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 過去ログ 〜2004.08

 レース情報 最新版へ


2004年09月 10月 11月 
2005年01月 02月 03月 04月 05月 06月 07月 08月 

● 2005.05.07 (Sat)  ジロ・デ・イタリア 初日プロローグ : トラック出身選手が意地を見せたい1150mのプロローグ
esco.jpg 430×757 64Kプロローグ開始は、日本時間の1:46am。フィニッシュは5:14am

(とりあえず、直前情報としてトクダネに入れた分をダブルインプット)

バレアレスの30歳のネオプロ、S・エスコバルは今日のジロ初日プロローグを狙っている。パーシュートの世界選手権04チャンピオン、05年はサブチャンピオン。アテネ五輪ではピスト(トラック競技)で銅メダルを2個の実績がある。今年まんをじしてロード界入りした。

ジロの前哨戦として、ロマンディでステージレースに出場していたが、もちろん山岳などは苦手。最終日のTTは最初の方にウォームアップしていたので、ということは総合下位の方でフィニッシュしたはずだ。

彼はヴェロドロームなら1km1分7秒〜10秒出ることを知っている。今回はミニプロローグなので、なんとかピスト出身者の意地を見せたいと思っている。ただし、スプリンターたちにも勝機があり、彼にとってはライバルとなる。

「五輪の時と同じぐらいナーバスだ。ただ、五輪よりも今回の方がプレッシャーがある」とエスコバル。

彼は来日経験もあり、スペインで走っている須賀選手の日本の自宅に招かれたことがある。そのときは、珍しさからか、レンコンのあんかけを大皿一杯食べていたとか。ワインも1人で1本あけた。大好物はマクドナルドとパンにぬるチョコレート(例のヌテラ)で、ラジコン狂。

さてさて、ピストでは実績たっぷりのエスコバル、ロードで成績を上げられるかどうか。ちなみに、ジロ初日プロローブは、現地時間18:46開始、クーネゴが走り終わるのは22:14。イタリアとは、7時間の時差。

* 写真はロンバルディ初日プロローグ。この日は3.4kmのプロローグで、首位から17秒差の95位に終わる。今日のプロローグは短いので、コンマ秒単位での接近した争いになるだろう

彼がプロローグに出かける直前、バレアレスチームの人にエスコバルを探してもらって撮った写真。このあと、写真で手に持っているボトルを彼からもらった。)


● 2005.05.08 (Sun)  ジロデイタリア 5月 7日:プロローグ -- Reggio Calabria ITT 1,150 m
■ 優勝はトラック出身・アテネ五輪メダリスト。でもエスコバルでなく、五輪でエスコバルを負かした相手だった

オーストラリアのブレット・ランカスター(チェラミケ)が初日1150mのプロローグを1分20秒(平均51.750km/h)で制してマリア・ローザに輝いた。彼はトラック競技で金メダルを獲得したこともある選手。「トラック出身のバックグラウンドが効を奏した」とランカスター。

ランカスターは、アテネ五輪のトラック競技 チームパーシュート団体(追い抜き)で、ブラッドリー・マギー、グレーム・ブラウン、ルーク・ロバーツとともに金メダルを獲得したメンバーの一人だ。

この時銅メダルとなったのがスペインで、4人のうち、昨日述べた あのバレアレスのS・エスコバルがメンバーとして走っていた。因縁のライバル対決は、またしてもランカスターの手に。


一方、同じくトラック出身のエスコバル(元FCバルセロナ自転車部、現在バレアレス)は2秒差の9位に終わった。3位のペタッキ、6位のオグレイディ、7位のキルシプーらはスプリンターだ。

ランカスターの名前が日本で聞き馴染みがあるのは、彼が04ランカウィ第3ステージ優勝しているせいだろう。また今年のランカウィでは第5,9ステージに3位に入っている。いずれも普通のロードのステージだ。

ランカスター:「五輪の金メダルと今回のプロローグ制覇は全く別物。今年はロードで好成績をあげたいと願っていたから、勝てて嬉しい。でも五輪金メダルは特別なもの。それぞれ勝利としては同じウェイトだ。」

ロマンディのプロローグで2位につけたサヴォルデッリも4位につけ、とにかく短めのTTでは安定的な力を発揮しているのが目に付く。最後のスターター、クーネゴは4秒差の22位。シモーニは8秒差の97位。

いずれにしてもペタッキが3位で、今にもマリア・ローザをそのうち着用しそうな気配。2日目の第1ステージは、レッジョ・カラブリアをスタート。長靴のつま先から北上する。ラスト500mが平均勾配12%とかで、中野さんが心配していたあのコース。

1位 B・ランカスター(チェラミケ) 1分20秒958
2位 M・トザット(FAS)、3位 A・ペタッキ(FAS) 、4位 P・サヴォルデッリ(DSC)... 以上 +0.01
5位 O・ポラック (TMO)、6位 S・オグレイディ(COF)、7位 J・キルシプー(CA)、8位 M・レンショー(FDJ)、9位 S・エスコバル(IBA)、10位 S・クラウス(GST)... 以上 +0.02

● 2005.05.09 (Mon)  ジロデイタリア 5月 8 日:ステージ 1 -- Reggio Calabria – Tropea 208 km
bett.jpg 397×427 34Kやはり、事前にコースを下見したFASのマッサー中野さんが恐れていた”ラスト1キロ地点から500メートルほど続く平均勾配12パーセントの”上りがスプリンターの勝利を阻止する結果となった。

20km地点、最初のリタイヤが出た。ブイグのディディエ・ルース。胃腸のトラブルで、医者はスタートを諦めるよう進言していたが、無理を押してスタートした。しかし、直後にやはり続行不可能と自ら判断したようだ。

その後、ラボバンクのフェネブルフがザニーニ(クイック)、クラウス(ゲロル)の3人が飛び出し、最終的にフェネブルフが単独でがむしゃらに漕いでいく。

しかし、フェネブルフはラスト16kmで捕まった。プロトンは、ラストの上りで逃げるか、ゴールスプリントに持ち込むか、それぞれ得意な選択を胸に勝負どころまで虎視眈々と狙っていく。

ファッサはもちろん、ペタッキをあのきつい上りフィニッシュでも勝たせるべく、5人体制で引いていく。

ベッティーニはこの上りを狙っていたに違いない。ラスト800mでベッティーニがアタック。そのままリードを保持して単独ゴール。

スプリンターのマキュエンは3秒差で2位、ペタッキは4秒差で3位でフィニッシュ。

総合ではベッティーニがマリア・ローザに。総合2位マキュエン、3位ペタッキ。

優勝したベッティーニのコメント

「僕はジロのステージ優勝もマリア・ローザもこれが初めて。今までプロになってからマリア・ローザをゲットするために、9年間待った。簡単には手放さないよ。」

2位に終わったマキュエンのコメント:

「今日は勝ちたかった。でもベッティーニが強すぎた。きつい上りで飛び出して、そのまま行ってしまった。ペタッキとクックがついていき、僕らは必死に彼の後についていった。ベッティーニはギアを更に変えて言ったんだ。「捕まえてみろ」。

それからリードをかなり広げられて、もう捕まえることはできないと悟った。僕は最終コーナーで、他の連中たちとの差をあけることはできた。ベッティーニはジャージを獲得するために、全精力をつぎ込んだんだ。でも、明日こそ。。」

(写真は01ツール。休息日。)

● 2005.05.10 (Tue)  ジロ・デ・イタリア 5月 9 日:ステージ 2 -- Catanzaro Lido - S.M. del Cedro 177 km
P7287651.JPG 344×391 33K■ マキュエンがスプリントでペタッキを封じて優勝。総合でも首位に。

区間優勝のマキュエンコメント:「最後のストレートが長すぎて、難しいスプリントだった。ペタッキが横にいたが、キルシプーの後につくことにした。彼が昨年のツールで勝った時のことを思い出して、彼につくのがベストの選択だと思ったんだ。」

この選択が結局 彼を勝利へと導いた。マキュエンが言うとおり、最後はフラットでストレートが長く続くコース。

ペタッキが得意とする地形だが、いわゆる“ジェントルマン・スプリント”をモットーとするペタッキには、スプリンターの争いが激化するコースレイアウトがアダになったのか?と書いている記事もあった。

専門的なことはわからないが、いずれにせよ、あのあっという間の瞬間に、去年ツールのスプリントで勝ったキルシプーのことを思い出し、彼の後ろにつくのが得策だろう、と瞬時に判断できるマキュエンらスプリンターたちはすごいものだ。

ロマンディでゴール地点そのもので ゴールスプリントを初めて目の前で目撃したが、もう、見ているほうは何がなんだか全然わからなかった。直前のあのアドレナリンしたたる独特の興奮は想像を絶していた。

1日マリア・ローザを着たベッティーニは、スプリンターステージだったので、ジャージを手放すのは仕方ない、とコメント。「そんなにがっかりしていないよ。スプリンターのためのステージだったことはみんな知っている。別に僕は終わったわけじゃないし。」

本日はEUSのアルベルト・ロペスデムナインが高速時のクラッシュで一時意識を失った。病院でスキャンを受けた結果、脳にケガはなく、関係者をほっとさせた。

--- レースレポート
34km地点、P・シュナイダー(コロンビアセッレ)、Fビショ(FDJ)、Rセンイエンス(ラボバンク)、Bシュミッツ(TMOB)がアタック。暫くして、Mディビアーセ(コロンビアセッレ)とゲロルのSクラウスが追いついた。

こうして逃げグループが形成されたが、ディビアーセがコーナーでクラッシュするなど、結局100〜120kmほど逃げた後、1人、また1人と次々にドロップアウトし、最終的に全員プロトンに吸収された。

ラスト10kmあたり。CSCがアクティブだ。その後でファッサも虎視眈々としている。ペタッキもプロトンの前方にちゃんといる。ラスト4km。

ラスト2.5km。遂にファッサトレインの出番。ベッティーニがペタッキをぴたりとマーク。ツァベル、オグレイディ、TMOBのポラックの顔もそろう。

ラスト1.5km。ファッサはバルダートが引く。キルシプーとマキュエンが競りあがってきた。ペタッキ、少し行く手を阻まれている。

ゴール手前。ヴェーロがペタッキを引く。騒然たるゴール付近。抜け出したのは。。。マキュエン!!!ペタッキを負かした。2位はバレアレスの選手のようだ、ということだ。となるとガルベスか?

