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小ネタ JUMP


今月のニュース:CSC、セルゲイ・ゴンチャール、マルコ・パンターニ、ウド・ベルツなど
Mas.ciclismoは、200112月にCyclingnews.comと念書をかわし、News和訳の許可を得ています。
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■ 2006.05.01 (Mon)  スペインがプロツアーで快進撃。優勝数はイタリアの倍
tdr.jpg 634×413 192K去年プロツアーの最多勝はイタリアだった。資料によると47勝をあげたという。2番手はスペインで30勝、次は大きく開いてUSAの16勝、ベルギー・オランダの10勝、ドイツ9勝

ところが今季は今のところ、スペインが快進撃を続けている。

UCIポイント集計表 の左下の「優勝回数」のシートに、国別優勝回数合計を入れてみた。目下優勝回数は下記の通り:

13勝 スペイン
6勝 イタリア
4勝 ベルギー
3勝 スイス・オーストラリア・USA
2勝 ノルウェー
1勝 ルクセンブルク・オランダ・フランス
(上記は、総合優勝・区間優勝を合計した優勝回数)


■ 「Wired to Win」続報 : 主役は本当はタイラー・ハミルトンだった

昨日紹介したツールの映画は、ハミルトンの地元ボストンの会社が制作ということで、もしや、と思ったが、やはりそうだった。当初タイラー・ハミルトンが主役となる予定だったという。

彼のヘルメットにはセンサーが多数つけられ、リアルタイムで脳の情報を送るようになっていた。ところが薬物スキャンダルがあり、彼の名前が晴れるのを待ったのだが、はかばかしくなく、結局リメークせざるを得なくなったというのだ。

リメークの際は、ハミルトンに関するナレーションをカット。ただし、彼が鎖骨骨折しながら走ったデータなどはそのまま生かし、ビジュアルでは頻繁に登場する。しかし、彼の名前は、ナレーションから全て消されてしまった。

この映画のレビューがCNにも載っていた。

この写真は映画の1シーンのようだが、ド迫力。風を切ってびゅんびゅん走る様が、この1コマからだけでも伝わる。これが大画面で上映されたら、かなりわくわくするだろう。

ほかに:
写真2写真3写真4

Photo: TDRに行ったジャーナリストの友人が送ってくれたコンタドールとバルベルデの写真。TDRではこの2人が区間1勝ずつあげた。スペインの快進撃はこの2人によるところも大きい。Copyright@Christian Lesuffleur

■ 2006.05.02 (Tue)  スポンサーについつい反応してしまう人々 VOL.5
似たような仲間を続々発見で、第5弾。(第6弾までやります。)

---- 「僕も・私もスポンサー贔屓」。。と名乗り出た人々 その2 ----

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ベルギーでイネルゲティクとケスデパーニュの店舗を撮影した人から

『サイトの方がスポンサー特集という感じなので、私も見かけたものをお送りします。

1枚はクイックステップのサブスポンサー、イネルゲティク。オステンドの街にて。
寝てるボーネンのパネルが欲しくて、思わず枕でも買ってみようかと…さすがにかさばり過ぎるのでやめましたが(汗)

2枚目はケッスデパーニュ。ルーベの街にありました。』
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北米在住でクイックステップの店舗を撮影した人から

『「贔屓のチームシリーズ」面白いですね。紹介されていたゲロルのTシャツは知人に頼もうかなと考えています。(今日はお店でゲロルの6本パックが3ドルで売られていました。)

私も数ヶ月前に近所の床材屋さんにQuickstepのバナーが飾ってあるところを目撃したときは、一人でニヤニヤしてしまったものです。
フローリングにする際は、是非問い合わせに行こうと考えています。』


p.s. 拝啓▽△□○○様:上述の通り、自転車ファンというものはスポンサー関連モノに非常に敏感に反応するのが常のようです。想像以上にスポンサー効果はあると思われ、費用対効果の面で十分ペイすると思われます。

よろしければ、上記をマーケット・リサーチ用参考資料としてご活用ください。スポンサー実現の暁には、現在Googleで検索をかけている人も、きっと御社に寝返ることと存じますし、安心してチームスポンサーをお引受け頂いて結構かと存じます。。。??


■ 2006.05.02 (Tue)  スポンサーについつい反応してしまう人々 VOL.6
prodir.jpg 542×112 55K
まずは自分の写真から。↑は、スイスのボールペン会社プロディールのボールペン2種。

昨年TDRで知り合ったプロディールの広報の人に、「プロディールって何の会社ですか?」と聞いたところ、「これです」といって青いボールペンをくれた。自転車のマークと、「スイス製ボールペン(le stylo)」と書かれている。

「Bicの競合会社?」と聞いたら、苦笑して、「Bicには敵いませんが。。」と。

下の赤いボールペンは、昨年ツールでゲットしたキャラバングッズ。これはチーム宣伝用らしく、「サウニエルドゥバル・プロディール」の文字。

---- 以下、「僕も・私もスポンサー贔屓」。。と名乗り出た人々 その3 ----

サエコのコーヒーマシンを無理やり(?)結婚式のお祝いの品に選んだ人。オチ付き

『私も買おうとしているものの中に自転車チームスポンサー製のものがあると最近そちらを選んでしまいます。デサントがCSCに供給するようになってからは(値段が同じなら)デサントを選んだりとか。
先週末はサークルの友達の結婚式で、みんなで贈り物をしよう、ということになり、本人にも相談してエスプレッソメーカーにしました。エスプレッソメーカーと言えば、、、"サエコ" ですよね!でも他の人達は「エスプレッソメーカーって言えばデロンギだよねぇ」と。

私はコーヒーを飲まないこともあり、デロンギ?なにそれ?でしたが、とにかく上手く言いくるめてサエコを買わせることに成功しました。ところで先日まで2005年ジロの再放送を流していましたね。よく見るとジロのスポンサーに "デロンギ" が。どうやらどっちでも良かったみたいです(笑)』

(写真はこちらで勝手につけました。撮影場所は、バレアレスのチームバスの中。バレアレスはサエコのコーヒーマシンを使っていた。)

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イタリア留学中にファッサのミキサーを撮影した人から

『スポンサー贔屓わかりますねぇ。僕もイタリアでチームのスポンサー企業を見つけると吸い寄せられていました。街角のアクア&サッポーネ(化粧品、台所用品店)でセッケンやシャンプーを買い、建設現場で見かけるファッサボルトロ(コンクリート・建材メーカー)の生コンタワーや、マペイ(塗装材メーカー)の色粉袋を写真に撮って悦に入っていました。

さすがに、同行した建築家は 僕のことを不思議な目で見ていましたが。それから予約したホテルが、たまたまドミナ・ヴァカンツェ・グループ(ホテル・チェーン)傘下だったりして嬉しかったですね。使ったお金が回りに回って、チーム運営に関わっているのではと思っちゃうんですよね。

昨年は、リクイガス・チームのレプリカ自転車が当たるキャンペーンが行われたのですが参加できませんでした。家庭用プロパンガスを購入することが条件だったので。』
そのほかリクイガスのチームカーセットの写真も=>JUMP

■ 2006.05.04 (Thu)  CSCジロでの思惑
lolo.jpg 514×427 167K意外だが、ボビー・ジューリック、92年にプロ入りしてから、ジロに出場するのは今年が初めてだそうだ。

CSCは、バッソを優勝させるという野望があるが、そのほかに、もうひとつ思惑がある。ジューリックが得意のTTで前半マリア・ローザを着用し、それをバッソに引き継ぐというもの。

CSCのジロの布陣を見ると、かなり強力だ。エースのバッソ、TTスペシャリストのジューリック、グストフ、スピードマンのフォイクト、スプリンターのロンバルディ、アシスト常連ソレンセンやクエスタ、ブラウズン、そしてグランツールで総合が狙えるサストレ。

かなりいい戦いが期待できそう。

ちなみに、今日CNに出ていた写真=ツアー・オブ・カリフォルニアの際、カリフォルニア州知事から花束を渡されるジューリック。

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Photo: CSCのドライバー、ロロ(LOLO)。チームバスにはLOLOと文字が入ったセーターを着ているぬいぐるみが置かれている。レースで遠征した際に、地元のおばちゃんが手作りセーターをぬいぐるみに着せて、ロロにプレゼントしたのだそうだ。

ロロ自身は自転車には乗らない。事故やケガをしょっちゅう見ているから、恐ろしくて乗れないという。ちょっと太めだけど、例の(スタッフも参加させられるという)軍隊トレーニング、彼にとってきつくないのだろうか?

■ 2006.05.05 (Fri)  リシャール・ヴィランク:「またこの番組に出演したい」

例のサバイバル番組「Get Me Out Of Here」のフランス版に出演し、見事優勝したヴィランク。どうやら味をしめたらしい。番組終了後のヴィランクの談話が載った雑誌を買った人がいて、画像を送ってくれた。

    『ちょっと前に話題になっていたヴィランクのサバイバル番組が紹介されている番組プログラムの雑誌、ベルギーで購入してきました。最初は「良く似てるけど、まさかヴィランクがこんな格好で…」と半信半疑でいたんですけど、その夜でしょうかここのサイトを見てびっくり!!あれやっぱヴィランクだ!!ということで、翌朝慌てて買いに走ったという次第。

    お色気姉さんが前面に出てきてるあたりがヨーロッパ的かな、と思いますが(笑)ヴィランクもちゃんと大きく紹介されてました。』
そして、送ってもらった雑誌の画像を見ていたら、こんなヴィランクのインタビュー記事が。。

● ヴィランク:出演の動機は、“番組のコンセプトに惹かれた”から

(出演の動機を聞かれて)「最初、この番組の英語版とドイツ語版を見て、精神的・肉体的なチャレンジをするという番組のコンセプトに惹かれたんだ。
嘘だと思うかもしれないけど、またこの番組に出演したいと思う」

■ 2006.05.06 (Sat)  5月7日 女子ワールドカップ#6 :W・ズィーニ監督「沖にワールドカップポイントを獲得させるためにチーム一丸となる」
oki.jpg 320×336 95K明日は女子ワールドカップシリーズ第6戦GPカスティーヤ・イ・レオン。
現在UCIランキング世界9位で絶好調の沖美穂選手。明日のレースで優勝候補としてイタリアのサイトに写真付きで登場
イタリアのサイトの沖選手の写真付き記事へ

記事の内容は:
『チームノービリは、今脂が最も乗っている選手たちを送り込む。日本人の沖美穂選手(写真。現在世界ランキング9位)とリトアニアのPucinskaite、スペインのビラホサナ、オーストラリアのゴッランだ。

監督談話:“コースレイアウトからいって、勝機がある。チームはベストを尽くして、沖とPucinskaiteのワールドカップポイント獲得を目指す。”』

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ここまでの沖選手の戦歴:
#1リザルトへJUMP 結果: 9位 (Geelong)
#2リザルトへJUMP 結果: 2位 (NZ)
#3リザルトへJUMP 結果: 13位 (フランドル)
#4リザルトへJUMP 結果: 24位(Fワロン)
#5リザルトへJUMP 結果: 19位(ツール・ド・ベルン)

ランキング一覧へ(真ん中から下、沖選手75ポイントで9位。)

Photo: 沖選手&別府選手(05JCにて)

■ 2006.05.07 (Sun)  マギー、04ジロでプロローグを制したが、今も怒りがこみ上げる
mcgee.jpg 398×514 191Kブラッドリー・マギーは04ジロのプロローグで優勝した。喜びの頂点にあったが、その後第16ステージで、一気に意気消沈した。

監督車につかまって走ったとして、ペナルティタイムが科せられた。マギーは、こんな嘘は許せないとして、これに大激怒。「判定を取消にしないと、リタイヤしてやる。。」とまで言い出した。

その時の監督の談話:
「ブラッドは、非常なショックに見舞われた。自分が詐欺師のレッテルを貼られたような気がしている。でもその汚名を晴らすことができない。」

結局 当時同僚のマット・ウィルソンがなだめて、マギーはレースを続行したが、サポートカーにつかまった事実は一切ないとして、怒りは2年経った今でもおさまっていない!

