐れている。だから、グランツールを走れそうな選手に限定し、出場数を8人にとどめるしかないのだ。今年、ケルメは、スプリンターであるガルベスの区間優勝に期待する。


  • ヘルメット着用義務化に関するアンケート結果は。。 ( 5.5.2003 )

    先日スペインで、ヘルメット着用義務化に対する是非を問うアンケートが実施された。回答したのは、スペインのプロ自転車選手。結果は、85%が、選手の任意の意思に任せて欲しい、というもの。つまり、85%の選手が、「全面義務化」には反対だ、というものだ。これは多い数字と思えないこともないが、逆に言うと、全面義務化に賛成している人が15%もいるの?と思わず思ってしまった。そういった選手たちは、全面義務化になったとして、気温30度以上の炎天下の山岳ステージでも、かぶるのを厭わないのだろうか?

    まあ、ヘルメット論争は、選手にとっては厄介な論争だろうが、考えようによっては、ヘルメットメーカーのマーケティングのチャンスなのではないか?通気性抜群で熱くても蒸れないスーパーヘルメットとか、山岳でも圧迫感のない薄型、頑丈、軽量ヘルメットとか。。。まあ、口で言うのはたやすいことだけど。。


  • 7月30日から8月3日の世界選手権(ピスト)はSARSのせいで。。 ( 5.4.2003 )

    昨日インターネット新聞各紙が伝えたところによると、7月30日から8月3日に中国上海で予定されていたピストの世界選手権は上海での開催は中止となり、場所を移して開催されることになった。もちろん、SARSの影響だ。上海では181人以上が 既にこの病気で亡くなっている。新しい開催地は水曜日あたりに発表予定だ。現在の候補地は、スシュッツガルト、ベルリン、ウィーン、マンチェスター、モスクワ。

  • 真夜中の寝耳に水 その2 と昨年7月の報道をチェック ( 5.2.2003 )

    ― 処分はいつから始まるの?
    イゴール「わからない。ツールが始まる7月5日からだよ、といわれても驚かないね。」

    ― これって、チームオンセ、ひいては スペイン自転車界に対する弾圧じゃない?
    イゴール:「というか、自転車界がさらされている現状だね。例えば、シーズン真っ只中に同様のことがサッカーで起こったら、みんな冗談だと笑い飛ばすだろう。でも自転車界ではこういう構造になっている。何故か自転車界は、迫害されている。」

    ― 確か人よりもずっと多くの血液検査をこれまで受けているよね。7回だっけ?それでも、ほとんど受けていないような選手がシロで、君がクロっていうのは納得いかないなぁ。
    イゴール :「まさに そうなんだよ。でもすぐに、事態が変わるとはとても思えないよ。」

    一方で、サイス監督は、今まで発言を控えめにしていたものの、この期に及んで、法的手段に訴えることも持さない、としている。イゴール ガルデアノは、昨年はジロに焦点をあわせてトレーニングをしていた。しかし、オンセがスペイン国内の地上波でのジロ放映がなくなったのを受け、チームはジロ出場をドタキャンした。その被害を受けたのは ジロを目標としていたイゴールとオラーノだった。そして、今回 イゴールはツールに向けて意欲的に取り組んできたのに、この事態。昨年も、ジロにピークを持っていくつもりでいたので、スケジュールが狂ってしまい、コンディショニングが厳しかった、と語っていた。これで、再びツール出場の夢が消えるとなると、彼は2年続けて政治的ごたごたの被害者となってしまう。

    さてここで、昨年ツールの時、ガルデアノの喘息薬の顛末がどうだったかお忘れの方に、その時ののアーカイブを下記に抜粋。
    イゴールの喘息治療薬使用は承認済み ( 7.18.2002 )

    昨日伝えられたイゴールGDガルデアノの喘息治療薬がらみのレキップ紙によるニュースは、フランスのプレスの空騒ぎという見方が広がっている。検査の結果、彼から喘息治療薬のサルビュタモールが1346ナノグラム検出されたというのだが、(上限許容値は1000ナノg)、ちゃんと事前に 喘息治療用という理由で医療証明書を提出しての使用だったとのこと。ツールのアシスタントディレクターであるダニエル バール氏が、「ガルデアノの場合、治療薬として、しかるべき届出があった」と発言しているので、この件は、これで沈静化すると予想される。