ところで、ガルベス、いつかチポッリーニをコーナーのところでこけさせて顰蹙と怒りを買ったけど、今年マヨルカ・チャレンジでもフレイレのゴールスプリントの際、肘でこずいている。フレイレそれでも優勝。証拠写真

暫定結果が出た。やはり2位はガルベスだそうだ。3位はゲロルのフォスター。4位ペタッキ、5位クック。総合ジャージはマキュエンの手に渡った。マキュエンはツールでは緑がトレードカラーだが、今回はピンク。

(インタビューなどはあとで。写真は02ツール最終日レース前。ファンにサインをするマキュエン。)

区間成績
1位:Rマキュエン(LOT)4時間34分47秒以下同タイム
2位:Iガルベス(IBA)
3位:Rフォスター(ゲロル)
4位:Aペタッキ(FAS)
5位:Bクック(FDJ)

総合
1位:Rマキュエン(LOT)9時間45分14秒
2位:Pベッティーニ(QS) ..... +0.08秒
3位:Aペタッキ(FAS)...... +0.22秒
4位:Iガルベス(IBA)...... +0.27秒
5位:Pサヴォルデッリ(DSC)... +0.30秒

● 2005.05.10 (Tue)  ジロ追加情報
grp0510235843.jpg 350×207 21K1. ジロ動画、生中継で見ています。

http://www.rai.it/giro2005のSEGUI LA DIRETTA ONLINEをクリックすると、Real Playerで生中継が見られます。解説はイタリア語だけど。。。最初動画が見られなかったのだが、右クリックでReal Playerを押すのを2度続けたら接続できた。(時々通信障害があるのかも。)

CNの英語ライブhttp://live.cyclingnews.com/ とあわせてみるといいのかもしれない。

イタリア語なので自信はないが、今、解説が、「ステルスは胃腸のトラブル」と言っているみたい。その後の意味は取れなかったが、多分リタイヤしたのではないか?というのもその後、「既に前日から悪かった」と言っていた。

http://bariblog.seesaa.net/ の情報に感謝
(小ネタの例の記事(ゴルフネタ)にリンクを張っていただいたみたいで、どうもです。)

2.マキュエンは勝利を息子の誕生日プレゼントに


第2ステージを制したマキュエン。勝利を息子のエワンに捧げた。というのも、前日はエワンの誕生日だったのだ。ちなみにマキュエンは、ジロ6勝目。02年に第4、10ステージ、03年に第4、11ステージ、04年に第5ステージを制している。

3. 心配なロペスデムナイン

写真は第2ステージのクラッシュをお伝えしたロペスデムナイン。チーム関係者の話によると、彼は意識を取り戻した際、「僕はどこ?ここはどこ?」と聞いていたそうだ。Photo J Gutierrez こわい写真。頭から突っ込んでいる。

彼はガードレールに突っ込んで頭と左半身から地面に叩きつけられ、意識を失った。奇跡的に脳にダメージはなく、頭蓋骨にも骨折なし。とはいえ、肩、肋骨、鎖骨を骨折。ICUで一夜を明かした。こういう写真を見ると恐ろしい。みなさんも、どうか気をつけて。

● 2005.05.11 (Wed)  ジロ・デ・イタリア5月 10日:ステージ 3 -- Diamante - Giffoni Valle Piana 210km
quick.jpg 449×476 33K■ アフター・レース:クイックステップのチームカーはいつでも茶目っ気たっぷり

第3ステージはディルーカが優勝。総合を狙える選手らが、スプリンターたちとタイム差をつけてゴールしたため、第1ステージでマリア・ローザを着たベッティーニが、マキュエンからリーダージャージを奪回した。

彼のチームクイックステップがチームカーをピンクに塗ってセンセーションを起こしたが、これが効を奏したか。JUMP

ちなみに、クイックステップはチームバスに凝る。これはいえる。今回スイスで見たチームカーの中で、彼らの車の外装を見るのが楽しかった。

(写真:ロマンディに来ていたクイックステップのチームバスの後方部分。ベッティーニとボーネンが日向ぼっこをしている。)

一方、区間優勝したディルーカのコメント:

「アムステルやワロンで勝ったとき同様調子がいい。マリア・ローザが是非ほしい」

■ ライブ・レースレポート : 好調のディルーカがスプリントを制して優勝。マリアローザはベッティーニへ

ひとつ前↓の記事でお知らせしたライブ動画を見ながら:
後半は、田舎びた風景はなく、ずっと広々した都会を走っている印象。

スタート直後に飛び出したコロンビアセッレイタリアのR・ヴァンハウト(オーストラリア人)。なかなか吸収されず。ラスト30km。差は4分ほどなので、吸収されると見ているのだろう。真剣には追っていない。プロトンは棒状にはなっておらず、横に広がっている。

今日のコースはアップダウンが結構ある。ライブ中継画面からもわかる。ラスト15km、かなりプロトンの動きが速くなった。第2グループのベッティーニが行ったようだ。プロトンが細長くなる。

ディルーカ、クーネゴはついているようだ。マリアローザ、白いレーパンのマキュエンが映るが、グループのどの辺にいるのかがよくわからない。ともかくこの加速でヴァンハウトは捕まった。

そうこうしているうちに、突如リバティーのコルド・ヒルがさっとアタックをしかけた。ひとりで抜け出した。

上りのペタッキが映る。「(ペタッキにとって)モメント・ディフィチーレ(難しい場面)」とアナウンサー。

おっと、飛び出したヒル、ちょっと脇見をしている間に立ち尽くしている。メカトラ?彼の野望は打ち砕かれた。ディルーカを先頭に、彼を通り過ぎていく。

これで、有力選手が棒状にゴールを目指す。道が平坦になった。セイ・キローミトリといっているので、ラスト6km。緊張が伝わってくるような”クワトロ・キローミトリッ ダリーボ(ゴールから4km地点)”

グルッポ・マリアローザも、グルッポ・ペタッキも前の方にいるらしい。いよいよウルティモ・キローメトロラスト1km。

ラスト500mあたりで白いプロツアーリーダージャージのディルーカに続いてクーネゴが行っている。ディルーカがそのままトップを死守。スプリンターは来ないのか?ディルーカにクーネゴが必死で追い上げようとする。

スプリンターなかなかきそうで来ない。ゴールスプリントとはいっても、マッシブスプリントではなく、プロトンがもう長くなって、そのままなんとディルーカゴール!!!

クーネゴも惜しかった。スプリントでディルーカと争ったが、ゴール直前は ややあきらめたか?
2位クーネゴ、3位ガルゼッリでリクイガスが2人入った。4位チェレスティーノ。

マキュエンは、このグループでゴールできなかったようだ。総合はトップグループでゴールしたベッティーニに移ったらしい。総合2位がディルーカ、3位クーネゴ、4位ガルゼッリ。

プロツアーリーダージャージに加え、上から下まで真っ白のディルーカがシャンペンをあけた。

● 2005.05.11 (Wed)  ジロ生中継サイト情報 その2
「ジロのストリーミングサイトの紹介がありましたが、RAIのものよりGazettaのもののほうが画面が大きく見易いです。すでにご存知かもしれませんが念のため。
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2005/eng/

青い枠のTEMPO REALEのところのVIDEOがそれです。」

ありがとうございます。さっそく今見に行きました。本当。こちらの画面は綺麗ですね!沿道の観客がとても楽しそうに観戦している表情までばっちり。WindowsとRealPlayerのどちらかも選べるし。

Gazzettaのサイトはちょろっと行ってみて、ライブのテキスト(ce Radio Infoのところ)だけ見て、動画はなしだ、とあきらめてしまっていました。ありがとうございます!

レースのほうはピノッティとヴァサーがまだ逃げていますね。ジロのライブって ツールのライブよりも、観客や招待客などが結構映るんですね。さらに、↓の記事で触れたクイックステップのピンクのチームカーも映りましたね。

● 2005.05.11 (Wed)  ジロ・デ・イタリア 5月 11 日:ステージ 4 -- Giffoni Valle Piana – Frosinone 197 km
lolo.jpg 348×425 25K■ クック怒り収まらず、強豪が上位につける中、サヴォルデッリは後退

昨夜のレポートでお伝えしたとおり、クックは怒りが収まらず。(ベッティーニと一騎打ちのゴールスプリントでバリアまで追いやられる格好となり落車した。)やはりものすごく勝ちたかった、と漏らした。この日はラスト50kmでも落車した。勝てる場面で勝てなくなってショックは大きい。

「ホントに頭にくることは、ベッティーニが降格になっても、まだ彼はリーダージャージを着ていること。僕は地面に叩きのめされて、皮膚がはがれたというのに。」

そう、第4ステージ、最終的にベッティーニは降格となった。また、この日はCOFのNイノディとガルゼッリのアシストであるカルカーニが落車でリタイヤ。

多分落車に巻き込まれたのだろう。強豪がみな上位につける中、サヴォルデッリは43秒遅れ。総合では1分以上差がつき、29位。総合首位を狙うには、苦しい立ち上がりになった。

■ べっティーニ vs バーデン・クックのスプリント対決に波乱。クックがバリアに追いやられて落車。ベッティーニ危険行為で降格。

23km地点でサウニエルのMピノッティとCOFのCヴァサーが逃げを決めた。最初の1時間で48kmを走行したという。時速48km、今回のジロでは目下最速時速。

2人はとりあえず先頭交代しながら進むが、画面に映るのはヴァサーが引くシーンが多い。ピノッティは疲れているのがありあり。プロトンとの差は確実に狭まっている。

FASからクイックに移籍したポッツァートが画面に映る。相変わらず「キアラ」のタトゥー。ロットのニック・ゲーツが映った。落車したようだ。ゼッケンと背中のところが汚れている。

ラスト30kmぐらいだろうか。プロトンと2人の差は25秒と映った。あっという間に21秒。暫くしてコロンビアセッレのトレント・ウィルソンがプロトンから飛び出して、トップの2人を軽くかわしてソロで行った。2人は観念して追う気配もなし。

その次にプロトンもやがてヴァサーとピノッティの2人を吸収。2人の間には、連帯感が生まれたか。吸収直前、互いによく走ったな、みたいな感じで2人で併走。

突如クラッシュ。後方の選手でクラッシュに巻き込まれなかった選手も、動けずにかたまっている。突然プロトンが止まったせいか、フォナックの選手がフォナックの選手にぶちあたった。

クラッシュではドミナの選手が座り込んでいたが、あとは三々五々立ち上がった。CSCの選手が複数見える。スタッフらが走りよっている。先日のレースで見覚えのあるメカニックの顔も。(写真の左CSCのロロ、右はドミナのゲールト。2人にはとてもお世話になった。)

ラスト数キロ。ウィルソンは吸収され、動きが早くなってきた。「ジロはスペクタクラール(スペクタキュラー)」と解説者が言ったとたん、EUSのアイトール・ゴンサレスがアタック。しかし決定的な逃げにならず。

小グループのトップグループが構成された。チオーニもいく。後にチームメートのベッティーニがマリアローザで行く。

ゴール目前ベッティーニがアタック。その後からバーデン・クックがいく。ロングスプリントだ。このままだとクックの勝利もありうる。勝利は2人のどちらか。おっと!!こともあろうに、クックがひとりで落車。ベッティーニがゴール!