マギーのつい最近の日記のエントリーから:
「今年のジロでは、総合優勝とかには、全く望みを託していない。監督からは、後半はおとなしくしてろ、と言われている。ツールに余力を残すためだ。

さらにジロといえば、04年のあの苦々しい怒りをまだ忘れていない。40秒のペナルティが科せられた。大嘘つきのコミセールのせいで!

とはいえ、この怒りを僕は顔に出さずに過ごさねばならない。だってイタリアやイタリア人のことは大好きだから。だけど、あの出来事は、すごく後味の悪い思いを残したままだ。」


そして、そのマギー、今回のジロ初日プロローグの結果はサヴォルデッリから11秒遅れの8分1秒。2位でフィニッシュした。サヴォルデッリはひとりだけ7分台に乗せた。

Photo: 03ツール

■ 2006.05.07 (Sun)  セルゲイ・ゴンチャールのフシギ
eki4.jpg 432×461 189K■ ドミナからTモバイルに移籍してきたTTスペシャリストのセルゲイ・ゴンチャール。昨日のジロ初日TTでは5位に入った。その彼にまつわるフシギとは。。

先日5/4付け小ネタで名前を間違ってUCI登録されてしまったサウニエルのメヒアスの話を書いたところ、下記メールを受領。

    『数年来疑問に思っている選手が一人居ります。
    セルゲイ・ゴンチャールです。彼の名前は“Serhiy Honchar”と表記されています。が、ソースによっては『h』が『g』で表記されているものも多く、よく分りません。
    キリル文字からの変換上の問題か、或いはNHLの同名選手との区別からなのか、どうなのでしょうか?』
で、この謎を解くために、彼のロシア語の原語によるスペルを見ることにする。

Сергей Гончар (Украина) = セルゲイ・ゴンチャール(ウクライナ)

発音はセルゲイ・ゴンチャールだが、スペルに2通りあるのは、実は彼の地元ウクライナ式表記とロシア式表記の違いによるものだそうだ。

セルゲイのゲ(г) とゴンチャールのゴ(г)をローマ字に変換する際、ロシアではGと表記する。

しかし、ウクライナのメディアでは、発音はGの発音なるも、ローマ字変換の際には頻繁に「H」として表記される傾向があるという。

つまり、Serhiy(或いはSerhij) Honchar のようにセルゲイの「ゲ」とゴンチャールの「ゴ」が、「H」として表記される場合は、ウクライナ方式。

Sergei Goncharと綴られる場合はロシア方式、或いは発音に忠実に読んだ場合。

ロシア語ついでに、エキモフ、メンショフ、グストフの原語スペルは下記。

Вячеслав Екимов (Россия)=Vyacheslav Ekimov (Russia)
Денис Меньшов (Россия) = Denis Menchov (Russia)
Владимир Густов (Украина)=Volodymir Gustov (Ukraine)


George Hincapieを無理やりロシア語にするとДжордж Хинкапе 。ちょっとファンシー?!

ロシア語に少し慣れたところで(?)、下記力試しにどうぞ。名前の原語がロシア語の選手たちです。
● Александр Винокуров
● Александр Бочаров
● Владимир Билека
● Ярослав Попович


Photo: Вячеслав Екимов ツール03にて

■ 2006.05.08 (Mon)  プロツアーで今年優勝がまだないチームは 今回のジロで抜け出せるか
liq.jpg 640×480 272K今もまだプロツアー優勝(区間or総合)がないのは4チーム:FDJ、AG2R、Tモバイル、リクイガス。初日マギーがプロローグを取っていればFDJは抜け出せたし、第2ステージでポラックが2位でなく1位だったらTモバイルが抜け出せたのだが。

そのポラック、「2位に満足している」という談話も出ていたが、個人的にはそうかもしれないが、チーム的には2位に満足していられる状況ではなさそう。

マッサーの中野さん も「応援よろしく」とのことで、やはり身内日本人がいるリクイガスが、この4チームの中から今回のジロで最初に抜け出せるよう、応援したい。

去年プロツアーでなかなか優勝できずにもがいたのが、FDJ、ドミナ、エウルカルテルだったが、ドミナは現在ミルラムになってペタッキがティレーノで区間優勝。エウスカルテルはパイス・バスコでサンチェスが2勝。。。ということで、今年も苦戦しているのがFDJ。

ジルベールやアイゼルが今年レベルの高いレースで優勝しているのだが、プロツアーの次のランクでの勝利ばかりだ。(ジルベール:ヘットフォルク、アイゼル:カタールやデパン)

さらに去年プロチーム入りを果たせなかったAG2Rも、いつ初勝利できるか。。

(Photo: 05パリ〜ツール。レーススポンサーはプリマガス。”ガスつながり”でプリマガスのキャンペンガールと写真に収まるリクイガスの選手たち。)

----- 昨日の。。
● Александр Винокуров アレクサンドル・ヴィノクロフ
● Александр Бочаров アレクサンドル・ボチャロフ
● Владимир Билека ボロディミール・ビレカ
● Ярослав Попович ヤロスラフ・ポポヴィッチ

ついでに別府史之選手をロシア語で書くと:Фумиюки Беппу(なんかBeppyに見える)

■ 2006.05.09 (Tue)  Yahooのスポンサーが遂に正式決定
yahoo3.jpg 572×428 53K連休明けと言われていたが、Yahooの正式スポンサーが正式に承認の運びとなり、やっとあのYahooジャージが堂々と着用できることになったようだ。=> ソース: Cyclestyle.net

「ヤフーが"Team VANG Cycling"のスポンサーに就任!」と書いてあるけど、”チームYahoo”ともう呼んでもいいんでしょうかね?

ジャージは、チームVangのロゴがチームYahooに替わったもの。(赤x白)

先日4/30のトロフェ・デ・グランパールのレースで、実は既にYahooジャージを着用していたが、テーピングでYahooの部分を隠していた。

(写真提供:レースを観戦してきたブルゴーニュさん)

■ 2006.05.10 (Wed)  テレコムで活躍の場がなかった選手が驀進中
grp0510072359.jpg 593×365 173K■ウルリッヒの再加入でテレコムを追われたシュテファン・シューマッハ

サヴォルデッリがディスカバリーに入団1年目の昨年ジロで優勝した時、「テレコムを出た途端活躍」、と言われた。

サヴォルデッリは今年も引き続き活躍中。さらに、もう一人、テレコムから放出された選手が総合トップにいる。シュテファン・シューマッハ。

昨日朝、レースNewsの方で 、シューマッハ、以前は「Tモバイルにいたが、ウルリッヒの加入で追い出され、ラモンタ=>シマノで2年間走った」と書いたが、“その内容をもう少し詳しく説明してほしい”、ということで 追加情報。
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02年テレコムでプロ入りし、2年契約したシューマッハ。04年の契約更新でテレコムと更新できなかった。

決してテレコムの2年間ひどい出来栄えではなかった。U-23のレースで優勝もした。しかし、2年間の契約が切れた途端、あっさり首切りとなった。

理由は、予算がかさむウルリッヒのチーム復帰の煽りだったと言われている。

03年、ウルリッヒはコースト/ビアンキに移籍した。しかし、チームが不安定で結局テレコムに舞い戻ってきた。それと入れ替えに、ドイツ人の若手2人がチームを追われた。その一人がシューマッハだった。

翌年彼はDiv3まで降格となり、ラモンタというチームに移籍。ダニロ・ホンドが現在所属するチームだ。そこで数々の成績をあげ、05年シマノへ。

ここでもライン地方のレースで弾丸の3勝+総合優勝。途中例の花粉症事件もあったが、嫌疑も晴れて、06年ゲロルシュタイナーに入団となった。

ちなみに同時期にテレコムを追われたもう一人はデヴィッド・コップ。同じくラモンタに移籍し、今年ゲロルシュタイナーに移籍。今年ヘント〜ウェヴェルヘムで2位に入った選手だ。

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そのほかにも。。

去年はボテロがフォナックに移籍した途端ロマンディ、ドーフィネで勝った。
05パリ〜ニース総合優勝のボビー・ジューリックもテレコム時代の2年間(02、03年)は0勝だった。

“テレコムを出ると輝く”というジンクス、なんだか今も続いている。

そういえば、テレコムのマイケル・ロジャース、元気だろうか?

Photo: 03年テレコムのチームカタログから、シューマッハ。今ほどワイルドでない

■ 2006.05.10 (Wed)  リクイガスの豪華そうな新型カスタムメード・チームバス
liq2.jpg 551×422 189Kリクイガスが木曜のTTTの前に ジロの場を借りて 新型のチームバスのプレゼンテーションを行うことが明らかになった。

リクイガスのHQの幹部とバスを提供したイリスバス(ルノーとフィアット・イヴェコの合弁バス会社)の幹部も出席して、本格的に行う模様。

なぜ第5ステージに発表なのか?というと、イタリアでの最初のステージだから、という理由のようだ。

バスのタイプはDomino 2001 HDHs Orlandiというもので、写真がある
=> このタイプのバスの写真と説明。結構豪華そう。

バスの概要は:
長さ12m、高さはMax3.9m、幅は2.55m。

チームバスは、バレアレスの広報も「エル・コラソン(心臓部)だ」と言っていたとおり、移動・選手のリラックス・作戦会議・その他食べる・シャワーを浴びるなどの生活の一部の機能を種々っている。

こうやってわざわざバスのプレゼンを行うことからも、やはりチームバスを重視する状況がうかがわれる。

イリスバスは、スポーツへがらみのバスの提供を積極的に行っており、F1フェラーリ、ユヴェントスなどにも提供している。

リクイガスとイリスバスのグループ(フィアット・イヴェコグループ)との結びつきは深い。
リクイガスが企業として液化石油ガス(LPガス)の輸送の際に、このイヴェコグループのトラックを300台調達しているのだ。

Photo: 去年のチームバス(TTウォームアップ中のガルゼッリ(左)とチョーニ)

■ 2006.05.11 (Thu)  そこまでやるかマンセボ?
grp0511205759.jpg 267×414 96K** 寝室を低圧(低酸素)室に。高山病の症状に苦しみながら、酸素16%の中で毎日眠る。これで“合法的に”ヘマトクリットも上昇。。のマンセボ**