    現時点で、無論彼のレース継続には問題なく、制裁ももちろんない見込み。そもそも、このサルビュタモールというのは、一般的な喘息治療薬ではるが、非ステロイド系サブスタンスとして、基本的には摂取禁止の旨UCIリストに記載されている。従って、レースの際には、過去の喘息の病歴などを証明する必要がある。しかし、しかるべき申請をしていれば レースの最中でも使用は可能。ウルリッヒも、以前ジロの際に見つかった喘息治療薬で、同様のひと波乱があった。フランスのプレスは国外のライダーに対するコメントが手厳しいので有名。今回の件も、いたずらに騒いだフランスプレスに矛先が向けられつつある。ツーレ、インドゥライン、アームストロングなども過去に報道の「被害」にあっている。アームストロングなどは、フランスのプレスから逃れるため、南仏を離れてスペインの北部に居住を変えたほど。


  • 真夜中の寝耳に水 ( 5.1.2003 )

    (昨年ツールの際に端を発したイゴール ガルデアノの喘息薬の服用の件にまつわる不可解な謎に関する続き。)
    不思議なことに、イゴールの今回の6か月のフランス レース出場停止処分決定は、本人には伝わっていなかった。スペインの野次馬新聞が彼に事実を知らせたらしい。その時の経緯とイゴールの説明は下記。

    火曜日の夜中、新聞エージェントアスがイゴールに電話をかけた。電話に出たのは妻のネレアだった。今回の処分に関する知らせを妻に伝えたところ、彼女はいたたまれずに、夫にすぐさま内容をつないだ。電話にでた彼の第一声は、「君は、いい知らせの使者だね。」だった。そして、翌朝、彼は事実関係をチームとただした上で、正式なインタビューを受けた。内容は下記。

    イゴール:UCIでもオリンピック委員でもなく、ローカルな団体が、国際法規を無視してこういう決定を下すなんて、まるで茶番劇だよ。僕を はめようとしている張本人を、僕は知っている。

    ― そして、いつも直接関係者からそういった通知を受け取るのじゃなくて、マスコミを通じてこういうニュースを知るんだよね。

    イゴール:そう、いつでもこういったニュースは直接には届かない。代理店、新聞、ラジオなんかを通じて寝耳に水のニュースを聞かされるんだ。信じられないね。僕は小さい頃から喘息もちで、ベントリンを服用するにあたっては、必要書類は一式全て提出してある。この薬は喘息を患う小児以上の大人が一般的に服用する薬なんだ。

    ― ツール2003の出場はどうなるの?
    イゴール:出場できるかどうかはわからない。チームみんなで出場できるように、と願ってはいるけど。今年はツールに目標設定をしているから、トレーニングは続行するよ。(注:サイス監督は出場させると断言した)
    (続く)


  • サイス監督は静観 ( 5.1.2003 )

    昨日スペインの新聞マルカで報道されていたイゴール ゴンザレスデガルデアノのフランスでのレース出場停止処分(6ヶ月)の件。決定がなされたのが、UCIでもなければオリンピック委員のようなたぐいの機関でなく、Doping撲滅委員会だったため、この報道については昨日は触れずにいたが、オンセのサイス監督も、本日簡単なコメントを同紙に寄せた。「Doping撲滅委員会が、そんな出場停止処分をする権限のある機関だなんてことは聞いたこともないぞ」と。

    サイス監督によるとこの6ヶ月の処分決定は、UCIなど それなりの権限をもった機関によって下されたわけではないので、今は静観したい、とのこと。今回の騒動の背景は、2ヶ月前の本欄で詳しく書いたので、今回は省略しますが、それにしても、昨年のツールでいったん議論をかもしだし、喘息の治療薬だということが判明したはずなのに、今ごろになってもめるとは、ちょっと不可解。



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