クック怒っている、のそのそ歩いてゴール。ふてくされている。

そのシーン、スローモーションで何度か繰り返された。ベッティーニの左から追い越そうとしたクックだが、ベッティーニがじわじわ左側のバリアの方に寄っていった。クックは入り込むスペースを失ってバリアと衝突。バリアが剥がれ落ちたが、後続選手はよけることができた。

前から見るとクック自滅のようにも見えるが、上から見ると、ベッティーニがバリアの方にどんどん寄って斜めに走っているのがわかる。これが危険行為とみなされた。これが結局危険行為とみなされ、降格に。

クーネゴはトップのベッティーニとタイム差が少しついてしまったように見える。後から必死に追っていたが、水があいているふうに見えた。(結局4秒差でゴール)

クックが歩いてゴールしたあと、マリアローザに黄金ヘルメットのベッティーニがクックに近づいて許しを乞うている。しかしクックはそれを無視。ベッティーニ、最後近づくが、クックはそのまま無視して歩いていく。スプリンターとしては絶好のチャンス。是非勝ちたかっただろうなぁ。

1位ベッティーニだが降格。同タイムで2位だった チェラミケのマッツァンティに優勝がついた、2位は繰り上がりで リクイガスのチオーニ。

降格になってもベッティーニはリーダージャージをキープ。総合2位ディルーカ、3位マッツァンティ、4位チオーニ、5位クーネゴ、6位ガルゼッリ。

● 2005.05.12 (Thu)  ベッティーニ怒る!
前日のゴールで降格処分となったベッティーニは怒っている。「クックを妨害するために寄ったわけではないと説明。自分は正直な人間だから、これは本当だ。

ゴール手前でチェーンがはずれ、とにかくそれで、後ろで何が起こっているかなんて(クックが左手から入ろうとしていたとは)、気付かなかった。」

あのシーン、動画で見ていた人も多いでしょうが、実際自分も、彼がクックを本気で妨害していた感じはしなかった。斜めに柵のほうに寄っていたけど、いわゆる肘を張り出して妨害する仕草もなかったし、後ろを伺っている風もなかったように見えた。

それに、レース後クックにかけよった彼は、こんな結果になったとは、びっくりしてすまなかった、、と心底思っているように見えたし、、、

スプリントで、直線的に走るほうが無理だとして、彼は、「もういい、僕はジロを辞めて帰る」とまで言い出した。最終的には続行することで収まったのだが。

● 2005.05.12 (Thu)  ジロ・デ・イタリア5月 12 日:ステージ 5 -- Celano - L'Aquila 215 km
rodri.jpg 463×391 33K■ ころころ変わるリーダージャージの行方

ランカスター、ベッティーニ、マキュエン、(再びベッティーニ)、そしてディルーカ。マリア・ローザは着用者を次から次に変えている最初の週。

ちなみに、ここに面白いデータがある。99年のツールでは、マイヨジョーヌは2人の選手が着ただけだった。キルシプーとアームストロングの2人だけ。マイヨジョーヌをしっかりと確保した例。

アームストロングの強さが際立った年だったのかもしれない。今年のジロは、一体何人の選手が着用することになるのだろう。

総合首位のディルーカコメント:「嬉しい。僕のジロは大成功だ。」

■ レースレポート:ディルーカ好調!区間優勝+遂に念願のマリアローザ!

ベッティーニが怒っている一方で、クックはまだ怒りが収まらない。
「あの ”f***ing ステージ”で 勝てたはずなのに。」と、4文字熟語でこんちくしょう、を表していた。

「ベッティーニとバリアの間には数メートルあって、自分はあそこで本来なら追い抜かせるはずだった」と。
両者の言い分、それぞれの立場に立てばわかる気がする。

レースのほうは、Rサザーランド(RAB)とJルハノ(セッレ)が飛び出し、さらにラスト60kmちょっとでルハノが先行した。

後続はベッティーニ、トザットら20名ほどの小グループ。トップとは40秒差。後続プロトンとトップは2分差。
今日はライブ中継が上手く取り込めない。

さて、いよいよ160km地点から始まるウラーノの上り。このせいで、プロトンもかなりばらけた。今はひとかたまりというより三々五々。プロファイルはこちら。JUMP

その後再びグループがまとまりはじめた時、サウニエルのホアキン・ロドリゲス(写真)がアタック。30秒ほど後続グループに差をつけた。次のグループにはベッティーニがいる。プロトンとロドリゲスの差は3分。

しかしラスト23kmでロドリゲスが吸収された。飛び出している選手もいるが、差は30秒ほど。まだ18kmほどあるので、このままはいかないだろう。ゴールスプリントか。。

しかし、ラスト10kmでも差は縮まらない。40秒ほど。逃げているのは、元ケルメのパラ(セッレ)、ペトロフ(LIQ)、エルティンク(RAB)、ヒル(リバティ)の4人。

ラスト4km。遂に4人が捕まった。ゴールスプリントだ。ディルーカがブルセギンの後から行く。事情がよく飲み込めないのだが、ゴール前、ペタッキでなく、ファッサはブルセギンが前にいた。ディルーカ、ブルセギンをかわして優勝。ブルセギンに続いて、コロンビア人のアルディラ。

ディルーカマリア・ローザをゲット!彼は今回、「是非マリアローザを狙いたい」と言っていたので、喜びもひとしおだろう。

総合はディルーカ以下、+3秒でベッティーニ、マッツァンティ。

明日はラスト40kmほどがフラット。プロファイルへ。そろそろペタッキの出番!とみんな期待している。

● 2005.05.13 (Fri)  ジロ : ヘルメットで救われた + 選手のビデオ
頭から落ちて大怪我をしたA・ロペスデムナイン(EUS)。このほどマネージャーが会見し、(骨折はあったものの、)「脳の損傷は全くなかった。奇跡的だ」と語った。骨折の他に、顔面から血を流し、表面に外傷はあったが、手術が必要な箇所はなかった。

頭から落ちて一歩間違えれば大変なことにもなりかねない。彼は当時ヘルメットをしていて、このおかげだったということだ。ヘルメット義務化、以前試行した時は反対の声でギブアップしたが、今回のルールはみんなが尊重している。キヴィレフなどの死亡事故という悲惨な経験を経てのことではあるが。

ところで、http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2005/ita/のVideoで選手インタビューが見られる。昨日2位だったブルセギン。悔しそう。

イタリア語はわからないが、2位の感想は?と聞かれて、うーん、と言って悔しそうにしていた。でも、強い選手に負けたから仕方ない、と。自分に言い聞かせているようだった。

その後クーネゴのインタビューを見る。ブルセギンの大人びた話口に比べて、やはり彼は若者のしゃべりかた。意味はほとんど取れないが、「ディルーカは本当に強かった」と言ったあと、笑顔も見せている。

● 2005.05.13 (Fri)  ジロ・デ・イタリア 5月 13 日:ステージ 6 -- Viterbo - Marina Di Grosseto 154 km
mari.jpg 422×455 30K■ ライブ・レポート:マキュエン2勝目。ファッサトレインはラスト3kmで無念の落車

先ほどRAIのライブしか見られないと言いましたが、綺麗な画面のガゼッタのライブストリーミングありました。ガゼッタのジロ・トップ頁に行ってはだめみたいです。直接ライブ画面に行くと見れるとのこと。http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2005/diretta/index.shtml をクリック。
情報ありがとうございます!!


93km地点。相変わらず ラボバンクのアセボが逃げている。第3カテゴリーの山岳ポイントを獲ったが、後続グループとの差は30秒ちょっと。プロトンとの差は1分。今日は誰もがゴールスプリントだと思っている。じきに吸収されるだろう。

アセボ、戦略を変えたか。後続グループに吸収されて、小グループで逃げることを考えている模様。小グループの構成は:

JRグイッレン(セッレ)、ムライエフ(CA)、フェネベルフ(ラボバンク)、ティエリー・マリシャル(写真=05L-B-Lにて COF)、ウルバイダー(PHO)の5人。

CNのライブテキストを見てみたら、マリシャルがゲロルシュタイナーとなっている。これは違う。コフィディスだ。去年までロットにいた。今年LBLに出ていて、少し喋った。

アセボ、結局後続グループのうち3人=フェネベルフ、マリシャル、ウルバイダーと合流。あいにくプロトンは既にひたひたと4人に迫っている。その差40秒。

画面に補給地点が写った。ということは、114.6km地点。となると、あとはただひたすらフラットのコース。トップの4人の吸収は時間の問題。その差約40秒。

トップの4人に画面が移る。フェネベルフが結構引いている。なんとか逃げたい、という様子。プロトンの先頭はクイックとファッサのジャージがミックスしている。

ラスト28km、突如トップの4人とプロトンの差が縮まった。27秒。ラスト20km、ついに捕まった。

先ほどに続き、再び落車。クワランタ(DOM)とジュリアン・ディーンの名前が聞こえるので、彼らが犠牲になったか。でもその後、必死で追いかける選手の姿。大怪我はいなかった模様。

ラストは同じコースを周回するようだ。ゴールのようなコースバリアが施されているところを通ったが、まだゴールではない。

この段階でFDJが前に出ている。マーク・レンショー、マシュー・ウィルソンの名前が聞こえる。そうか、クックの屈辱を晴らしたいのだ

ラスト10kmを切ったが、依然としてFDJの選手が前で奮闘中!

大変!!!ファッサが数人落車。ファッサの誰かがコーナーを曲がりそこねたみたいだった。オーバーランでファッサの選手がつぎつぎと。。

解説が「ペタッキが地面で終わった」と言った!
もっとも怪しいヒアリングなので、実際にペタッキ、落車したのかどうかわからない。その後、画面には走っている姿が映ったが、ただ、トップ争いをしていないことだけは確か。ゴールはすぐそこ。

ロットのヘンク・フォーゲルスがロングスプリントに挑戦。マキュエンがプロトントップにいるので、まともに一騎打ちのゴールスプリントをしては勝ち目がない。先に飛び出して逃げ切るつもり。

しかし、いずれにしてもフォーゲルス、、だめだ、マキュエンが後からひたひたくる!マキュエン余裕でゴール!

スローモーション。バリア寄りに走るフォーゲルスの後につくマキュエン。そこからラスト20mぐらいか、一気に追い抜いて余裕のゴール。

マキュエン、キルシプー、ビレカ(ディスカバリーのウクライナ人の新人)の順。

総合はベッティーニがマリア・ローザ。ディルーカは2位に後退。ベッティーニはマリアローザで子供づれでTV出演。

ペタッキインタビューしている。腕から血が出ている。Duro=精神的にショックのようだ。Duro(=Hard)と言っている。

マキュエンインタビュー:「ペタッキには気の毒だが、チームにとっては嬉しい勝利」と英語とイタリア語のちゃんぽんで。

● 2005.05.14 (Sat)  ジロ: 第6ステージ解説
buruse2.jpg 308×446 34K■ ペタッキ落車はなかったが、トレインとともに泥地に突っ込んだ
■ 来年存続するかどうか不透明で、ここでどうしても活躍しなければならないファッサのプレッシャーを指摘(ガゼッタ紙)


ラスト2800m地点の鋭角な右回りのコーナー。引いていたファッサトレインの先頭の選手(TVではブルセギンと言っていたようだが、トザットという話も聞こえる。TVは後から撮影していたせいもあり、その辺、実際のところはよくわからない。)が地面に倒れ、ファッサの選手は次々にそれに続いてオーバーランのコースに乗り上げてしまった。

昨夜の時点ではペタッキは落車したのかどうかきちんと確認できなかった。腕から血を出していたが、どうやら落車はなかったようだ。インタビューで、「僕自身は まっすぐの姿勢を保っていた」と語っていた。彼のバイクは地面にころがったようだが。

しかし、あの鋭角なコーナーを曲がりきれなかったファッサ軍団の後に続き、ペタッキも泥地に突っ込んだ。地面に足をついて、もうトップ争いからは脱落。ゴールが余りに近すぎた。

CNには、ペタッキにとって13日の金曜日、という見出し。

ところで、ガゼッタにこんな記事。

「この日も落車が結構起こったので、コース設定のせいにする見方もある。確かにそれもある。しかし、ラストはサーキットになっており、ファッサが落車した地点は、既に彼らが前の周回で通過した事のある場所。

そこで落車したということは、ペタッキのチームに、ある種の緊張感があるということが考えられる。ファッサは2006年その存在が不透明だ(プロチーム契約は1年しかしていないことを指している。)

オーナーであるパオロ・ファッサ氏の名前がメインスポンサーとして登場するチームが 来年も存在するのかわからない。となると、ジロという最大の市場で、選手らは いいところを見せないといけない。そうしたプレッシャーが選手らを無意識に堅くしているのでは?」と。

本当にそうだろうか?ペタッキは既に圧倒的強さで優勝を続けている。今季既に16勝だ。(JUMP)ファッサが優良チームであることは、誰もが知っていると思うのだが。

真相はわからないが、昨年9勝したペタッキ、チームの緊張感をほぐす上でも、是非1勝が欲しいものだ。そして、人柄のいいブルセギンやトザットらアシスト陣が 責任を感じてプレッシャーで押しつぶされないことを願うばかり。