ツールで勝つために、マンセボは着々と準備を怠らない。まずはこの写真=>マンセボの自宅写真。低圧室状態。

これはマンセボの自宅の寝室。寝室の中央に低酸素テントが置かれ、すっぽりベッドが中に納まっている。中にはほかに本が一冊あるだけ。

そう、持久力を蓄えるために、自宅を低圧室状態にしてひとりでここに、8〜9時間寝ている。酸素量は16%で、標高3000mに相当。

このメソッドでは、赤血球量が上昇し、血液への酸素供給が改善される= 耐久性増強、疲労回復促進の効果が見込まれる。

■ マンセボ、これで高山病に。でも続行

使用開始した頃は、高山病の症状が出たという。吐き気、不眠、呼吸障害。しかし、徐々に順応するにつれ、今ではそういった症状も消えた。

■ これでヘマトクリットが2%上がった、と無邪気に喜ぶマンセボ。だがしかし、WADAがこの低酸素テントをドーピングの一種に入れることを検討中。

「4/8に46%だったヘマトクリットが、このテントの使用で47.8%に上昇したんだ。」とマンセボ。

禁止薬物を使用することなく 合法的にヘマトクリットが挙げられるというわけだ。しかし、、

同行取材の記者がこう言った。「WADAが、5/13の会議で、この低酸素テントも、2007年から禁止項目に入れるかどうか検討するらしいよ」。

マンセボ:「えー!!本当?知らなかったし、理解できない。これは健康に一切被害はないんだよ。誰にも迷惑もかけないし、単に高所での集中力を養うだけなのに。禁止にならないことを祈るよ。」

■ ランスはシェリルと一緒に低酸素テントで寝ていたけど。。

ランスとシェリルのように、テントで一緒に寝ていたカップルが知られているが、マンセボの場合は一人で使用している。奥さんのルイサは1度だけテントで一緒に寝てみたが、もう辛くてギブアップ。

こう考えると、シェリルはやはり根性ある。日本と違って寝室が別々というのはレアケースだとも思えるが、これについてマンセボはこう語った。

「このテントは去年購入したんだけど、その時は彼女妊娠していたから問題なかったし。今ではラウラがいるから、敢えてルイサを再挑戦させるつもりはない。」

テントに入ったことで、娘のラウラと一緒にいられない時間が増えたのが、悩みの種だとか。

■ オタク拝見と、テントを使ったアスリートたち

ちなみに彼が目下住んでいるのはフランスに隣接するジュネーヴ州。(12.30付トクダネ“マンセボがスイスに移住”参照)。家賃は毎月30万円。

自宅は120m2.庭と2台置けるガレージ付き。義父母も時々訪れる。

テントは元トライアスロンの選手 カルロス・サンタマリアから100万円で昨年5月に購入。サンタマリアは、例のCAT(コロラド・アルティテュード・トレーニング)のスペイン代理店に務めている。

今までこの低酸素テントを使ったアスリート一覧へ。=>JUMP (ザブリスキー、ダニエルソンら自転車選手も数々)

■ 2006.05.12 (Fri)  ウド・ベルツの自伝 続報
grp0512234550.jpg 307×371 130K■ 本のタイトル「充分苦しめ、この豚野郎っ!!」は、97年ツールでベルツがウルリッヒに実際言った台詞だった

5月6日付け小ネタで紹介した元テレコムのアシスト ウド・ベルツの自伝「Quäl Dich, Du Sau」に関する詳報。

まず本のタイトルは、ちゃんと訳すと「充分苦しめ、この豚野郎っ!!」ということだそうで、実際にこれはベルツがウルリッヒにレース中に言った台詞とのこと。(英語に訳すと「torment you, you sow」)。以下、受領した情報:

    小ネタのウド・ベルツの自伝のタイトルですが、この文句はドイツの自転車乗りの間ではかなり有名な台詞です。

    97年のウルリッヒ初優勝の時、マイヨ・ジョーヌのままバロン・ダルザスでヴィランクやパンターニから遅れてしまい、大ピンチになりました。

    そのときアシストしていたベルツがウルリッヒに言った台詞がこれです。

    「充分苦しめ、この豚野郎っ!!」

    当時のウルリッヒはほっそりしていたけど、この年のシーズンオフから本当に豚(ベーコン)になっちゃったからなぁ。今年もだめかなぁ。。。
97年ツールのライブ・ティッカー(テロップ)を見ても、確かにアタックをしかけたパンターニ、ヴィランクを前にウルリッヒがチームメートに引かれる様が出てくる。(「At 54 kms, Virenque, Pantani drop back to front group, with Telekom pulling up Ullrich 13 seconds back.)

このベルツの荒っぽい言葉で奮起したのかウルリッヒ。この日はヴィランク、パンターニと同タイムでゴール。最後は見事優勝だ。

この自伝は、ベルツとジャーナリストの共著らしく、テレコムのサイトでも賞賛されている。

写真は01ツールのベルツ

■ 2006.05.13 (Sat)  ジロ:「110周年記念賞」のフシギを解く
今年ガゼッタ誌創刊110周年記念で、ジロのコースに「110周年記念ポイント(110 Gazzetta)」が設けられた。

中間にある「110周年記念ポイント」をトップ通過すると下記の3つの特典がある。

1. 先頭通過5人までに「110周年記念賞ポイント」がつく。(チームTTの日を除く毎ステージ。個人TTの日にも得点あり。)
2. 先頭通過6人までに「ポイント賞」としての得点がつき、「総合ポイント賞」(ジャージはマリア・チクラミーノ)の得点として加算される。(チームTTの日を除く毎ステージ。個人TTの日にも得点あり。)
3. 先頭通過3人までに「ボーナスタイム」(=総合タイムが減る特典)がつく。(だだし、個人・チームTTの日を除く)

ポイント配分と詳細は以下:

------
1.「110周年記念賞ポイント」
チームTTを除く毎ステージの途中1箇所にポイントが設定されている。ここを通過したトップ5人までに、5,4,3,2,1ポイントがつき、毎日加算されていく。最後、合計ポイントトップ5に「総合110周年記念賞」として賞金が出る。

例)初日個人TTの「110 Gazzetta賞」得点
1 Paolo Savoldelli 5 pts
2 Danilo Di Luca 4 pts
3 José E. Gutierrez 3 pts
4 Bradley McGee 2 pts
5 Michael Rogers 1 pt
6 Stefan Schumacher 0pt

こうして毎日合計されていく。

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2.「ポイント賞」への加算
ポイント賞は、最終ゴール先着15人までにポイントがつくが、これと別に「110 Gazetta」ポイントをトップ6以内に通過すると、ポイント賞に加算される。

最終ゴールトップ15人に与えられるポイント:25,20,16,14,12,10,9,8,7,6,5,4,3,2,1
● 110 Gazzettaトップ6人に与えられるポイント賞加算分ポイント:8,6,4,3,2,1


例:初日個人TTの「ポイント賞」得点 : ディルーカは中間110 Gazzettaポイントを2位通過で、6ポイント加算

1 サヴォルデッリ// 33pts //(=1位の25ポイント + 「110 Gazzetta」トップ通過の8ポイント)
2 マッギー//23pts//(=2位の20ポイント+ 「110 Gazzetta」4位通過の3ポイント)
3 Jエンリケ・グティエレス //20pts//(=3位の16ポイント + 「110 Gazzetta」3位通過の4ポイント)
4 シューマッハ // 15pts//(=4位の14ポイント+「110 Gazzetta」 6位通過の1ポイント)
5 ゴンチャル //12pts//(=5位の12ポイント)
6 ディルーカ //12pts//(=10位 の6ポイント+「110 Gazzetta」2位通過の6ポイント)
7 F・ペレス //10pts//(=6位の10ポイント)
8 ロジャース //10pts//(=8位の8ポイント+「110 Gazzetta」5位通過の2ポイント)
9 Jイバン・グティエレス//9pts//(=7位の9ポイント)
10 レベッリン //7pts//(=9位の7ポイント)
11 ブルセギン //5pts//(=11位のポイント)
12 ダニエルソン //4pts//(=12位のポイント)
13 バッソ //3pts//(=13位のポイント)
14 フォイクト//2pts//(=14位のポイント)
15 クーネゴ//1pt//(=15位のポイント)

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3.「ボーナスタイム」

上記2つのポイントとは全く別に、ボーナスタイムとして、110 Gazzettaポイントトップ3人には、総合タイムから時間を差し引くボーナスタイムが与えられる。ただし、チームTTと個人TTの日は除外。

トップ3人に
マイナス6秒、マイナス4秒、マイナス2秒 。。。が与えられる

例)第4ステージで110 Gazzettaをトップ通過したサンディ・カザールの場合
第3ステージ終了時、トップのシューマッハとの差は1分45秒だった。第4ステージは集団でタイム差なしでゴール。しかし、ボーナスタイム6秒がついたので、1分45秒 マイナス6秒で総合タイムはトップ+1分39秒に短縮

「フェアプレー賞」のナゾについては日中「レースNews」の方に掲載済み。

copyright: mas.ciclismo

■ 2006.05.14 (Sun)  ジロのルール解説 第3弾 − 超単純な「コンビネーション賞」の算出方法
grp0514083759.jpg 640×480 248K「110ガゼッタ賞(ガゼッタ110周年記念賞)解説」(昨日のトクダネ)、「フェアプレー賞解説」(昨日のレースNews)に続き、ジロのルール解説第3弾、「コンビネーション賞」。

■ 各賞の中で、一番単純な計算方法「コンビネーション賞」

ジロのポイント計算方法で、「コンビネーション賞」が一番単純な仕組み。

ステージごとの4つのカテゴリーの順位(総合・山岳・ポイント・101ガゼッタ賞)につき、機械的に上位15人までの選手に15、14、13、12、、、、1ポイントを割り振り、単純に足すだけ。つまりポイントが1点もつかない人もいるわけだ。

例:
初日TTのコンビネーション賞計算方法
● サヴォルデッリ
総合1位=15点、山岳1位=15点、ポイント1位=15点、101賞1位=15点 : 合計60点(コンビネーショントップ)
● マッギー
総合2位=14点、山岳2位=14点、ポイント2位=14点、101賞4位=12点: 合計54点(コンビネーション2位)
● ディルーカ
総合10位=6点、山岳3位=13点、ポイント10点、101賞2位=14点:合計43点(コンビネーション3位)


■ 山岳ポイントは山によって得点が異なる。チーマコッピだけは20ポイント!