ちなみに、この日のステージは彼の住むトスカーナ地方のゴールだったので是非勝ちたかったとペタッキ。ゴール地点には妻のアンナキアーラの姿も。勇姿が見られず、肩を落としていたそうだ。月曜のラヴェンナのステージに期待だ。

なお、ガゼッタが指摘するように、落車がちょこちょこ起きていた。この日は、Jディーン(CA)、Fゴンサレス(チェラミケ)、Mペレス(コロンビア)がリタイヤ。

(写真は04ツールのブルセギン。自然が大好きでイタリアの山奥に住む。ラバをいっぱい自宅に飼っている心根の優しいあの選手。)

● 2005.05.14 (Sat)  ジロ・デ・イタリア 5月 14 日:ステージ 7 -- Grosseto – Pistoia 205 km
cune3.jpg 394×455 24K■ レースレポート:リバティのヒルが優勝。2位のスプリント争いはクーネゴ!リーダージャージはまたディルーカへ

今日は最後に ひと山ある。ラスト15kmが山場だろうか。その後はひたすら下りでゴール。(最後の細かい起伏は不明だが)。クライマーか、スピードマンか。。?(プロファイル

ラスト20km強。フォナックのザンピエーリ、リバティーのコルド・ヒル、サウニエルのゴメスの3人が逃げている。ヒルあたりは、かなり必死の表情。力が入って、勝ちを狙っている感じ。そのうちゴメスが遅れた。

ベッティーニのいるプロトンとトップ2人は2分半の差。その間に、20人ぐらいの選手が連なっている。

狭い道が続く。路面がぬれているが、雨は降っていない。画面ではCMのうちに、ヒルがひとりになった。ザンピエーリ脱落。ヒル、必死で逃げる。プロトンとの差は2分15秒。

上りが始まった。上りの地点だけあって、沿道の観客が増えている。

待ってました!プロトンからシモーニがアタック。後続もついていくが、脱落者が出るアタックだ。度はクーネゴが加速!シモーニ&クーネゴがプロトンを揺さぶる。

コルド・ヒル相変わらず一人で上っている。彼とプロトンの間には、テレコムのケスラーなど、ばらけて何人もの選手がいる。プロトンでは、シモーニ、クーネゴ、ディルーカ、サヴォルデッリなど有力選手が前に出てきた。この上りで、プロトンがふるいにかけられた。

ラスト15kmを切った。あとは下りだ。コルド・ヒルは依然一人で逃げている。

プロトンにいた有力選手のうちクーネゴ、シモーニ、ディルーカが、ヒルの後を走っていたケスラーたちのグループに追いついた。これからヒルをターゲットに猛追する。

ラスト5kmを切ったが、ヒルはペースダウンする気配はない。彼は比較的総合力のある選手だ。山もこなすし、スピードもある。アナウンサーも、ヒルの意外な奮闘振りにびっくり。「ベッリシモ」と賞賛。

一方で、まずベッティーニは上りで大きく離された。ヒルを追うグループにも、その次のグループにも入っていない。大きく分けると4番グループ。

また、バッソ、ガルゼッリ、チオーニの有力選手も、クーネゴらの2番グループに差をつけられた。大きく分けて、3番グループ。

ラスト数百m。ヒルの優勝は確実。よく頑張った。後を振り返って、長い間、優勝をかみしめるかのように、腕を振り上げる。ヒルが単独ゴール。

後方ではスプリント争い。白いジャージのディルーカがスプリントで飛び出す。しかしなんと!クーネゴが前を行き、スプリントでディルーカを下して2位。3位ディルーカ。ヒルより20秒遅れ

イキのあるクーネゴ。やった!という感じでガッツポーズ。彼にとっては、さいさきの いい2位だ。

その後ばらばら単独ゴールの選手がいて、バッソ、チオーニのグループ。トップから50秒遅れ

その少し前、ガルゼッリがカーブで倒れた。路面がぬれていたせいか。リクイガスリーダーコンビの片割れチオーニは足をついたが、すぐに走り始めた。しかしガルゼッリは、座ったまま、道の脇に寄る。ケガが相当ひどい感じには見えないが。士気が落ち、がっくり肩を落としている。

ガルゼッリはかなり遅れてアシストのミホイエヴィッチとウェゲリウスに守られてゴール。ヒルから2分26秒遅れだったが、落車地点がラスト1.4kmだったので、このタイム差は、彼には適用されない。落車時点のタイム差がつく。

ベッティーニはヒルから1分48秒遅れた。かなり疲れた表情だ。

ゴール後、ガルゼッリがインタビューを受ける。傷の手当ても同時だ。

それにしても、今回ジロのシャンペンは、蓋があけにくいらしい。全員蓋を開けるのに苦労している。昨日のベッティーニも、マキュエンも、今日のヒルも、ディルーカも。

明日はTT(45km)で残念だ」とディルーカが言っている。マリア・ローザは再び別の人に渡る可能性が強い。

● 2005.05.15 (Sun)  ジロ・デ・イタリア 5月 14 日:ステージ 7 -- Grosseto ; Pistoia 205 km レース解説
gar.jpg 381×434 26K■ レース解説

■ ガルゼッリ、落車したものの、ラスト1.4kmだったのでセーフ、、、とはいえクーネゴ、シモーニ、ディルーカに差をつけられた

ガルゼッリが濡れたコーナリングで落車し、トップのヒルから2分半近く遅れてゴールした件。ラスト1.4kmだったため、その落車が起きた時点のタイム差が適用されることに。

以前のルールは「ラスト1kmルール」だったが、改訂となり、現在ではラスト3kmルールになっている。ラスト3km以内での落車は、その時点(落車する時点)でのタイム差が適用される。

とはいっても、その時点でヒルを追う第2グループのクーネゴ、シモーニ、ディルーカ、サヴォルデッリらからは既に離されていた。トップのヒルから50秒遅れ、第2グループから30秒遅れのゴールとなった。

(ガルゼッリ、スイスではよくバンダナをしていた。ちょっとパンターニを彷彿とさせる。)

■ バッソが脱落したわけ

クーネゴ、シモーニから30秒の遅れをとったバッソ。仕方なくチオーニらのグループと合流。彼らしくないと思いきや、山頂の500m手前で筋肉が痙攣したそうだ。

痙攣の理由は、多分ラスト50kmでバイク交換をしたことが引き金になったのでは?と本人が分析している。交換したリザーブのバイクは、バッソがいつも使用するのとは違うサドルを使用していたという。

■ ヒル、「彼女いない歴」「自転車競技は落車がなければ最高」

区間優勝のコルド・ヒルのコメントとパーソナルデータ:

コメント:
「多くの人にとって、この勝利は驚きだっただろう。でも、僕のことを知っている人にとってはそうじゃないはず。」

「リーダーのスキャルポーニの総合上位をアシストするのが僕の役目だけど、自分にもチャンスがまわってきたので、今日はそれを利用した。」

データ:1978年1月16日パンプローナ(インドゥラインと一緒)生まれ
アイドルはもちろんインドゥライン
01年バネストでデビュー
02年 リオハツアーで区間優勝

ヒルは「彼女がいるか?」と聞かれ、以前、こんな話をしていた。

「3,4年つきあった子はいたけど、今はいない。だって、遠征ばかりのこの仕事で、彼女を探すのって、簡単なことじゃないんだよ。自転車競技には自分自身を傾倒しないとやっていけない。でも、誰かのことをよく知るには、それなりに時間を費やさないといけないし。」

また、この仕事で一番きついことは:

落車。これがなければ、自転車競技はパーフェクトかも。あっ、それから食事もだな。僕はいっぱい食べるタチなんで、食事制限はきついね。

遠征はシーズン最後が辛い。段々蓄積されて、気分的に義務で転戦させられているとう気になってくる。」

● 2005.05.15 (Sun)  ジロ・デ・イタリア 5月 15 日:ステージ 8 -- Lamporecchio - Firenze ITT 41.5 km
■ ディルーカ、ぎりぎり9秒のおかげでマリアローザキープ

日本時間0:22

最終走者のディルーカーがフィニッシュ。バッソとのタイム差は1分18秒。ぎりぎりでマリアローザを死守。一方で、この日2位でフィニッシュしたバッソが総合2位に浮上。以下、総合はサヴォルデッリ、クーネゴ、チオーニ、ガルゼッリ、ブルセギン。

有力選手が揃っている。シモーニの総合順位がまだ出ていないが、総合タイムでバッソより2分遅れぐらいではないかと思われる。

それにしても、ザブリスキー、バッソとCSCがワンツーフィニッシュ。やっとCSCのHPも活気づくことだろう。

日本時間0:15
ディルーカがバッソより1分27秒遅れになれば、バッソがディルーカからマリアローザを奪うことになる。果たしてタイムは?

日本時間0:00
ザブリスキーがレース早々に出したタイムがいまだに破られていない。もしかして、、28.5km地点のスプリットで最速タイムだったサヴォルデッリは後半ペースダウン。目下3番目のタイム。2番目はバッソ。

日本時間23:45
多くの選手が優勝候補に入れていたセルゲイ・ゴンチャールは目下3位。サブリスキー、ブルセギンのタイムを上回れず。バッソ、サヴォルデッリらが、どこまで伸びるか。バッソ、ここでロスタイムを挽回できそうだ。

最終スタートのディルーカはまだフィニッシュしていない。リクイガスのサポートカーからは引退ほやほやのチポッリーニがゲキを飛ばす。

日本時間 23:30
バッソはまだフィニッシュしていないが、中間タイムで好タイムを叩いている。18km地点でザブリスキー、ゴンチャールよりも上回るタイム。既に全員がスタートしている。

*ロイターからウルリッヒ子供とフィアンセと離別、というニュースが入ったので、あちこち記事を読んでいて、ジロの方は今日はまだしっかりチェックしていませんでした。(そっちのニュースはトクダネにニュース入れています)さて。。。*

日本時間 22:40
昨年世界選U-23のロードとTTで2位の成績を残した新進気鋭のラボバンクのトマス・デッケルがザブリスキーについで2番目のタイムを叩いた。ラボバンクDiv3出身の20歳。将来が楽しみな選手だ。

ちなみに、バッソやサヴォルデッリの今日の優勝予想は、セルゲイ・ゴンチャールだそうだ。

日本時間21:50
本日のTTで順位がどう入れ替わるか。現在のトップタイムはザブリスキー(CSC)の58分31秒。41.5kmのTTで1時間を切ったのは、今の所彼だけ。現在現地時間14:50.つまり、ディスカバリーのヨアキムがスタートしたところ。

http://www.cyclingnews.com/road/2005/giro05/?id=stages/giro058

● 2005.05.16 (Mon)  ジロ・デ・イタリア 5月 15 日:ステージ 8 -- Lamporecchio - Firenze ITT 41.5 km 解説
■ 優勝したザブリスキーは19番目の出走だった

「僕の場合スタート順が早かったので、TVで他の選手の様子を見ていて、とてもドキドキした。コースの最後の方は向かい風の部分だったから、僕のバイクポジションだと有利だと思っていた。

僕はTTスペシャリストなので、この勝利は長い間の夢だった。前日のステージでは役目をはずしてもらえたので、今日は大きいのを狙っていこうと思っていたんだ。」

バッソのジロのTTバイクはCSCのHPに掲載されている。JUMP

デイヴィッド・ザブリスキー:
01年USPでプロ入り。昨年までUSPにおり、昨年はヴエルタ区間優勝、US TTチャンピオン、世界選手権TT5位などの成績を残した。今年USPからCSCに移籍。USPは惜しい人材を失った、と米国のファンは口々に言っていた。