以上のように、コンビネーション賞の計算はいたって単純。それに引き換え、山岳ポイントの方がポイントがいろいろあって、走っている選手は計算しながらは走れないだろう。

チーマコッピ(05/11/13付トクダネのルート発表記事参照)だけが、ポイント20,15,10,6,4,2とつくことになっており、山岳賞を狙うならここで飛び出せればポイント大幅アップ。

次にポイントが高いのが山頂ゴール(全4ステージ)で、15, 10, 6, 4, 3ポイントつく。

そのほか、第1級が6,4,2,1、第2級が5,3,1、第3級が3,2,1ポイントずつ。

詳しくはガゼッタサイトのルールブックpdfファイルp.19に掲載されている。

Copyright@mas.ciclimo / photo: 05年1月のイタリア展で展示されていたマリアローザ

■ 2006.05.15 (Mon)  ジロ : 毎日波乱万丈
cioni2.jpg 425×526 186K選手たちの3週間は凝縮されている。泣いたり笑ったり。連日アップ&ダウンの繰り返し。リクイガスでディルーカとともに総合上位を目指したダリオ・デイヴィッド・チオーニのジロ日記は、毎日波乱万丈。。。

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■ 5月5日ベルギーにて

今日やっと明日のプロローグの下見が出来た。コースは気に入った。滑り出しはフラットなコース。最初の1.5kmはウォームアップだ。それから2kmの上り。最初の区間は10%。骨の折れる山岳ポイントを通過したら、かなり高速の下りとなる。ラスト500mで左手にカーブ。

どこまでできるか見てみよう。明日になれば答えが出る。

■ 5月6日:第1ステージ 6.3km 23位

白状すると、僕は少しがっかりしている。コースは気に入っていた。ロマンディのTTでは、自分に不向きなコースだったにも関わらず10位だった(11位と書いてあるが実際は10位)。今日は期待していたのだが。

あの信じられないサヴォルデッリから30秒遅れの23位。まあ、それほど悪くはないか。スタートはよかった。でも、機材トラブルもあり、ケイデンスが上がらなかった。中間地点で大きくタイムロス。でも、最後の下りで本来の走りができて、23位でフィニッシュ。

■ 第2ステージ 196km 14位

多分今回のジロで最も易しいステージのひとつ。みんなペタッキが優勝と思っていたはずだけど、驚いたことに(といってもすごい驚きじゃないけど)マキュウェンがゴールを陥れた。

天候は余りよくなくて、スタート地点で雨に濡れた。70km地点で止んでくれて、最後は路面も乾いていた。スプリンターと肩を並べて14位でフィニッシュ。(<=チオーニ、どうやら雨が大嫌いみたいだ。)

■ 第3ステージ 202km 14位

明らかにツキのない日だった。まずは1日中ずぶ濡れ。止む気配もなし。むしろゴールに向かうにつれ、雨脚は強くなったほど。

次に、落車に巻き込まれた。左側は傷だらけ。バイクも壊れたという判断で交換を余儀なくされた。グループに戻ったが、ラスト2kmはパヴェの上りできつかった。通常ドライなパヴェでも難しいのに、濡れているから手に負えない。負傷していたものの、なんとかラストはうまくいって、14位でフィニッシュ。

サヴォルデッリより3秒遅れたけど、他の主なライバルたちには4秒水をあけられた。(サヴォルデッリはシューマッハから+6、チオーニは+9、クーネゴやバッソらは+13だった。)

■ 第4ステージ 193km 115位

スプリンターのステージ。だから1日中グループに埋もれて走った。前日の落車があったから、足休めが必要だった。

でもこれは、本日の第一章にすぎなかった。その後飛行機でイタリアに移動という第二章が待っていた。到着は、なんと真夜中。なんともはや、長くてストレスの1日だった。でも。。。やっとイタリアに到着だ!!!

■ ジロ最初の休息日

寝不足解消で、遅く起床。平地を85kmほど走る。明日の38kmのTTTのコースを下見。フラットでストレート。高速なTTになりそうだな。チームとしてTTでどこまでいけるか楽しみだ。僕らはTTTで優勝候補ではないが、それでもいい走りができると思う。

■ 第5ステージ 35km TTT 4位

メカニックも含め、チームのみんなが喜んでいることを書かずにはおれない。CSC、Tモバイル、ディスカバリーは打倒不可能だった。とはいえ、我々は僅か3秒で表彰台を逃しただけだった。(ディスカバリーは+39秒、4位リクイガスは+42秒)

さらに、ほかのチームからは何秒か稼ぐことができたから、レース終盤でこの差が効いてくるかもしれない。これで総合順位も篩(ふるい)にかけられた。土日でさらに書き換えられるかもしれない。ポジティブな成果を期待したい。

■ 第6ステージ 227km 93位

完全にフラットで、翌日から続く厳しい2ステージ ―これで総合順位は変動するだろう― の狭間のレースという位置づけだ。今日は体力回復の1日。明日に備えるつもり、1日中、グループの中で埋もれて走った。

■ 第7ステージ 236km 139位

一刻も早く忘れてしまいたい1日。こんな日は、なんで自分はバイクに乗せられているのか?そんなことすら考えてしまう。

前半は平穏無事でOKだった。カトリーアの上りで歯車があわなくなった。多分第3ステージの落車のせいか。続くのぼりで瞬く間に離され、21分遅れのグルペットでフィニッシュとなった。

僕の総合上位の目標は消えた。とにかく今は体力回復に専念するのみ。その上で、新しい目標を探すべく努力する。

■ 2006.05.16 (Tue)  石川島播磨重工業が快挙
milleu.jpg 632×143 80K
■ 昨年ツールに登場したフランスの“世界一高い橋”を超える イタリアの“世界最長・世界一高い橋”計画が発進。ついでに、ジロのコースに登場祈願。。?!

05ツールでは、世界一高いといわれるフランス南部のミヨーの橋の下をプロトンがくぐった。=> 05ツール生中継 ミヨーの橋通過のステージへJUMP

ところが今度、“世界最長で世界一高い”のつり橋「メッシナ海峡大橋」がイタリアで着工される計画が明かされた。

■ シチリア〜イタリア本土を結ぶ全長3300m。日本のイシハリことIHIが受注

日経の記事 によると、イタリアで計画が発表されたこの橋は:
『主塔間の長さが3300メートルで、明石海峡大橋(同1991メートル)を超え世界最長となる。主塔の高さも373メートルで世界一。』

ミヨーは高さ343mだから、イタリアのこのつり橋は、縦も横も世界一だ。長さもイタリア本土とシチリア島を結ぶ3.3kmとは破格。

そしてこのほど、この世界最大級のつり橋を、日本の石川島播磨重工業(IHI)が受注したという。JVの中の1社としての参画で、橋全体の設計・橋げたの製作の一部を受け持つそうだ。

■ ミヨーの場合

フランスミヨーの橋が04年12月に完成した時、橋の完成のニュースを取り上げ、”ツールのルートに入ると面白いのに”、と書いた。

その翌年、ツールのルート詳細が明かされ、05ツールに登場することが発覚。もっとも橋の上でなく下をくぐるルートだったが、いずれにしても観客は世界一の橋+プロトンの組み合わせを目の当たりにした。

ジロもこれに対抗しないとは限らない??ただし。。。。イタリア最大のつり橋の完成は2015年。まだかなり先のことではある。

■ フランスのミヨーの橋が04年12月に完成した際のトクダネ:

「2004.12.22 (Wed)  世界で一番高い橋を渡って欲しい、ツールドフランス
今月14日、フランス南部ミヨーに世界で一番高い橋が完成した。橋脚含めて高さは343m。320mあたりと言われるエッフェル塔より高い。雲を下に見るその姿は壮観そのもの。ツールでプロトンがこの雲の上の橋を渡ったら、素晴らしいスペクタクルになりそうだ。」

Photo: 05ツール観戦の際に目の当たりにしたミヨーの橋。絶景

■ 2006.05.17 (Wed)  イニゴ・ランダルセがエウスカルテルに復帰
landa.jpg 323×454 128K昨年6月、ドーフィネ・リベレで総合優勝したものの、レース中の検査で陽性反応が出てレース出場停止となっていたランダルセ。

体内から検出されたのはテストステロン。ダニロ・ホンドなど、異質物の検出がごく微量で筋肉増強効果がなく、知らずに摂取したのでは?と見られた場合でも2年間の出場停止+2年間プロツアーチーム入り禁止という厳しい昨今。

しかしランダルセの場合、このほどレース復帰が確定・承認された。

ランダルセは、「高かったテストステロンの値は体内生成テストステロンである」、と主張。さらに「自分はほかの人より多めに体内でテストステロンを生成するる」、として、陽性反応に抵抗していた。しかし彼の体内から検出されたテストステロンには人工的なものもあり、この主張は盤石ではない、と見られた。

ところが、この時行われた検査方法に不備があることが判明。結果に疑義が生じた。スペイン自転車連盟は、「テスト結果は信頼がない」として、ランダルセの出場停止を解除。チームもさっそく彼をメンバーとして正式に認めた。

一方でチームのアイトール・ゴンサレスの場合、購入したサプリメントに異物が混入していたために陽性反応が出た、という点が確認された。しかし裁判などにかかった膨大な費用に関し、アイトールが賠償を求める動きも出ている。まだ彼のチーム・レース復帰は見えていない。

エウスカルテルのマネージャー、マダリアガは、アイトール・ゴンサレスと会談の場を設けたが、会談後、アイトールをチームに加入させるつもりはない、と述べた。

ランダルセとゴンサレス、2人の間で明暗が分かれている。

ランダルセの復帰がGOになったのは先週末。普段厳しいUCIがランダルセのケースをCAS(スポーツ仲裁裁判所)に持ち込み、ランダルセの復帰を阻止するのではないか?と見られたが、その動きはとりあえずなく。

ランダルセ、晴れて5月15日開幕のカタルーニャ一周(PT=プロツアー)出場を果たしている。

■ 2006.05.17 (Wed)  新任の米大統領報道官の涙と、ランス・アームストロング
lance11.jpg 506×479 221Kブッシュ大統領の報道官が新しく任命された。名前はトニー・スノー氏。左腕には黄色いバンド。ランスが展開するがん基金を支えるリヴ・ストロングバンドだ。

実はスノー氏、17歳の時に母を大腸がんで亡くし、自らも05年に同じ大腸がんが発覚。手術をして、6ヶ月の化学療法にも耐え、病気を克服した。

異例のことながら、スノー氏は、就任初会見で自らの病気を告白。「昨年実は自分はがんを患った」と言ったまま、胸にこみあげるものがあったのか、10秒間丸まる沈黙となり、目には涙。記者たちの目が釘付けになった。

そして、この日の会見前にはアームストロングと会い、話をしたという。今やセレブのランスは同じテキサス州出身のブッシュ大統領とも懇意だが、報道官とも面識を持ったようだ。


■ 報道官、初会見における最初のミステイク:アームストロングのことを「アンダーソン」

この会見の席で、スノー氏は、ランスと実際に会話をした、と述べた際、アームストロングの名前を言い間違えて、アンダーソンと言ってしまった。ただ直後に自分で間違いに気付き、申し訳ないとランスに詫びた。

ソース:ABC News & 本日の朝日新聞夕刊2面

■ 2006.05.17 (Wed)  パンターニ博物館明日オープン
0202.jpg 363×500 50K明日木曜日16:00、市長のテープカットとともに、パンターニの故郷チェゼーナティコに「パンターニ博物館」がOpenする。場所は鉄道駅の脇。

店を改築して建てられた博物館なのでバルコニーもある。陳列室にはパンターニゆかりの山の名前がつけられている:
「モルティローロ」「ラルプデュエズ」「ボッケッタ」

ラルプデュエズの部屋には、2つの大スクリーンが置いてあり、パンターニの足跡を辿るビデオが流される。

展示されているのは彼が所有していた自転車、トロフィー、メダル、ジャージなど。

ただし、博物館は仮オープン。とりあえず明日から21日日曜まで公開された後、一旦閉鎖される。その間に、本格的なオープンに向け準備。そして、6月に正式に一般公開となる。予定では、とりあえず年中無休。入場料あり。

Photo: 00ツール、クールシュベルにて

■ 2006.05.19 (Fri)  祝バルサ優勝!
rodri.jpg 421×454 66KFCバルセロナが優勝で、”カタルーニャ一周レース”にバルサのジャージで現われた選手

現在行われているボルタ・ア・カタルーニャ(カタルーニャ一周)。18日のスタート地点で異変(?)が起きた。FCバルセロナ(愛称バルサ)のジャージでレース会場入りした選手がいたのだ。

バルサは、17日、サッカー欧州チャンピオンズリーグでアーセナルを下し、優勝。それを祝わずにはおれない選手がプロトンの中にいた。

今年サウニエルからケスデパーニュに移籍したホアキン・ロドリゲスだ。彼はカタルーニュ出身。サッカーで彼が応援するのは、もちろんカタルーニャの首都バルセロナのクラブチームバルサ。

そして、まさにそのカタルーニャで行われているレースの最中に地元のFCバルサが優勝し、17日夜からロドリゲスは超ハイテンション。

チームメイトのオスカル・ペレイロは”マドリニスタ”と呼ばれるレアル・マドリードのサポーター。”バルセロニスタ”のロドリゲスは、ペレイロをか終始らかっていた。

ところでバルサのジャージを身にまとったロドリゲスだが、レース直前には慌ててノーマルなチームジャージに着替えてレースに参戦した。よって罰金は食らわずに済んだ。

ほかにもバルサ優勝で喜んでいたカタルーニャ一周出場選手は、ロナウジーニョを始め、ブラジルのパリアリーニ(サウニエル)。故郷ブラジルの選手がバルサで活躍しているからだ。

ちなみにサウニエルの監督ヨセアン・フェルナンデスはバルサの監督フランク・ライカールトの大ファンで、優勝を喜んだ。しかし、バスク人の彼は最後に、「但し自分はアスレチック・ビルバオのファン」と付け加えることも忘れなかった。

リーガ・エスパニョール20チームの本拠地別マップはここ。

Photo: L-B-L 05のロドリゲス。今年はケスデパーニュへ移籍。

■ 2006.05.19 (Fri)  自転車選手の能力は、痛みに耐える能力
mcgee2.jpg 392×453 196K● 第7ステージ: 今日は、過去のレースの中でも、痛み・苦しみ記録トップ5に入る状況だった。250km、絶え間なく続くアップ&ダウン。山頂まで続く道はダートで覆われ。1日中、ビリの方で追いかけることになった。呼吸器に問題があって、神経痛で脚がやられた。脚は火を噴いているような感じ。

今日の唯一明るい材料は、耐えることができたということ。自転車選手にとって、一番怖いことは、ある日朝起きて、痛みにこれ以上耐えられなくなっていた、ということだ。

● 第8ステージ: 最後の上りにかけてクラッシュが無数に発生し、僕らはもがき苦しむ選手からなる小さいグループを形成した。若いチームメートミカエル・ドゥラージュの助けを借り、何度も引いてもらった。おかげでなんとかグルペットに追いついた。後の上りはずっと喘いでいた。

● 第9ステージ: 短いステージで救われた。昨日同様体調が悪かったから。前夜、整体で背中をボキボキやってもらったんだけどだめだった。なんとかタイムオーバーにならずに済んだ。もがき苦しみ、再びモラルが下がる1日。

以上ブラッドリー・マッギーのジロ日記から一部抜粋。最終エントリーは下記。

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● 第10ステージ:リタイヤ。06ジロが終わった。

Photo: 03ツール。ポルトダスペの上りで千切れるマッギー

■ 2006.05.20 (Sat)  News Follow-up
grp0520211654.jpg 495×431 58K
■ 低酸素テント・システム(疑似高地トレーニング・テント)はWADA(世界アンチドーピング機構)によって禁止されたのかどうか?

先日のNewsフォローアップ : マンセボは、目下ツールに備えて低酸素テントの中で寝ているが、07年に、このテントシステムがドーピングリストに載せられ、使用不可となる可能性がある。さらにフレチャ(上記写真)もテントの使用者だ。

先週、WADAのモントリオール総会でこの低酸素テントの使用の是非を問う採決が行われる予定だった。果たして結果はどうだったのだろう?

結論からいうと、もう少しレビューに時間をかけることになり、採決は先送りにされた。秋頃を目途に07年度ドーピングリストに入るかどうか最終結論が出る見通し。

■ これはコロラドの不動産屋の陰謀??

なんでテントがドーピングなのだろう?不思議に思う人もいる。思わずコロラドの不動産屋の陰謀ではないか?と叫んでいる人も。

コロラドは高地トレーニングで有名。コロラド州ボルダーで有森裕子元選手がトレーニングをしたりしている。テントを使用不可にして、コロラドに選手を誘致する陰謀が裏にあるのでは??…というジョークも出ている。しかし、実はこんな調査結果も。。


■ テントが禁止“薬物”としてリストアップされているわけ


専門家の調査によると低酸素テントは、高地トレーニングを完全に模擬していることにはならず、高地トレーニングよりも高い効果が得られるという。

理由:低酸素テントの使用者は、運動をする時は、高地で運動をするわけではない。通常の環境で通常にハードなトレーニングをして、夜就寝時に低酸素テントに入る。

夜寝ている時には酸素が薄いため、血中の酸素量が減少するのに呼応して体内EPOあ生成される。つまり、外部摂取ではないがEPOを人工的に体内で生成することを促している。これを阻止しようというのがWADAの狙い。

一方で、高地トレーニングの場合は、酸素が薄いため、呼吸器が正常に働かず、筋肉を過激に動かすことができない。そして、低酸素には長い時間をかけて慣れていく。からだを過激に動かせないから、体内生成EPOも自ずと抑えられる。

こうした過程なしに、いきなりいいとこ取りをしてしまうのがテントの実体といえる。

■ 反論

しかし、この議論にも更に反論がある。高地トレーニングでは徐々にしか運動はできないにしても、長い間かければ結局慣れて体内EPOが増える。やっぱり、テントを禁止して高地トレーニングはOKというのは結局おかしい、という議論。

さてさて、秋の結論は一体どうなることか。マンセボもハラハラしてこの経過を見守っている??

テントその1英文 (上記写真のフアン・アントニオ・フレチャもこのテントを使用、という広告が掲載されている。)
テントその2和文

■ 2006.05.22 (Mon)  ジロ区間優勝者の素顔
horrach.jpg 317×343 96K■ オラチはスポーツが大嫌い。アマ時代はディスコで徹夜してレースを走ったことも

■オラチは一旦自転車を降りるとボヘミアン。住む家は“電車”がいい。目下電車の車両を物色中


ジロ第12ステージ。マヌエーレ・モーリらの落車の間に優勝をさらったホアン・オラチ。自転車を始めたのは18歳の時と遅い。

「退屈で何もすることがなかった時に、兄にくっついて自転車で走った。それが自転車を始めるきっかけ。18歳の時のことだ。それまでスポーツは一切何もやったことがなかった。スポーツが嫌いなんだ。」と本人の弁。

19歳でアマチーム入り。でも、プロになる気はさらさらなかった。

「友人と海岸に行ったり(注:彼はマヨルカ島出身)、ディスコに行くのが好きだった。だから、プロになろうなんて全く思わなかった。(遊んでいて)一睡もせずにレースを走ったことも何度かある。」

22歳の時、父の大工仕事を手伝いながら3年間でプロになると決意。その通り、6年間アマで走った後、25歳でポルトガルのマイアでプロ入り。

プロになった途端、彼は変った。ディスコを捨て、チームでももっとも几帳面な選手に様変わりした。

04年にバレアレスに移籍し、初めてトップチーム入りを果たす。この時既にオラチは29歳。

オラチのフィーチャー記事は、下記の言葉で締めくくられている。

「ホアンは、今もシリアスなライダーだ。しかし、ひとたび自転車を降りると、ボヘミアンに変身する。目下、彼は家として住まうため、電車の車両を物色中。」

Photo:昨年のJC / Source: AS Diario

■ 2006.05.23 (Tue)  ダヴィタモン・ロット : 着々と”選手抱え込み”
hoste2.jpg 326×446 25K5月初旬、ロットはM・アールツ、C・ブラント、B・ドックスの3人の契約を2年延長することを公表した。

3人共、今季末で契約が切れることになっており、早々と今の時点でチームは”囲い込み”を決めた。
既に自転車界のリクルートは始まっている。

契約の追い込みはヴエルタシーズン。レースの外では、シーズン前半に契約をとれなかった選手とチームの攻防が佳境となる。

■ ホステは古巣へ

更にこのほどベルギーの新聞「Het Nieus」はディスカバリーのライフ・ホステがロットへの移籍を決めたと報じた。

ホステは、パリ〜ルーベでは踏切事件で表彰台失格となったが、今季クラシックで好調ぶりをアピールしていた。オファーの食指を動かしたチームは複数:
ラボバンク、コフィディス、ケスデパーニュ、クイックステップ、ロットと言われる。

中でもベルギーチームで古巣でもあるロットへの移籍が有望視されていた。ホステの過去のチームは:

98年ヴラーンデレン、99-00 マペイ、01-02 ドモ、03-04 ロット・ドモ、05−ディスカバリー

一方で、今年末でロットと契約が切れるクラシックハンターのヴァン・ペテヘムのロット残留交渉は今も難航中。

■ その他

ラボバンクのボーヘルトがもう1年ラボバンクと契約更改。

TモバイルのA・クレーデンは来季、チーム放出の動き。すでにゲロルシュタイナーのパトロン、ホルツァー氏が食指を動かしている。

クレーデンは00パリ〜ニースで総合優勝したあとスランプが続いた。その間、チームは根気強く彼の復帰を信じて支えた。一旦復調したが、今シーズンはケガで出遅れ。一方で、昨年はツァベルのツール出場を阻止するコメントを出すなど、発言に注目が集まった。

Photo : 05パリ〜ツール(右:)ホステ

■ 2006.05.23 (Tue)  今年のツアー・オブ・ブリテンは来年のツールのコースを辿る
tob.jpg 780×212 36K
Photo:04年ツアー・オブ・ブリテンを観戦したShingoさんより提供

来年のツール初日スタート(いわゆるグラン・デパール)はロンドンだ。(参照:05.02.09、02.10付けトクダネ。初日の詳しいコースは2/10付けを参照。)

そして、今年のツアー・オブ・ブリテン(TOB)も来年のツールのコースを辿ることが判明。バッキンガム宮殿も登場する。

今年のTOBは8/29グラスゴー出発。最終日9/2はセントラルロンドンでフィニッシュ。この最終日のコースに、来年のツールのコースが一部含まれることになる。

具体的には、グリーニッチパーク 〜 タワーブリッジ 〜 ザ・シティ。

また、現在2012年のロンドン五輪のサイクルロードとして検討されているハムステッドヒース、リージェンツパークも通過する。フィニッシュはセント・ジェームスパーク。

レースのタイムキープはTモバイルが行うため、今のところチームTモバイルはTOB出場の予定。そのほか、04年区間優勝しているボーネンも参加予定リストに今現在入っている。

イギリス来年はツールのスタートのみでなく、2012年には五輪を招致するため、国内スポーツ省は相当TOBに肩入れしている。

TOBコース発表には、CAの英国人ライダー、ブラッドリー・ウィギンズも出席。彼はアテネ五輪のトラック競技個人パーシュートでブラッドリー・マッギーを破った相手だ。

参加予定は16チーム。表彰式はロンドンのザ・モールで行われる。

ステージ1 – 8/29 (グラスゴー/スコットランド〜キャッスルダグラス)
ステージ2 – 8/30 (ブラックプール〜リヴァプール)
ステージ3 – 8/31 (ヨークシャー :具体的には未定)
ステージ4 – 9/1 (ウェストミッドランド :具体的には未定)
ステージ5 – 9/2 (ロチェスター 〜 カンタベリー)
ステージ 6– 9/3 (ロンドン: グリーニッチ 〜 ザ・モール)

公式サイト

■ 2006.05.24 (Wed)  リバティのサイス監督逮捕のニュース
grp0524072531.jpg 442×465 53K■ リバティセグロスのマネージャー兼監督、マノロ・サイスが薬物容疑で逮捕