■ 不運、3回のバイク交換

昨日のTTでコロンビアセッレのホセ・ルハノはトップから5分4秒遅れの77位でフィニッシュした。しかし、その間下りで3度もバイク交換を行ったそうだ。理由はメカトラ。

それまでそのポイントで最高のスプリットタイムを叩いていたバッソより43秒遅れだったのだが、バイク交換のせいもあり、思いがけず大きなロスタイムとなってしまった。メカトラのロスタイム推定は2分。それにリズムの乱れなどを換算すると、それ以上のロスになっただろう。

● 2005.05.16 (Mon)  ジロ・デ・イタリア 5月 16 日:ステージ 9 -- Firenze – Ravenna 139 km
peta2.jpg 483×598 54K■ レースレポート:パンターニの故郷へ向かって。勝利はペタッキ。中野さんもTVにばっちり映った

今日は907mの山がひかえてるが(山頂は51.2km地点)、あとは下るだけ。そしてフラット。先週ペタッキが、「月曜にまだ勝つチャンスはある」と言っていた。

その51.2km地点は既に過ぎ、特に決定的な逃げもなく、49km地点、上りを利用して2人が飛び出し、プロトンから3分程度つけているのみ。やはりゴールスプリントのムードがプロトンには漂っている。

逃げているのはゲロルのクラウス(インテルジロのブルージャージを着ている)とクイックのクリステンセン。タイム差が出た。2分半ほど。

今日のゴールラヴェンナは、パンターニの住んでいたチェゼーナティコのそばということもあり、解説の間、パンターニの話がしばしば出る。

ディルーカのインタビューが映る。今日は「スピードマン(ベロシスタ)のステージ。ペタッキに勝ち目がある」と言っている。ディルーカ、なかなか落ち着いた、素敵な声。。(失礼)

2人とプロトンの差は、本当に少しずつ、少しずつしか縮まらない。でも言い換えれば、少しずつ着実に縮まっている。ラスト25km。現在1分20秒差。

レースの合間に映る子供たち・ファンの表情がいい。家の窓から手を振るピンクの服を着た子供とそれを見守るお父さんとか。。。レースの暖かい雰囲気がふんだんにでてくる。

ラスト20kmを切ったとき、ついに2人に観念の時がきた。プロトンがすぐ後にせまっていた。吸収。道幅はそれほど広くなく、プロトンがかたまりで横一杯に広がって走っていく。

ラスト3km。赤いテレコムのジャージと青いファッサのジャージが平行して前を引いている。FDJも少し前、活発に引いていた。クックのリベンジを狙っているのだろうが。

ファッサ、今日は絶対勝つつもりだ。ファッサトレインに気迫を感じる。

すごい怒涛のゴールスプリント。マキュエン、ガルベスがきたが、中央のペタッキがいく。ペタッキ優勝!

ゴール直後、中野さんがペタッキによくやった!という表情を見せ、ペタッキもそれにこたえる。中野さん!TVにばっちり映ったよ。

ファッサの他のスタッフもすごく嬉しそう。当然勝つべき人が、当然のように勝つというのは、難しいことだろう。プレッシャーも、いつもに増して相当あったのではないだろうか。

ほっとした表情のペタッキの妻アンナ・キアーラさんも映る。でもご主人はインタビューなどで、すぐには合流できず。女子学生っぽかった彼女、奥さんっぽくなった。

ベッティーニも嬉しそう。それもそのはず。スプリントでマキュエンよりも前の2位でゴール。3位クラーク、4位マキュエン、ツァベルは及ばず5位。

総合順位に変動なし。ディルーカがマリア・ローザをキープ。

ディルーカ、何度もシャンペンをあけているのに、今日も全く空かない。誰も助けに来ない。おい、どうにかしろよ、という表情。最後は蓋がぽっきり途中で折れて、シャンペンをあけるのは諦めた。蓋の改良したほうがいいと思います。。。

(写真はロマンディの時のもの)

● 2005.05.17 (Tue)  ジロ・デ・イタリア 5月 18 日: ステージ 10 -- Ravenna - Rossano Veneto 212 km
■ レースレポート: マキュエン、ペタッキとの一騎打ちを制する

水曜日は完璧フラットコース。これはまたしてもペタッキに期待が持てる。プロファイルへ

今日はところどころ雨模様。アームウォーマーにレインジャケット姿のファッサの選手が映る。プロトンを引いている。ペタッキの2勝目に向けて、再びファッサの選手たちの肩には責任がかかっている。

総合を狙う選手のアシスト選手らが山岳などで奮闘する姿は、今までお馴染みの光景だが、最近では、区間を狙うスプリンターをひくアシストたちの必死の姿が今まで以上に目につくようになった。

セッレイターリアのイリアーノが逃げているが、まだ60kmある。差は1分半。吸収されてゴールスプリントだろう。

差は少しだけ開いて1分55秒になったかと思ったら、CMの後で急に差が縮まっていた。1分15秒。TVカメラに向かって補給食を「うまいぜ」みたいな表情で食べるイタリアーノ。ラスト45km。

TV中継でも、休息日にランスがチェゼーナティコに宿泊中のチームに1日だけ合流した話をしている。(小ネタに書いたあの件。)

太陽が現われた。路面に選手の影が映る。

ラスト29km、イタリアーノは吸収された。ラストは3回の周回コース。いつもゴール付近にバスクの大きい旗があるが、今日も見えるだろうか。

フォフォノフ(COF)、ポッツァート(クイック)の名前が呼ばれている。積極的に動いているようだ。


あと2周回。プロトンの後ろのほうでイタリアーノがひとり映る。どうやら取り残されたようだ。以前誰かが言っていたが、ひとりや2人で飛び出して、その後 吸収された後は、突如足が動かなくなることがあると。彼もそうなのだろう。

突如動画の画面がフリーズして困ったが、なんとかいろいろやって復旧。よかった。

ペタッキがスプリントに備えている、と。ラスト3km。クック、オグレイディの名前も呼ばれているので、前に出てもている模様。FDJが前に出てきた。クックを勝たせようとマーク・レンショあたりが引いている。

ファッサトレインが加速!

ツァベル、クック、オグレイディも前に上がっている。マキュエンは?ファッサトレインではオンガラートが引いている。ラスト1km!とアナウンサーが叫ぶ。マキュエンも上がってきた模様。

ペタッキ、パーフェクトなポジショニング、とアナウンサー。ベッティーニもいっている。

ペタッキがきた。おや!マキュエンが加速。マキュエンが先にゴール?うっ、写真ではきわどい!でもアナウンサーはマキュエンといっているから、決まりだろう。

それにしてもマキュエン、ペタッキとの一騎打ちのスプリントを制した。中央 右にペタッキ、左にマキュエン。マキュエンがバイクを投げ出して、僅かな差で勝利をものにした。次にオグレイディ。その次にツァベル。

それにしても、ゴールのほんの手前では、ペタッキで決まりかと思ったが、マキュエンが俊敏な追い込みで勝利をもぎ取った。感じとしては、マキュエンの気迫勝ちといった感じ。

リーダーは変わらず、とのことなので、ディルーカが再びマリアローザ。ペタッキはツールには出場しない予定なので、今年のツールの緑のジャージ、今年もマキュエンが最有力候補だろう。

● 2005.05.19 (Thu)  ジロ・デ・イタリア 5月 18 日: ステージ 10 -- Ravenna - Rossano Veneto 212 km アフター・レース
macu.jpg 614×322 56K勝利したマキュエンのコメント。

「ラスト150mまでファッサトレインにくっついていった。あとは、とにかく最大限力強くいくことしか考えていなかった。バイクのおかげだ(バイクを投げ出した僅かな差で勝利したことを指して。)ペタッキを破ることができた。」

● 2005.05.19 (Thu)  ジロ・デ・イタリア 5月 19 日:ステージ 11 -- Marostica - Zoldo Alto 150 km
grp0520001009.jpg 314×406 25K■ サヴォルデッリとバッソがタイム差なしのワンツーでフィニッシュ。区間優勝はサヴォルデッリ。シモーニ3位、ディルーカ4位。クーネゴは大幅ダウン。バッソが総合リーダーに

いよいよ今日は本格的山岳ステージ、しかも山頂ゴール。まずは最初のふるい分けが行われる。果たして結果は?ProfileへJUMP

ともかく、今日のレースが本格的に動くのは118km地点の最後から2つ目の山の上りからでしょう。(1601mのパッソ・ドゥラン)そして、ラストのドロミテ山塊ゾルダ・アルト(1514m)の山頂ゴールで締めですね。現在プロトンは95km地点。もうすぐレースが動くはず。

現在はディスカバリーのヨアキムとセッレのルハノがプロトンから先行しているが、まもなく吸収されるシナリオだろう。

まずルハノが、さらに101km地点でヨアキムが、予想通り吸収された。さて、選手らはそれぞれの思いを胸にいよいよこれから暫くして、2つの山に挑む。最終的な勝負はやはり最後の山頂ゴールだろうが、まずは118km地点からの上りで、クライマーのみがふるいにかけられるはず。最後の決着は、次の山頂ゴールで、いかに脚を残しておくか。

有力選手同士の勝負は、最終的には山頂ゴールになるだろう。

上りが始まって、パトリス・アルガン(CA)らが飛び出したりしたが、そのあと決定的なアタックが出た。シモーニがアタック!バッソ、ディルーカ、サヴォルデッリがついていく。しかしクーネゴはアタックグループに入っていない。

現在トップグループはシモーニ、ディルーカ、バッソ、サヴォルデッリ、スキャルポーニ、バラノフスキー、チオーニら。18秒差でクーネゴのグループ。

バッソ、好調らしい。アタックを試みたり、スピードを上げたり。結局これで選手が振り落とされた。サヴォルデッリもここで脱落。バッソ、ディルーカ、シモーニのトリオがトップを行く。この中ではディルーカが一番不利だろう。ピンクジャージの威力とはいえ、最後までクライマーについていくのはちょっと。。。

クーネゴは遠慮したのだろうか?それとも本当に苦しんでいてトップグループに入っていないのか?画像が悪く、表情が本当に苦しい表情なのかわからない。ロマンディの時のあの淡々とした強さからいうと、ちょっとこの時点でトップ争いに加わっていないのが信じられない。まあ、そういう日もあるか。。。

ディルーカ、遅れた。シモーニ・バッソグループから遅れて次に続いていたサヴォルデッリにもついていけない。

クーネゴとトップのシモーニの間には何人か選手がいるが、クーネゴとトップの差は1分半ちかく。

おっと、今TVでクーネゴとシモーニの差がトレ・ミヌーティといった。3分ではないか。いつの間にか差があっという間に開いた。。。

一方で、トップ争いのほうはサヴォルデッリが再び追いついた。ディルーカもなんと合流。トップグループはシモーニ・バッソ・サヴォルデッリ・ディルーカに再編成された。

サヴォルデッリがアタック。ひとりでいく。最後の山頂ゴールののぼり直前らしい。この辺はひたすら下っている。下りのスペシャリストの本領発揮!!

サヴォルデッリ、いつもの前のめり・お尻を突き出した例の下りのアタッカー・スタイルでぐんぐん下っている。

ヴォルデッリのペースが突然落ちる。つまり、上りが始まったのだ。いよいよラスト12kmののぼり。ここで逆転劇があるか?