リバティのサイス監督が 血液操作を含むドーピングへの関与の疑いで、このほど治安警備隊(Guardia Civil)によりマドリッドで拘束された。昨夜は拘留所で一夜を明かした。

そのほか拘束されたのは:

・かつてケルメ、オンセでドクターを務めたエウフメアノ・フエンテス − マドリッドで拘束
・ホセ・ルイス・メリノ(マドリッドクリニックのラボ分析担当)− マドリッドで拘束
・アルベルト・レオン(MTBの選手)ー エル・エスコリアルで拘束
・ホセ・イグナシオ・ラバルタ(コムニダ・バレンシアナの助監督 − サラゴサで拘束

目下警察の捜査が行われている場所は、メリノ医師が働いている分析所など6箇所に及ぶ。書類も押収されている。

■ フエンテス医師の嫌疑内容

フエンテスの容疑は、選手にドーピングを行わせ、さらに血液を洗浄することでその痕跡をなくす処置を行い、検査で陽性とならないようにした、というもの。

■ そのほかのチームへの余波

エウフェミアノ・フエンテスはリバティ以外のチームにもかかわりがあり、今回の逮捕の余波が広がる可能性もある。

■ 2006.05.24 (Wed)  リバティのサイス監督逮捕 VOL.2
grp0524074209.jpg 639×413 127K■ サイス監督の摘発は、自己輸血一斉取締りによる

サイス監督らは、今回「自己輸血」に対する集中一斉捜査で摘発された。今後 関与した者がどのぐらい広がりを見せるのか今現在不明。

今のところ伝えられるサイス監督の拘束理由は、先のヴエルタでエラスが陽性となったのを受けたものだと言われるが、チーム関係者にも詳細は知らされていない。

一方同時に拘束されたフエンテス医師の自宅は家宅捜査を受け、1000にも及ぶおびただしい数のステロイド、ホルモン剤が見つかった。さらに100ほどの血液バッグ、血液操作の道具、凝固剤、輸血道具なども押収されている。

これら押収品により、自己輸血が恒常的に行われていた、と警察は見ている。自己輸血は、高地トレーニングの最中 血液を摂取し、凝固させて、その後レースの際に本人の血液に戻すというもの。これにより、人工的にある程度ヘマトクリットを上昇させ、パフォーマンス向上が望める。

■ サイス監督について:


1959年10月16日生まれ。
ウンスエ(ケスデパーニュ監督)、ゴロスペ(エウスカルテル監督)、ジャネッティ(サウニエルマネージャー)らは元選手だが、サイス監督は自転車選手の経験はない。

マドリッド国立体育大学でフィジカルトレーナーになるための勉強をした。スペイン選手権(ジュニアやアマ)の監督となり、89−2003年オンセの監督を務め、今に至る。

■ リバティのマネージャー パブロ・アントン氏コメント:

「マノロが事情聴取を受けているのは知っているが、拘束内容についてはまだ不明だ。はっきりしたことがわからないので、平静でいる一方、マノロのことを案じている。」

■ 余波

すでに一部のメディアでは、過去にヴエルタで優勝したエラス以外の選手についてもフエンテス医師と関わりがあった、として実名公表されている。

■ 2006.05.24 (Wed)  VOL. 3
saiz3.jpg 595×480 63K■ きっかけは、“選手あるいは元選手”からの告発
■ サイス監督の電話は当局により盗聴されていた
■ イタリアに飛び火の可能性もゼロではない今の状況


今もなお、サイス監督ら5人は拘束されたまま。

今回摘発されるきっかっけとなったのは、“選手あるいは元選手”からの告発だったようだ。これはUnipublic(ヴエルタの主催者)の会長イグナシオ・アユソ氏がほのめかしたもの。

スペインでは、去年からドーピング撲滅運動にむけ、取締りが強化された。さらに去年リバティのロベルト・エラスが陽性となり、これを機に当局が本腰を入れて調査に乗り出した。

当局は、ここ暫くサイス監督らの電話・通信に介入していたという。

自宅からドーピング関連の道具が押収されたフエンテス医師は、あるイタリア人トレーナーと旧知の仲。
そのトレーナーも、今回の一連の件に関与しているという見方もある。となるとスペインにとどまらず、この件がイタリアにも飛び火する可能性もゼロではない。

【国外の反応】
ASO: ルブラン氏は「コメントするには時期尚早。」

レキップ紙:「でかしたスペイン。今まで自転車大国のなかで、アンチドーピング対策が遅れていたスペインがやっと本腰を入れた」、と祝福。

■ 2006.05.25 (Thu)  VOL. 4
saiz4.jpg 414×416 41K■ サイス監督仮釈放
■ ”秘密の部屋”に出入りしていた選手を警察がビデオ撮影
■ 警察は”秘密の部屋”に残された血液のDNA鑑定を行い、誰の血液であるかを特定する予定


火曜日に拘束されたサイス監督は、逃走をしないという宣誓のもと、リリースされた。

ヨーロッパプレスによると、サイス監督は逮捕当時、フエンテス医師と一緒だった。同行していたフエンテス医師は、ドーピング剤が入ったバッグをその場に携帯していた。

さらに監督が所持していたブリーフケースの中には約850万ユーロ(ユーロとスイスフランの合計)が入っており、これが不正行為の資金だったのでは、という見方がされている。

警察は盗聴した内容をもとに、2人に網を張っていた模様。

先にフエンテス医師の自宅(アパート)からかなりの量の薬物などが発見されたと伝えられたが、このアパートには実際には誰も住んでおらず、アパートはこの目的のためだけに使用されていたことが判明。一種の秘密の部屋だった。

警察はこのアパートを約4ヶ月にわたりビデオ撮影しており、選手の出入りも確認されているという。さらにこのアパートの中に残された血液のDNA鑑定を進めて、輸血ドーピングに関わった選手を洗い出す方針。
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スペインの複数のサイトは、選手や、コンチネンタルチームの監督の談話を載せ、スペイン・イタリア人選手の実名も飛び出しており、ある意味パニック状態だが、当分の間、正式な通信社経由で配信されたと思われる情報のみ掲載することにする。

(Photo: サイス監督は機材の改革に早くから乗り出し、ライバルチームの中にも監督を尊敬する選手が多々いた。写真はペレイロと話し込むサイス監督。05TDR)

■ 2006.05.25 (Thu)  VOL.5
saiz5.jpg 640×480 74K■ リバティセグロス スポンサー撤退を決定。
■ リストに掲載されている選手数は200人。
■ 押収された血液をUCIが照合開始。
■ ツール前までには決着


■ リバティは本日付けでスポンサー打ち切り
サイス監督逮捕を受け、ボストンに本部を置くリバティ保険=リバティセグロスは、チームスポンサー契約打ち切りを決定し、チームオーナーであるアクティヴ・ベイに正式に通知した。以下、コミュニケ:

「リバティセグロスは、スポンサーとして常にクリーンなスポーツと”トレランス・ゼロ(非寛容政策 -- 本日の小ネタ参照のこと)”を第一に考えてきた。2005年11月(に不正が発覚し)、選手がその後ドーピングで出場停止処分となった。

それを受け、我々は契約条項を変更し、アンチドーピングに関してはより厳しい条項を設定した。

今回マノロ・サイスの拘束の報は忌々しき問題であり、我々の名前、そして自転車競技が汚された。我々は、このたびアクティヴ・ベイに対し、スポンサー契約打ち切りを通知した。」

スポンサーをただちに撤退するとはいえ、チームへの資金供与を即刻今の時点で中止することはなく、ある一定の期日まで金額面での担保は行うことを表明した。

チームには、今現在第2スポンサーのウルトがついている。

■ 捜査過程で押収されたリストには200人の選手。名前は未公開。ただし、「バルベルデはこの中に入っていない」

警察は今回の一斉捜査で6箇所の捜索を行い、押収されたリストの分析を進めている。伝えられるところによると、約200人の自転車選手の名前が所見されるという。

当局はこの200名の名前を公表することは拒否しているが、この中に「アレハンドロ・バルベルデは入っていない」という点だけ公表した。

しかし、中には有名な選手の名前もある旨、言及。

さらに、警察が設置した隠しビデオには、血液を採取するために秘密の部屋を訪れる選手の映像が映っていた。その数は数十人で、有名選手もその中に多少混じっていたといわれる。

■ サイス監督は高血圧で仮釈放

サイス監督が仮釈放されたのは高血圧のためだということで、今日は再び警察から出頭要請がきている。

今回の捜査、きっかけは今年の2月。トップレベルのアスリートと取引する薬物密売組織の存在につき、複数の情報筋から告発があったという。その組織が宿泊したホテルをまず捜査し、当局は証拠をつかんだ。

その後フエンテスが借りていたアパートに隠しカメラを設置。こうして裏を取った上で、おとといの逮捕劇となった。

■ 逮捕劇の一部始終:保冷バッグ受け渡し現場で取り押さえ

最初に身柄が拘束されたのはマノロ・サイス監督。ピオXII通りのカフェで人待ちをしていたところを警察が尾行していた。

やがて保冷バッグを抱えたエウフェミオ・フェルナンデス医師が到着した。数分後、サイス監督がカフェを出る。その時彼は、保冷バッグを抱えていた。

カフェを出て車で出るところを警察が行く手を阻止した。その後、フエンテス医師らが次々と逮捕された。

その後面食らったのは捜査官だったという。既報の通り、サイス監督の所持金は800万円近く。借り上げアパートからは1000もの薬品と100個に及ぶ500ccの凍結血液が入ったバッグ。さらに証拠書類として、選手ごとに記されたドーピング計画リスト。さらにもうひとつの借り上げアパートには、遠心分離装置などの器機のほか、非凍結血液バッグ100個、相当量の薬物が見つかった。

■ 押収したデータはUCIのもとへ。ツール前に照合を終えて対策を講じる


押収した血液などのデータは現在UCIのもとへ送付される手続きがとられている。UCIでは各選手の血液データが保管されており、UCI登録選手の血液と、押収された血液の照合を行う予定。

造血機能を高めた血液を注入することは(血液ドーピング)、フランスでは犯罪と見なされている。そのため、ツールの前までに照合作業を終え、結果次第では、なんらかの措置・決定をUCIが行うと見られる。

ツールへの影響の可能性はかなり濃厚。

■ 2006.05.26 (Fri)  VOL.6
riberty.jpg 640×480 63K■ リバティセグロス:1.チーム解散はあるのか? 2. ジロはどうするのか?、3.ジャージは?

リバティセグロスがスポンサーから撤退を決めたが、チームのオーナーであるアクティヴ・ベイとしては、「今現在、チームを解散するつもりはない」と語った。

「リバティセグロスの撤退の決断には驚いた。我々は今事実関係を調査中。今の時点でチーム解散するつもりはない。チームに関わっている人々のことを考慮するしなくてはならない。」(マネージャーのパブロ・アントン氏コメント)

また、今出場中のジロを撤退するつもりも今現在ない点を強調。金曜日のスタートには予定通り顔をそろえる。「ジャージはいつもとおりだ。」


■ 押収された血液の画像には、5/13/06(2006年5月13日)の文字


押収された凍結血液のバッグの画像が公開された。=> 押収された凍結血液バッグ画像

バッグ表面に採取日「5/13/06」とあるのが生々しい。ごく最近も、誰かが血液を採取し、体内に戻そうとしていた。

写真の中で、ラボの担当者が手に持つバッグに書かれている氏名は隠されているが、冷蔵庫に入っているバッグの名前がそのまま画像に出ている。「Klaus」と読める。

そのほか、秘密の部屋の押収現場の様子も伝えられたが、小さいヴァイアル(小瓶)や段ボール箱がいたるところに散乱し、彼らは かなり大規模に“営業”活動をしていたことがうかがわれる。

■ これからの流れ

今後 押収された顧客リストの鑑定と血液の照合が進められ、UCIと連携して、関与した選手の特定がされる見込み。

押収されたバッグの中の血液の持ち主がUCIによって確認されれば、血液という物的証拠があるだけに、決定的となる。UCIのコミュニケに注目する必要がある。

直近でUCIが出したコミュニケには:

UCIはスペイン当局の捜査に対し、可能な限り全面的に協力する。一方で、捜査が完結する前にいかなる結論も出すべきではない点を強調する。」とある。

Where possible, UCI will give full assistance to the investigation of the Spanish authorities.On the other hand it has to be underlined that no conclusions may be drawn before the investigation is completed.

また、ニュースエージェントEFEが伝えたところによると、照合作業には数週間はかかり、ジロの最中には選手の特定は間に合わないとしている。しかし、ツールの前までには判明させる必要があるということで、ツール開始前、混乱が予想される。

つまり、今からUCIが正念場を迎え、UCIからなんらかの発表が出たあとは、ASOが時間差で正念場を迎えることになる。

今回リバティのサイス監督、バレンシアナのラバルタ助監督が逮捕されたが、関与しているチームはこれ以上に広がると見られている。

■ 2006.05.27 (Sat)  VOL.7 リバティセグロスの選手たちは前向きに
dekort.jpg 640×480 50K■ リバティセグロス:「ジロは最後まできちんと闘う」

サイス監督逮捕という相当動揺する状況において、リバティの選手たちはなんとかレースに集中しようとしている。

レハレタ監督談話:

「とにかくチームはジロを完走する。ジロを撤退せよ、という指示はきていない。コンスタントなシゴトぶりを続行するつもりだ。選手たちも闘志を持って、レースのことに集中している。過度に案じたりはしていない。」

今のところチームは今年度末まで続行する予定だが、あくまでも、状況に激変がなければという条件となる。

■ 選手一人・1年間につき、医師らの報酬は800万円

フエンテス医師らは選手らに“カスタム・トリートメント“を行い、個々の選手にあわせたプログラムで年間通じて血液ドーピングの処方を行っていた。

当局は、選手1人あたりにつき1年間で600〜800万円ほどの報酬を受け取っていたのではないかと見ている。この額は、サイス監督が逮捕当時所持していた金額と合致する。

■ 「潔白」を主張?!

拘束されていたフエンテス医師は保釈金が4千万円から引き下げられ、約2千万円の保釈金を支払うことで保釈されることになった。そのほかの3人は保釈金なし。ただし、毎週出頭要請に応じ、国を離れないという条件のもと。

4人はいずれも、(あれだけの押収物があったにも関わらず)取調べに対して無罪を主張しているという。

Photo: 今ジロを走っているK・デコルト(05LBL)

■ 2006.05.27 (Sat)  ジロ・サイドストーリー: 山岳で観客の野次にブチ切れる:「こんな上りを上れもしないような肥満ファンから、そんなことを言われる覚えはない!」
grp0527113217.jpg 367×391 44K■ ウルリッヒはライバル選手の目にもナイスガイ。うんざりするようなファンの声にも、「いつものことさ」と笑顔

文才発揮中のフェルスター(ゲロルシュタイナー)は少し前の日記のエントリーで書いている。

『最後の上りでは、大きなグルペットの中で走った。そこにはヤン・ウルリッヒもいた。彼と結構長い間一緒に走った。彼はすごくナチュラルで鷹揚な感じ。彼には「スター」然としたところがない。

ウルの隣で走っていたら、ほとんどのファンが叫んでいた。「ウル」、「スーパーウル」、「ウル、ツールで勝てるよ」はたまた「ウル、もっと早く行け!」
ファンも悪気はないのだろう。でも、1キロも走っていたら気がおかしくなりそうになった。

ウルリッヒは笑って言った。「これで毎日僕がどんなことを耳にしているかがわかったろ?」』

■ 野次にブチ切れイェルク・ルーデヴィヒ(T-モバイル)


一方、ルーデヴィヒは同じ山岳で観客の野次にブチ切れた。

『そりゃ、スポーツというのはスポンサーで成り立っているのは分かる。長いものには巻かれなくちゃいけない。でも、なんでもかんでもガマンできるわけじゃない。

意気地なし、とかアホ呼ばわりされるのをこれ以上放っておけない。特に、肥満でこういう山をバイクで上れもしない奴らからの野次には我慢ならない。』

■ 2006.05.27 (Sat)  VOL8 アレクサンドル・ヴィノクロフの談話
wurth.jpg 307×349 25K■ リバティからウルトへジャージ変更

現状では、ただちに状況に変化がない限り、リバティセグロスはスポンサーの看板入れ替わりで現在のサブスポンサー ウルトがメインスポンサーとなる。ウルトは、今の所スポンサー撤退の申し入れはしていない。

ウルトはHQをドイツに置く世界展開の企業。産業向け修理・整備用製品などの販売を行っており、以前紹介のとおり、日本にも合併によって設立された関連会社「ウルト・ジャパン」がある。最寄り駅は横浜市営地下鉄「片倉町駅」。

スポンサーの入れ替えに伴い、現在会計上の諸手続きが進められている。今までチームオーナーであるアクティヴ・ベイを仕切ってきたのはサイス監督自身だったせいもあり、手続きには少し時間がかかる可能性も。

チームは次回5/31〜6/4のエウスカル・ビシクレタを走ることになっている。プロツアーとしては6/4開催のドーフィネ・リベレ。

ジャージは現在のものからリバティセグロスの部分を削除する形で行われるのでは、という観測が広がっている。

気になるチームのエースヴィノクロフだが、コフィディスからアプローチを受けたという噂があったが、コフィディス関係者はそれを否定。ヴィノクロフも冷静なコメントを出している。

ヴィノクロフ:「今現在、我々がツールを走れなくなるかもしれない、といった想像はしていない。チームは今後も存続するわけだから。今回一連の出来事については余りフォローしていない。」

Photo: 現在のリバティのジャージ(ウルトのマークが胸、両腕についている)。着ているのはD・エチェバリア。

■ 2006.05.28 (Sun)  VOL9 リバティセグロスのイェルク・ヤクシェに聞きたい放題
Jaksche2.jpg 411×471 45Kヤクシェがこのほどインタビューに応じた。インタビューアーは、信じられないぐらいズケズケ聞いている。ヤクシェはといえば、監督の逮捕というショッキングな出来事に接し、やはり不安を抱いているようだ。

■ 元気ですか?今どんなことをして過ごしているのですか?

ヤクシェ:この次、いつ、どのレースを走るのか何もわからないままトレーニングをしている。今後どうなるのかもわからない。

■ 自分のチーム、マノロ・サイス、元チームドクターフエンテスが絡んんだドーピング事件が起こりました。この件をどのように見ていますか?

ヤクシェ:僕は本件に関して、あなた方ジャーナリストと同じ程度の知識しか持ち合わせていない。僕はスペインのメディアやインターネットから情報を仕入れているに過ぎないんだ。

■ 血液操作をしたフエンテス医師と、貴方はコンタクトしたことはありますか?

ヤクシェ:もちろんコンタクトしたことはないさ。フエンテスは以前僕らのチームのドクターだった。だから、ケガをした時、他の選手同様診てもらったけれど。

■ スペイン当局の調査官は電話を盗聴し、ビデオの盗撮を行いました。プロ選手も映っていたようです。貴方の画像も入っているのでしょうか?

ヤクシェ:それはあり得ない。

■ チームはツールを闘うことができると思いますか?

ヤクシェ:今の所それはわからない。唯一わかっていることは、給与は今年末まで支払われるということ。それから、スポンサー(リバティ)が降りたから、ジャージのロゴは消えるということ。

■ この情報はどこから聞いたのですか?


ヤクシェ:マノロ・サイスから直接。

■ 他のチームからコンタクトはありましたか?チームキャプテンのアレクサンドル・ヴィノクロフも他のチームから照会はあったのでしょうか?

ヤクシェ:コンタクトはあった。僕のマネージャー、トニー・ロミンゲル経由でね。僕に関しては、移籍の可能性もゼロではない。

(ソース:ウルト)

Photo: 01ツール。ヤクシェは途中で新人賞のホワイトジャージを着用した。最終的には彼は新人賞3位となった。この年の新人賞の順位は:

1位オスカル・セビーヤ、2位 フランシスコ・マンセボ、3位イエルク・ヤクシェ、4位デニス・メンショフ、5位 マルコ・ピノッティ、6位 ホセイバン・グティエレス、7位 シルヴァン・シャヴァネル、8位 アイマール・スベルディア、9位 ブラッドリー・マッギー、10位ニコラ・ヴォゴンディ

■ 2006.05.29 (Mon)  VOL10 UCI会長談話 :「自転車界にとって深刻な危機」「事実が公になれば、UCIとしてあらゆる措置を行い制裁を加えることが必要となるだろう」
logo-uci.gif 91×73 1KUCIのパット・マックエイド氏が昨日日曜日、一連の血液ドーピング疑惑に関して口を開いた。

「今回逮捕者が出たことで、非常に案じていると同時に激怒している。特に友人であるマノロ・サイスは、これまで模範的な行動をしていただけに。

今現在、この件に我々が介入するわけにはいかない。情報はマスコミが書いているだけで、まだ何一つ公になった事実はないのだから。

しかし、恐らく今後、あらゆる手段を使って、制裁を加えることが必要になってくるだろうと思っている。」

そして、今回のことを安易に看破できない理由として、こう語った。
「今、自転車界は深刻な危機を迎えている。」

■サイス監督、及びリバティに対して、2つのアプローチ

サイス監督、及びリバティセグロスチームに対してUCIは2つのアプローチを行うことを確認した。1つはアンチドーピング委員会の審議、もうひとつはプロツアーライセンス審議会による審議。ライセンス審議会は、UCIとは独立した別組織となっている。

今現在、リバティセグロスはプロツアーライセンスを2008年まで許可されているが、再検討が必要というもの。さらに、サイス監督の追放も、証拠次第で敢行する。今はスペイン当局に全面的に協力をすることを申し出て、事実を掴むことを優先する。

証拠が揃えば、倫理規定は実行に移され、関与した選手には斟酌なく、規定どおり100%の制裁を加えることになる点も確認。

■ 2006.05.29 (Mon)  カザフスタン首相がヴィノに電話で支援表明
grp0529201414.jpg 362×471 170K■ カザフスタン首相:「カザフスタンはヴィノクロフがツールを走れるように、国として支援する。チームスポンサーが全て下りた場合は、カザフ企業のスポンサーを探す」

27日、アレクサンドル・ヴィノクロフのもとに1本の電話がかかった。カザフスタンの首相からだった。

ヴィノクロフがツールを走れるようにするため、国をあげて支援体制に乗り出すと語ったという。

「もしもスポンサーのウルトがチームの次のメインスポンサーとなるのに難色を示した場合は、スポンサーとなりうるカザフスタンの代替企業を探す、と首相自ら約束してくれた。」とヴィノクロフ。