平均7%、Max11%のクライマックス。依然サヴォルデッリがトップ。おや、シモーニがバッソから遅れている。バッソを必死に追いかけているところ。いつの間にかばらけたらしい。サヴォルデッリ、バッソ、シモーニの順で、3人がばらばら単独で走っている。ディルーカは脱落。

バッソ、サヴォルデッリを捕らえるのは時間の問題だ。追いついた!シモーニも必死で2人を追っている。これまたすぐに2人に追いつきそうだ。上空からの映像では2人のすぐあとにシモーニの姿が見える。

シモーニ、ほぼサヴォルデッリとバッソのグループに追いついた。ディルーカは脱落している。必死にひとりで追っている。ヴェンティクアトロと言っているので、24秒遅れだろうか。

クーネゴは集団にいる。4分以上トップから遅れている。

トップではバッソが引いている。やはり彼が一番強そうだ。サヴォルデッリは一番後ろについている。

ラスト5km。トップグループの次をいくディルーカが手で顔をぬぐっている。3人に追いつくのは難しい。バッソは相変わらず引いている。まだ沿道に観客はあまりいない。ゴール付近にかたまっているのだろう。

ちょっと目を離したスキに、シモーニが脱落。ひとりで走っている。その前にバッソとサヴォルデッリ。バッソが前を引く。

クーネゴはトップから5分遅れた。一方トップは相変わらずバッソが前を引き、サヴォルデッリがすぐ後ろについている。先頭交代しばらくなし。

アナウンサー興奮。ゴールが近い。バッソがいく。しかし サヴォルデッリは最後ゴール直前のスプリントでいきなりバッソの後ろから上がってゴール。最後の最後でサヴォルデッリがいきなり前に出てゴール。

3番目のシモーニは21秒遅れ。4番目のディルーカは1分1秒遅れ。

それにしても、サヴォルデッリ、直前まで前で引くことなく、最後で油揚げをさらっていった。

ただ、マリアローザはバッソ、とアナウンサーが言っているので、区間をサヴォルデッリ、リーダージャージをバッソ、という風に配分した、といえないこともないか?バッソもさほど悔しがっている様子はない。

おや?CNではサヴォルデッリでなくバッソが区間優勝になっている。おかしいなぁ?

いや、ゴールシーンが繰り返し画面に出て、やっぱりサヴォルデッリがウィングポーズをしてゴール。CNは間違いだろう。サヴォルデッリが区間優勝の表彰台に立った。バッソがマリアローザを受け取る。

今日は有力選手の中ではクーネゴとガルゼッリが大幅に遅れ、6分2秒差の27位と32位でゴール。

● 2005.05.20 (Fri)  ジロ・デ・イタリア 5月 19 日:ステージ 11 -- Marostica - Zoldo Alto 150 km アフター・レース
cune4.jpg 325×433 38K 一体 クーネゴに何が起こったのか?

トップのサヴォルデッリ・バッソから6分2秒遅れの27位でゴールしたクーネゴ。あれは納得いかない。彼は山岳であの程度の中グループでゴールする程度の実力じゃない。絶対もっといけるはずだ。

ジロ直前のロマンディで見た限り、彼は他の選手より頭ひとつ以上抜けて、ダントツ秀でていた。

昨夜はそれ(クーネゴがあえてトップグループを)がとにかく非常に気になっていた。しかし、レース跡のクーネゴのコメントを見て、やはり彼は大物だと思った。がむしゃらに無理せず、「ま、こういう日もあるさ」という開き直りで走っていた。

「今日はいわゆる僕の日じゃなかった。今日はそれほどいい調子じゃないのに気付いたから、自分のペースでいったんだ。プレッシャーが蓄積されて、今日は乱れたんだと思う。とにかく脚と頭がついていかなかった。これでプレッシャーから解放されて、心配することなく前へ前へいけるよ。」

これを聞いて、下記のバッソのコメントもよくわかる。彼も、「誰だって、調子の悪い日はあるから、これで奢ることはない」みたいなことを言っている。

優勝したバッソのコメント:

「僕にとっても、チームにとってもマリアローザをゲットするという夢が実現した。でも、今の状況にあって、自分は奢ることなく過ごすつもり。今日はおとなしくじっとしていた選手もいっぱいいた。誰しもそういう日はあるし、僕だってそういうステージもあるだろう。

今や大事な目標を達成したとはいえ、アタックは連日続けるつもりだよ。今日みたいに自分の状態が強い限りはね。」

● 2005.05.20 (Fri)  ジロ・デ・イタリア 5月 20 日:ステージ 12 -- Alleghe – Rovereto 178 km
giro3.jpg 239×438 19K今日は開始9km地点から上りが始まるが、26.8kmを過ぎるとあとはひたすら下るのみ。ゴールスプリントのシナリオの予定。ペタッキに期待しています。JUMP

上りは過ぎた。現在スタートしてから50km地点。山頂は越えたが、まだ,こまごまとした起伏が続く。前半2時間のペースは27.4km/h。これから上がるだろう。現在プロトンはひとかたまり。

90km地点からは本格的な下りが始まる。サヴォルデッリは、またすっ飛ばすのだろうか。

今、TV画面にバッソの妹が映った。「バッソがスタジオにきている」ということだったので、一瞬奥さんかと思ったが、全然違った。ボンキュッボンのブロンドのお姉ちゃんだった。あれは奥さんではなくて、キャンギャルなどをよくやっている彼の妹。

80kmを過ぎた地点。セッレイタリアのシュナイダーが逃げている。プロトンに1分半の差。総合176位だそうなので、総合上位を狙う選手にとっては 逃がしても問題ない相手だが、今日スプリント勝利を狙うファッサが、最後まで彼を逃がすとは思えない。

そうなると今の段階でちょこちょこ動きがあっても、最後の勝負はまたゴールまで持ち越しではなかろうか。

あと90km近くある。下りでスピードはあがるだろうが、結構先は長い。ゴールまで、それほどエキサイティングな動きはないだろう、、と勝手に判断して、今日のところはこの辺で、明日朝レポートすることにします。

写真は、1月にお伝えした例のイタリア展で来日した(?)ジロのトロフィー。よく見ると、毎年の優勝者の名前が刻まれている。

2002サヴォルデッリ、2003シモーニ、2004クーネゴ、といった具合。つまり、らせん状のトロフィーは、今年新しい勝利者の名前を入れて、新たに作り直されることになる。

勝利者が増えていくに従って、どんどんらせん状の部分が長く長くなっていくということらしい。


● 2005.05.21 (Sat)  ジロ・デ・イタリア 5月 20 日:ステージ 12 -- Alleghe – Rovereto 178 km アフター・レース
cune5.jpg 362×398 29K■ リザルト:ペタッキ、想定内の2勝目、マキュエンはここでレースを去ってツールに集中
バッソも警戒、21日と22日がジロのハイライトとなる


第12ステージ。想定内のゴールスプリントで、想定内のペタッキ優勝となった。とはいえ、ペタッキ、前日の山岳ステージで、結構脚にきていたらしい。痛みが残っていたと。

開始9kmから始まる上りを過ぎたらあとは下りという場面で、最初の2時間が27.4km/hだったのをお伝えしたが、やはり前日ドロミテのステージでエネルギーを消耗していたのはペタッキだけではなかった。疲れのせいもあり、カテゴリー1級の山だったにも関わらず、ほぼおとなしくプロトンで走行した。

これがペタッキには幸いした。レース前、「とにかく(唯一の上りの)パッソ・サン・ペッレグリーノでは、ゆっくり、ゆっくり行ってくれることを願っているよ」と言っていた。その通りになって、最後、ゴールスプリントで思う存分実力を発揮できた。

2位はチェラミカのガリッロ、3位は最近スプリンターとして自信をつけつつあるバレアレスのガルベス。

総合ジャージはバッソで変わらず。

ちなみにマキュエンはこの日スプリントで6位。これを最後にリタイヤして、ツールにそなえる。第13ステージから2つは、きつい山岳ステージ。今回のハイライトなのだ。

実際、バッソはこんなコメントをしている。「ずっとレースの動向には、細心の注意を払ってきた。でも、特に21日、22日の山岳ステージ、この重要な2つが残っている。」

クーネゴ、おばあさんも絶賛

その前の第11ステージ、クーネゴが山でブレーキしてしまったにもかかわらず、レース後 紳士的な態度をしていたことに関して、砂田さんのDiaryにコメントが載っている。

”報道陣の質問を嫌がらずにちゃんと答えていた。今朝、孫を連れた一人のおばあさんがクネゴに駆け寄り、「あなた、本当に人が良過ぎる」とほめちぎっていたけど、本当にそう思う。”

私も同感する部分がある。(ちょっとしつこいんですが、)今年のロマンディのとき、彼の態度にとにかく毎日毎日びっくりしていた。彼に接して、がっかりしたファンはいなかったはず。

彼は地元の小学生からも人気だった。そう、確かに見かけは少年みたい。でも、態度は立派。最終日、ボテロと一揆打ちのTTの日。大事な緊張の日のはずだが、こちらがカメラを向けようとしているのに気付いて、わざわざ立ち止まって、写真用のポーズをとってくれた。エラスもベロキもそうだったが、一流の選手はファンに優しい

● 2005.05.21 (Sat)  ジロ・デ・イタリア 5月 21 日:ステージ 13 -- Mezzocorona – Ortisei 217 km
para.jpg 293×332 119K■ レポート: ノンスターターはマキュエンのみならず。。。
写真を貼り付けた選手が、偶然そのまま優勝!バッソ少し後退。総合はサヴォルデッリへ。


マキュエンが帰っていったことはお知らせしましたが、他にオグレイディ、クック、キルシプーらのスプリンターと、ガルゼッリもDNSとなった。

ガルゼッリは背中を痛めたそうだが、まさか、そんなに早々に脱落とは、残念だ。

上りが続く今日のステージ。プロファイルへJUMP。選手たちは、前半から、かなり動きが活発なようだ。

ただ、今動いている選手の中には、総合にからむ選手はいない。

ベッティーニが前に出ているのは、ポイント狙いか。先頭グループには、カウッキョーリ、ベッリ、アイトール・ゴンサレスらがいる。

ヨセバ・ベロキは早々にリタイヤしていった。今日はサバイバルレースの様相。ペタッキは、今日、明日の山岳ステージを凌がなくてはいけない。

ラスト40km。トップグループとプロトンの差は5分28秒と映った。プロトンではCSCが前に出て、マリアローザのバッソをがっちり守っている。トップとプロトンの間にはベッティーニを含む3人(あとはシャルファトとベロッティ)が位置している。

ラスト10数キロで最後の山頂ゴールめざして上りが始まる。

ラスト25キロ。まだトップと有力選手のプロトンとは5分以上差がある。有力選手を含む集団には、バッソ、シモーニ、クーネゴ、ディルーカ、チオーニ、サヴォルデッリなど全員揃っている。

ラストの上りでは、有力選手グループの中で、動きがあるはずだが、明日の手ごわいステージもあるので、どの程度活発に動くだろうか。

今日もセッレのイバン・パラがトップグループに入って奮闘している。連日大健闘。03年はケルメでツールにも出場していた選手だ。(写真)

ラスト10kmを切った。最後の上り。有力選手らは牽制か。明日に体力を温存するつもり?まだ誰も動かない。

ラスト8.5km。有力選手を含むプロトン、思っていたよりもかなり大人数だ。まさに「集団」。トップグループではパラが頑張っている。トップグループは、いまだにプロトンに3分以上の差をつけている。

この写真の選手、イバン・パラがアタック。トップグループから抜け出した。ひとりで走っている。ダンシングで腰を振りながらひたすらゴールを目指している。

それをCAカウッキョーリ、サウニエルのガラテら4人が追っている。パラとの差は10秒程度。

ラスト5km。出た!シモーニアタック。最初はクーネゴが加速したのだが、シモーニが飛び出てサヴォルデッリがついている。バッソとクーネゴは少し遅れた。

サヴォルデッリが前に出る。仕掛けたシモーニがドロップアウト。まだ前には何人も選手がいるが、有力選手の中ではサヴォルデッリがトップ。

トップは依然パラ。相変わらず左右に振れながらダンシングで走っている。ラスト3km。

サヴォルデッリから15秒遅れてシモーニ、その後にディルーカ、更にサヴォルデッリから40秒遅れでバッソ。

上空の映像では、白いジャージのディルーカがシモーニにひたひた迫っている。ディルーカ、好調。

サヴォルデッリ、シモーニ、ディルーカを追っているクーネゴらのグループから、なんとバッソが脱落!

サヴォルデッリ、前にいたティラロンゴを追い越した。その後ろでは、シモーニにディルーカが追いついた。

パラがゴール目前。両手を挙げてゴール!暫くしてガラテが2番でゴール。3番はセッレのルハノ。ベネズエラ人だ。彼も連日元気。逃げていた選手が続々ゴール。

実は、パラは数日前からアタックを仕掛けていて目立っていたので、昨日彼の写真をレースレポートに貼付しようと探していた。03ツールで写真を何枚か撮っていた。しかしすぐに見つからず。今日もトップグループにいたので、必死で探して 見つけたので偶然貼り付けた。白状すると、まさか優勝するとは思っていなかった。

もっと彼の顔がわかる写真がどこかにあったのだが、結局見つからず諦めて、左のTTの写真を貼り付けたのだった。

さて、サヴォルデッリがパラと4分差の9位でゴール。ディルーカとシモーニもそれほどひどくは遅れていなかった。サヴォルデッリから7秒遅れでゴール。バッソはひとりで遅れている。クーネゴがいる小グループが38秒遅れでかたまりでゴール。そして、サヴォルデッリから1分8秒遅れでバッソがゴール。

総合はサヴォルデッリの手に。2位はバッソ、3位は健闘のディルーカ。クーネゴはこれでプレッシャーから解放されたはずだったが。やはり去年のようにはいかない。ジロは甘くはなかった。

● 2005.05.22 (Sun)  ジロ・デ・イタリア 5月 21 日:ステージ 13 -- Mezzocorona – Ortisei 217 km アフター・レース
para2.jpg 330×321 111K 優勝者 イバン・パラは2ヶ月前までチームなしだった。兄はツール88総合3位の実績

昨日の写真よりも少し顔がわかるイバン・パラの写真。03ツール、宿の庭でケルメ、USPの選手たちと会って、一緒に歓談した時のもの。

左から、ウサノ、パラ、ムニョス。ムニョスはケルメに在籍しており、今年積極的な走りで活躍している。

ケルメのジャージを着た彼の写真もどこかにあったはずなのだが、それはいまだに見つからない。

パラは03年ケルメ、04年途中でケルメからカフェ・バケに移籍。しかしバケがチームをたたむことになり、05年はチームが見つからなかった。2ヶ月前にやっとセッレイタリアと契約。

パラの兄ファビオは、ツール88、デルガドが優勝した時、総合3位には入った実力者。

■リーダージャージを着ることになったサヴォルデッリのコメント:

「山岳ステージでは、最後の上りで誰が一番エネルギーを温存しているかが分け目になる。今日は、僕が一番強かった。自転車競技の素晴らしいところはこういうところ。何が起こるかわからない。」

後退したバッソのコメント

ところで、先日バッソが言っていたとおりだった。好不調の波は誰にでもやってくる、自分にも不調の波がそのうちくることだってありうる、みたいなことを言っていたが、昨日のステージでは、まさにバッソにブレーキがかかってしまった。この日もレースの後、同様のことを言っている。

「今日は難しいステージだった。開始直後から、気分が悪くなって、腹痛を起こした。走るにつれて良くなることを期待していたんだけど、調子が改善することはなかった。最後の上りでは苦しかった。ダメージを最小限にとどめようと頑張った。あの調子の悪さから考えれば、あの程度のロスタイムなら悪くないと思う。

こうしたレースでは、安全圏というのは絶対無い。誰もが様々な理由で不調の日を抱えることはある。今日は僕の番だったということだ。すぐに回復することを祈っている。そして、リーダージャージを再度奪取したいと思う。」

● 2005.05.22 (Sun)  ジロ・デ・イタリア 5月 22 日:ステージ 14 -- Egna - Livigno 210 km
ati.jpg 640×480 253K ■ パッラが山岳で2連勝、サヴォルデッリはシモーニ&ディルーカにやや遅れをとったが総合リーダーをキープ

今日の山場は130km地点からの上り(チマ・コッピ)と、ラスト30kmの上りと下り。プロファイルへ

130km地点の上りは一番きつい。今、丁度上っているところ。バッソが顔中汗だらけ。まだ完全な調子ではないのか?

現在10人ほどがばらばらと飛び出している。その中にはまたイバン・パッラがいる!連日すごいなぁ。。その後に有力選手・マリアローザの選手のグループがいるが、バッソがその中に入っていない。バッソはその後ろのグループにいて、有力選手グループから遅れている。

CSCの選手が、バッソをがっちり守っているが、バッソの表情を見る限りでは、かなり厳しそうだ。

現在の状況:トップグループは、ルハノ、パッラのセッレコンビとアティエンサ(COF)、Uオサ(バレアレス)。その後ろにモントゴメリー(ゲロル)。マリアローザグループがトップから2分ほど遅れ。バッソを含むCSC軍団がトップから4分近く遅れ。

上っている山の両側には雪の壁が見える。細く、くねくねしたU字カーブを次々選手ら上って行く。

マリアローザのグループでは、ランプレの選手とシモーニが前で引く。サヴォルデッリがいく。ディルーカはサヴォルデッリに ずっとぴったりついている。

バッソ、時折下をうつむいて走っている。辛そうだ。それでも走らなくてはいけない。きつい場面だ。今、「今回のジロは、バッソを失った」とアナウンサーが言った。

マリアローザグループ:シモーニ、サヴォルデッリ、ディルーカの順。ここ最近こういう順番で走るシーンが多い。シモーニはいつも積極的に行っている。それに続いてガラテ、カウッキョーリ、クーネゴ。

バッソは遂にトップから10分以上ドロップしてしまった。

おや、ディルーカがサヴォルデッリにドリンクボトルを渡した。サヴォルデッリ、飲み物が尽きたのか。飲んだ後、ボトルをディルーカに返すサヴォルデッリ。敵同士でも、こんなコラボがある。

今日の一枚はアティエンサにした。彼もここ連日アタックをしかけて、積極的に行っている。ロマンディでも山岳で活躍していた。スイスの地元選手なので、インタビューが多かったが、いつもとてもおとなしい。ジャパンカップで来日した時も、静かーな選手だった。

トップの4人は相変わらず。パッラ、ルハノ、オサ、アティエンサ。4人がまずジャケットを受け取った。周囲は雪で一面銀世界。かなり遅れてバッソがきた。かなり分厚いジャケットを着込んでいる。寒そうだ。

後続のマリアローザのグループでは、クーネゴが前に出て引いている。アシストとして頑張っているようだ。アナウンサーがしきりにクーネゴの名前を言っている。

その後のグルッポ・バッソ。歯を食いしばるバッソが映る。悲壮感を感じる。トップとの差が12分になった。やがて、その差は20分に。

トップ4人とマリアローザグループの間には、数人逃げの選手が位置している。

グループマリアローザの有力選手に動きなし。26,28日の山岳ステージと27日のITTがまだ控えている。とはいえ、TTで不利なシモーニは、どこかで動かないといけない。

後方から飛び出したパナリアのE・セッラがトップの4人に追いついた。と思いきや、トップで、アタックがかかった。パッラが飛び出した。連日。。。!オサ、セッラら4人がやや遅れている。

グループマリアローザでは、クーネゴが引いている。シモーニ、ディルーカ、サヴォルデッリは安泰。トップとの差は3分と出た。あと5kmほどは上りが続く。

信じられないことに、パッラは逃げる、逃げる。単独でいく。そして、遂にそのままゴール。2連勝してしまった。

一方で、有力選手争いは、シモーニが最後の上りでアタック。ディルーカらはついていったが、サヴォルデッリは痙攣もあり、ついていけなかった。結果サヴォルデッリ、シモーニ&ディルーカに30秒弱タイムを譲る。クーネゴはアシストとしての役目を決め込んだ様子。サヴォルデッリより更に20秒弱ダウンでゴール。

体調不良に見舞われたバッソは、結局トップから42分15秒遅れた。しかし彼はレースを諦めなかった。ツァベルが26分遅れでゴールし、ペタッキも42分台でフィニッシュしたことを考えると、いかに彼の調子が悪かったかがわかる。

ツァベル、スプリントの力は衰えがあるものの、スプリンターでいながら山岳をここまでしっかりこなせるのは、大したもの。

1位 パラ、2位ヴァリャヴェツ(+1分50秒)、3位ルハノ(同タイム)、4位 Uオサ(+2分51秒)、5位 ディルーカ(+3分15秒)6位シモーニ(同タイム)。。10位サヴォルデッリ(+3分43秒)。。19位 クーネゴ (+4分6秒)。。88位バッソ(+42分15秒)

総合はサヴォルデッリ、ディルーカ、シモーニ、ガラテ、ルハノ、カウッキョーリの順。3位までは2分以内の差。

● 2005.05.23 (Mon)  悲運のバッソ、食糧補給なしのサヴォルデッリ
basso4.jpg 1280×960 751K■ バッソ飲まず食わずで挑んだ山岳ステージ

トップから42分以上の差でゴールしたバッソ。消化器系をやられて、飲み物も食べ物も喉を通らず。無理に食べようとすると吐いてしまう。そんな状況で彼は走った。何故リタイヤしなかったの?の問いに:

「救急車に乗ってレースを終えるよりは、(走るほうが)ましだったから。」とバッソ。

体調不良が山岳ステージに発生するとは、ついていない。バッソが苦しむ様子を小さいPCの画像で見ていただけでも心が痛んだぐらいだから、間近で見ていたリース監督の心痛は相当だった。

バッソにはリタイヤも薦めたが、彼は完走を決意。その後のステージでステージ優勝することで、目標を達成したい、と語ったそうだ。バッソはジロで優勝するために今シーズン頑張ってきた。それを知っているだけに、監督もチームカーからバッソの様子を見ていて辛いものがあったという。

(写真は04ツール。山岳TTの前のバッソ。)


サヴォルデッリ、食料が底を尽いた。最後でドロップアウトしたのもそのせい

アシストが早々にドロップアウトし、ランプレやリクイガスのようにマリアローザグループに味方がいなかったサヴォルデッリ。食糧補給がなく飲み物も底をついた。

昨日のレポートで、サヴォルデッリにディルーカがボトルを渡すシーンをお伝えしたが、サヴォルデッリは、窮してディルーカに飲み物を分けてくれないか?と頼んだそうだ。ディルーカは、「こうしたことは、お互い様さ」とあっさりあとで語っていた。

最後の上りでシモーニがアタックを仕掛けた時、サヴォルデッリは痙攣でついていけなかった。食糧補給が不十分だったのも、一因かと見られる。

ディスカバリー、有望な山岳アシストはツールのほうにまわってしまう。今回山岳で強力にサヴォルデッリをアシストできそうな選手がいない。

サヴォルデッリは今年強いので、アシストなしでも優勝できるかもしれないが、1)イタリア人選手が他にチームにいない(=ジロをよく知っている選手がいない)、2)クライマーアシストはランスに取られる、という不利なチーム事情で闘っているのが今回浮き彫りになった。

● 2005.05.23 (Mon)  ジロ・デ・イタリア 5月 23 日:ステージ 15 -- Villa di Tirano - Lissone, 154 km(変更後)
■ アフターレース : レース後の小競り合い

レース後に選手が他の選手をこずいて小競り合いがあった件。そして、それを撮影しようとカメラマンが群がった件。これがユーロスポーツなどの実況に掲載されていたが、例によって よくある報道合戦の光景の一部だったようだ。現場はなにしろ、興奮状態だから。カメラマンのみなさん、お疲れ様です!