これでスポンサーの問題はなんとかなりそうだ。ツール主催者がチームをツール出場からはずすという可能性がゼロではないため、これで100%安心、、、とはいかないが、それでも首相自らの電話は心の支えになる。

一方、ウルトのほうは、当面スポンサー撤退は行わないとしている。しかし、サイス監督やチーム選手に処分がくだった場合はスポンサーを降りる、というスタンスを明確にしている。

■ 2006.05.30 (Tue)  フェアプレイ賞の行方
grp0530074857.jpg 801×600 100K
ジロでもうけられた「フェアプレイ賞」が決定した。まずフェアプレイ賞のポイントの付き方をおさらいすると(5/13付 レースNews)

● 警告1回につき0.5ポイント
● 罰金10スイスフランにつき1ポイント
● タイムペナルティ1秒につき2ポイント
● 降格1回につき100ポイント
● レース追放、或いは順位つかずは1000ポイント
● レース中の検査で陽性反応1回につき2000ポイント

フェアプレイ賞チェラミカの手に。違反はゼロで無傷の首位。最下位はディスカバリー。いつの間にか罰則ポイントを次々集めたようで、196ポイント。

1位 チャラミカ 0ポイント
2位 セッレイタリア 2ポイント
3位 リバティ 5ポイント
。。。。
20位 ケスデパーニュ 147ポイント
21位 フォナック 182ポイント
22位 ディスカバリー 196ポイント
=> all results

(PHOTO: Brougogneさん提供のジロ最終日ミラノ。バッソとベッティーニの間に、優勝を飾ったフェルスターの姿。右上にはシューマッハ。下右はこの日を最後に引退のブラマーティ)

■ 2006.05.30 (Tue)  祝:ジャパンカップで来日したホセ・エンリケ・グティエレス
■ グティ:「これからもアシストとして他の選手のために働く」/「目標は区間優勝だった」
■ イタリア人がつけたあだ名は“バッファロー”


セビーヤ、チェチュらとともに98年ジャパンカップで来日したホセ・エンリケ・グティエレスがジロで総合2位という輝かしい成績を残した。あの当時は、横幅もがっしりしていて、ドスの効いた兄さん風だった。

セビーヤとグティエレスはこの年にケルメでプロ入りしたばかりだった。しかし、既にセビーヤはスペイン国内でものすごく注目されていて、”安い3年契約の年俸でケルメは大物を獲得した”、と騒がれていた。

それに比べるとグティエレスは逆に大器晩成型の選手だったようだ。彼は6/18に32歳になる。

98JC セビーヤ&グティ
03ツール チェチュ&グティ
04ツール最終日のグティ

グティエレス談話:

「今回のジロは区間優勝狙いでいた。総合の表彰台なんて、ほとんど考えもしなかった。総合2位というのはすごく名誉なことだ。チーム内で、責任を持った走りができる選手であることを証明できたと思う。」

グティエレスにイタリア人選手がつけたあだ名はバッファロー。

「初日から、バッソだけは表彰台に上るというオーラを出していた。日に日にレースは山岳の登場で難しくり、戦いが熾烈になる中、彼は日に日にレースを支配していった。

今回の2位が、自分のレース人生を少し変えることはありえるかもしれない。でも、はっきり言えることは、僕はこれからも他の選手のために働くという僕のミッションを続行していく。
そして、チャンスがあれば、それをものにして自分のレースをしていきたいと思う。」

グティエレス&シモーニが並んだ写真へJUMP:<== それにしても、最終日の表彰台で、シモーニと並ぶとグティエレスの巨大さが際立つ。頭一個分は軽く超えている感じがする。来日した時よりは、随分細くなっているのも印象的だ。

■ 2006.05.30 (Tue)  セビーヤ:「自分は警察が盗撮していた写真に写っているはずだ」
sevilla.jpg 354×473 133K■ セビーヤ、警察が撮影した写真に自分が写っている可能性を認める。「ただし関与はしていない。。」

小ネタの続き。
フエンテス医師やサイス監督が関与していると見られる今回の血液ドーピング事件に関し、警察は現在調査を行っている。

そして、今回セビーヤの名前が突如浮上。

今までも一部情報誌に何人かの名前が出ていたが、今回は憶測ではなく本人の言質を取っているという点で 今までの報道とは一線を画する。そのためエル・ムンドもニュースをリリースしたようだ。ただし、セビーヤは、足は運んだが、事件に関与はしていない、と釈明はしている。

事の発端は昨日「インタビュー」が掲載した記事。(インタビュー: ペルディゲロやバルベルデ、グティエレス、セビーヤらがヌードを発表した時に一度紹介したあの新聞雑誌。)

その記事の中には、「警察はセビーヤの行動を追っている」と書かれていた。
そこで、Tモバイルが事実関係を本人に確認した。

セビーヤは、「ラボの入り口で当局が撮影したビデオ(或いは写真)に、自分は映っているかもしれない。」と語ったという。

彼は、今回フエンテスとともに逮捕されたイグナシオ・ラバルタにトレーニングプログラムを作成してもらっている。

しかし、フエンテスがらみの今回の件には関与していないことを強調した。
Tモバイルは、「もし彼が本当のことを言っていないことが判明した場合は、彼にとってまずいことになるだろう」と述べている。

■ 盗撮は夜ラボが閉店してから行ったので、写真に写っていればそれを意味するものはひとつ

今回警察はすでに、ラボに頻繁に出入りしていた選手の名前を把握している。それらの選手は、恐らく、「単に血液検査でラボを訪問しただけ」と弁明するだろう。

しかし、実際はその言い訳は通らない。朝早くに空腹でラボを訪れたのであれば、確かに検査だろう。しかし警察が盗撮したのは、夜ラボが締まってからの時間帯だった。

今回警察がフォローしている選手として、そのほかにもケルメの選手を中心に名前があがっている。

フエンテスは、ボテロに対し「体内生成テストステロンの値が生来高い」という証明書を発行していることがわかっており、ボテロの名前も見受けられる。

「インタビュー」はさらに、警察が盗聴した会話の中に、「バッフォローに“食べ物”を運べ」という指示が出ていた、とも書かれている。このくだりは裏が取れているのかどうか疑わしいものの、バッファローとはあの人の渾名なので とても気になる。

これまでのところ、事実として判明したのは、セビーヤがラボをわりと最近訪問しているという点。ただ訪問の目的は まだわからない。

どうやら元ケルメの選手マンサノがケルメの薬物使用を弾劾していることもあり、今回元ケルメの選手を中心に捜査が行われていることだけは明白だ。

■ 2006.05.31 (Wed)  セビーヤ:「自分は警察が盗撮していた写真に写っているはずだ」 その2
sevilla3.jpg 282×354 18K■ セビーヤ:「ラボを訪問した理由は、同じビルの別の部屋に自分のトレーナーがいたから」

セビーヤが渦中のラボを訪問したことという昨日のニュースは、Tモバイルのサイトにも掲載された。

ルデヴィッヒ監督がセビーヤに電話で直接ただしたところ、彼のラボ訪問理由は、フエンテス医師のラボ訪問ではなく、同じビルにいる自分のトレーナーを訪れたため、とセビーヤは説明したという。

チームは彼の言葉に今現在即刻疑義を示すということはないが、しかし今後なんらか彼が本件に関与していたことが判明した場合は、チームとして制裁をとる、としている。

以下、このほど名前があげられた選手たち

<<ただし、下記の選手は現在警察がフォローしていると考えられている選手たちということで、押収リストに名前があったといった事実関係は一切確認されていない>>

● リバティ : J・ベロキ、A・ビシオソ
● エウスカルテル :H・スベルディア、I・マヨ
● ケスデパーニュ :J・ロドリゲス(昨
年までサウニエル)
● フォナック :S・ボテロ、JE・グティエレス(昨日の盗聴の話で出てきた名前だが、盗聴話の真偽のほどは不明)
● そのほかプロコンチームのバレンシアナ、カイクの選手たち

■ ツール出場への影響

バレンシアナとリバティ(ウルト)の関係者が今回逮捕されているので、両チームのツール出場は微妙。公式の発表があり次第、ASOとして判断を下す。

■ カザフスタンの石油会社がスポンサー検討か

リバティを引き継いだウルトも、リバティの選手・監督の関与が公式になった時点でスポンサー撤退すると表明しているが、そのあとを引き継ぐ企業をカザフスタン首相が既に模索してと見られ、現在カザフの石油会社の名前があがっている。

ASOがこのチーム丸ごとツールから排除することになれば、スポンサーの首のすげかえだけでは済まなくなる。しかし、ヴィノクロフというツール表彰台に手が届く選手がいるだけに、ASOが新スポンサーのチームで出場を認める例外措置も考え得る。

さらにカザフスタンの一国の主も後押しをしているとなると、多少フレキシブルな余地はあろう。

■ 6/4からののプロツアー ドーフィネには、一体誰が出場するのか?

6/4から次のプロツアードーフィネリベレが開催となる。現在Tモバイルのリーダーはセビーヤの予定だが、出場するかどうか。また、リバティは、カザフ3人組を送り込む予定でいる。

■ 2006.05.31 (Wed)  フォナック内部調査を開始
jsersey.jpg 87×150 3K 今日開幕のビシクレタ・バスカでリバティが着ると思われるジャージ

とにかくジャージの新しいデザインをしている暇はない。ビシクレタ・バスカと、6/4開幕のドーフィネリベレでは、Liberty Segurosのロゴを全面的に白抜きとしたジャージを着ることになりそうだ。
(写真は、現在予想されているジャージ。Copyright@MICHELENA)

■ フォナックも重大に受け止めている。

今回ボテロとグティエレスの名前がスペインマスコミに出たことをフォナックは重大に受けとめている。

特に、Tモバイルのセビーヤは、当初関与を全面していたものの、この報道が出た後で、「ラボと同じ建物には出向いたので、写真には写っている可能性がある」とコメントしているため、今回の報道の信憑性につき、チーム幹部も早急に調査しているところだ。

● フォナックの声明:

「フォナックサイクリングチームは、スペインメディアに我チームの選手の名前がフエンテス事件がらみで出ていることを確認した。

チーム幹部は本件を重大に受け止めている。ただし、本弾劾の内容が真実であるかどうかはまだ確認できてはいない。内部調査を行っているところだ。さらなる状況については、調査の進展具合で公表する。」

■ 2006.05.31 (Wed)  調査結果が遂に提出。ランスの“99年ツールEPO摂取疑惑”の嫌疑が晴れた
lance12.jpg 314×366 38Kランス・アームストロングには99年ツールEPO摂取疑惑が浮上していた。昨年ツール終了後にレキップ紙の記者が不当に昔のサンプル結果を入手し、ランスがEPOを摂取していたと告発したのだった。

これに対し、UCIはオランダ人調査員で法律家のヴライマン氏を指名し、昨年の10月から事実関係の調査を行わせていた。彼はオランダでアンチ・ドーピング問題の代理人として10年以上の経験がある人物。サンプルの状況も含め背後関係を調べていた。

そして遂にその調査報告が出た。ページ数は132ページ。

その132ページの結論部分を一言で集約すると、「ランス・アームストロングは、99年ツールで薬物を使用したという嫌疑から解放される」という内容。

むしろ今回弾劾されるべきは、サンプルを無断で第三者にリリースしたフランスのラボと、世界アンチドーピング機構の非倫理的な行動であり、なんらかの処分も視野に据えるべきだと指摘している。

Photo : 05ツール