■ レースレポート: ペタッキがロングスプリントを制してキ3勝目

セッレは相変わらず今日もアクティブだ。今日はイリアノが飛び出している。先ほどまでラボバンクのセンティエンスが逃げていたが、イリアノが追いついて、そして追い越した。

雨はほぼ止んだ模様。ラスト30km弱。イリアノはマリアローザのグループに40秒の差をつけている。

ペタッキ、今日も勝利を狙っているはず。彼は今年ツールに出ない。世界選手権とジロに賭けている。

今日のラストはサーキット。5.8kmx2周。ゴール地点はミラノ郊外。一旦ミラノに近づくが、また少し遠出をして、最終日ミラノに戻ってくる。

イリアノの逃げは風前のともし火。プロトンとの差は僅か10秒。

プロトンは長細くなっている。先頭を引くのはディスカバリー。サヴォルデッリはリーダーとはいえ、今日のスプリンターズ・ステージを狙っているわけではない。先頭に上がっているのは、集団落車などの危険からリーダーを守る意図もあるらしい。

雨は止んだとはいえ、路面は濡れてスリップしやすい。

サーキット周回。ツァベル、ガリロ(チェラミケ)、ガルベス、ペタッキらスプリンターが上がってきている。ちょこちょこアタックはあるが、潰される。ラスト2km。

ファッサがコントロール。今日のファッサは完璧だ。数人でペタッキを誘導。ゴールの結構手前で、最後に引いた選手が離れていき、ペタッキがいよいよ登場。

ペタッキがいく、ピンクのツァベルが追う。ベッティーニが続く。。。かなり長いスプリント。なんとこのままの順番でゴール。何メートルか分からないが、とにかく最後の直線コースをずーっとペタッキが走る、走る。。。

そのまま、このロングスプリントをペタッキが制した。ペタッキ3勝目!ツァベル、ベッティーニが続く。

総合順位は変わらず。


■ バッソ、出走を決断。

昨日体調不良でブレーキがかかったバッソ。とりあえず、本日の第15ステージは出走することを決断。ただし、まだ状態が完治したわけでない。今日は山岳ステージではないので、それがせめてもの救い。プロファイルへ

バッソ:「(今日)バイクに乗ってみれば、このままレースを続けることに意味があるのかどうか、自分でもわかるだろう。」

■ 雨で50kmコース短縮。

先に、「雨でコースが50kmほどカットされるかもしれない、という噂を聞いた。雪ならわかるが、雨で?まだこの情報は未確認。悪天候だとバッソも苦しいだろうが、ただもしコース短縮になれば朗報だ。明日は休息日。」。。と書いた件、確認されました。やはりコースは50km短縮。スタート地点が山の逆側になるらしい。

スタート直後の山頂では雪、麓の方では大雨とのことで、今回の措置がとられた。

● 2005.05.24 (Tue)  ジロ・デ・イタリア 5月 23 日:ステージ 15 -- Villa di Tirano - Lissone, 154 km(変更後) アフターレース
■ サバイバル
現在ジロをスタートした197人中159人がサバイバルしている。1990年は163人もの選手が最後までジロを完走。一方、2003年はたった93人しかミラノにたどり着けなかった。1914年、たった8人だけが完走といった最悪のケースもあるが。

■ ペタッキ

「チームは格別の仕事をしてくれた」とペタッキ。たしかにそう思った。ゴール手前の選手たちの見事な連携プレー。サッキ、ヴェーロ、ブルセギン、トザット。。

前回よりプレッシャーがかかっているこういう状況で、選手たちは本当に頑張っている、というのが伝わってくるシーンだった。

気になるバッソは、「ステージはとても楽だった。ティラーノのスタート後はずっとフラットだったのでね。」とコメント。まだ回復はしていないが、休息日にゆっくりして、目標の区間優勝に向けて頑張ってほしい。

● 2005.05.25 (Wed)  ジロ・デ・イタリア5月 25 日:ステージ 16 -- Lissone – Varazze 207 km レースレポート
forster.jpg 331×434 126K■ ロベルト・フェルスターのファンキーなジロ日記

ゲロルのフェルスターがジロ日記をつけているらしい、と聞いていたが、どこで公開しているのかが謎だった。今回教えてもらってやっと判明。かつてドイツのサイトといえばここ、という感じだったradsportnewsだった。JUMP

日記によると、休息日には、トレーニング中 ホビーレーサーが体当たりをして、あやうく目下インテルジロ2位のクラウスがケガを負いそうになったとか。幸い大事には至らなかった。

また、23日の日記によると、クラウスのインテルジロを阻止すべく、なんとペタッキが介入したそうだ。

フェルスターいわく、「これは臭い。ベッティーニとペタッキの間で、密約が交わされているのではないか?インテルジロのポイントをベッティーニ(或いは同じチームのザニーニ)が取る代わりにペタッキのスプリンターを邪魔しない協定ができているのではないか?」とフェルスターは日記の中で考察している。

彼、かなり丁寧に日記を書いている。元祖走るダイヤリストのビュストにしろ、ウルリッヒにしろ、ドイツ人の日記は真面目!

スペインはその点だめ。イゴール・ガルデアノがCNに日記をつけたものの英語でつけたせいもあり、いつも数行で、さらにメロメロの文章だった。以来、スペイン人の日記というのは滅多にお目にかからない。まあ、もっとも、本番のレースで頑張ることがミッションなわけで、日記に余り精を出す必要はないのだけれど。。。

* 写真はロマンディの時のフェルスター。彼は第3ステージ不出走だったので、彼を見る機会は2日しかなかった。そういう意味では貴重な1枚。穏やかな印象の選手だった。

■ レース

ガゼッタのライブ。PCのせいだか、すんなりは見られないのだが、なんとか粘れば見られる。URLから (JUMP)RealPlayerを選ぶと、 いつもアラームが出る。で、右クリックで「RealPlayerで再生する」、をクリック。それでもアラームが出るのだが、そのまま放っておくと始まった。

中盤、ペタッキがアタックを仕掛けたが、彼をフリーでいかせるほどプロトンは寛大ではない。しばらくして捕まった。

ラスト40km:ドミナのヴァノッティ、クイックのエンゲルス、ロットのブラント、CSCのシュレック、CAのルムヴェルの5人が逃げていて、それを20人ぐらいのグループが追走している。11分遅れでメインプロトン。

トップグループのシュレックが映った。「彼は自転車一家。父親は(?)ヤン・ヤンセンのアシストだった。」

天気は快晴。おとといの悪天候が嘘のよう。

今日はスピードマン・スプリンター'sステージ。ペタッキをゴールに寄せ付ける前に先んじて勝ちたい、という選手が飛び出しているのか。

山岳ではないので、今日はディスカバリーのアシストたちも健在。サヴォルデッリをがっちり固めてディスカバリーがプロトンを引いている。

ラスト36km:ヴァノッティがひとりで飛び出した。いくつかの分断したグループがそれを追う。11分差、後方のプロトンは細長くなっている。

ラスト20-15km:トップが入れ替わり、ヴァノッティからエンゲルスになった。

しかし、やがて元の5人(ドミナのヴァノッティ、クイックのエンゲルス、ロットのブラント、CSCのシュレック、CAのルムヴェル)+上がってきたフォフォノフ(COF)がトップグループを再形成。

プロトンはトップグループから16分以上遅れている。今日は総合上位は狙えない選手が、区間優勝狙いで動き回る日となった。

真っ青な海が見える。トップの6人の後に、ロットのルークマンが30秒遅れでしがみついていたが、やがてその次のグループに吸収され、トップグループとは40秒差となった。

ラスト1km強:トップグループからCAのルムヴェルが飛び出した。このままいくか?

誰もついていけない。後続と差がついた。優勝を味わう時間はたっぷり。両手をあげて、後ろを指差して、自分で拍手をして24歳のルムヴェルがゴール。

ルムヴェルそのままゴール。2位はブラント(+9秒)、3位はヴァノッティ(+16秒)。

22分16秒後にプロトンが到着。総合順位変わらず。サヴォルデッリ、シャンペンのコルクが途中でぽきっと折れた。シャンペンシャワーなし。シャンペンのコルク、相変わらず空かない。でも別にそのままにしているのがイタリアっぽい。

● 2005.05.26 (Thu)  ジロ・デ・イタリア5月 25 日:ステージ 16 -- Lissone – Varazze 207 km
lemovel.jpg 327×420 117K■ 事故の後、麻痺がまだ残るルムヴェル、渾身の走り

昨日は6人のトップグループから、ラスト1km強で抜け出したルムヴェルが優勝。その前にアタックをしかけたヴァノッティやエンゲルスらは、タイミングが早すぎた。ルムヴェルは絶妙なタイミングだった。他の選手は彼をノーマークで油断したか、或いは脚を使い切っていたか。

ルムヴェルの談話:
「事故のあと、リハビリトレーニングしてくれた人たちにこの優勝を捧げたい。復活するのには2年の月日がかかった。とても長くて、とても辛い道のりだった。

4ヶ月間、左足が麻痺して動かせなかった。実は今でも、脚の下のほうとふくらはぎは、感覚が全くないんだ。」

ルムヴェルのことを見かけたのは今年のL-B-L前日。ベルギー人のおっかけファンのおじさんが、CAの選手にサインを依頼していた。「この選手だれ?」とおじさんに聞いたら「ルムヴェルだよ」とおじさん。彼は選手の顔を瞬時に判別して、その選手の写真を差し出して、サインをもらう名人。

ところが、「この選手だれ?」と言ったとき、ルムヴェルに聞こえてしまった。おじさんんは機転を利かせて、「将来有望選手だよ」とフォロー。ルムヴェル、そうそう、という感じで笑って頷いた。

● 2005.05.26 (Thu)  ジロ・デ・イタリア5月 26 日:ステージ 17 -- Varazze - Limone Piemonte (Colle di Tenda) 194 km
今日はレースが動くとしてもラスト10kmぐらいかなと、のんびりしている。山頂ゴールだが、それ以前138km地点に上りはあるが、選手らは、最後の上りに力をためるはず。現在トップ集団は35名ほど。有力選手が揃っている。

ラスト20km:レースが動いた。CSCのシュレック、バッソ、リクイガスのチオーニ、リバティのカルーゾ、パナリアのティラロンゴ、サウニエルのロバトが飛び出した。やがてバッソがひとりで飛び出した。

ラスト5km強:バッソの後では、かなり動きが活発になった。シモーニがアタック。ルハノがついていく。

タイム差が出た。バッソと後続のシモーニとルハノの差は1分25秒。

ゴール:バッソがゴール。嬉しそうな表情。ガッツポーズ。1分6秒差でルハノとシモーニが続いた。

1分48秒差でサヴォルデッリ。ディルーカは2分50秒差で、やや後退。

● 2005.05.27 (Fri)  アフターレース
basso5.jpg 442×462 209K■ バッソ気持ちも新たに区間優勝で輝く

5月22日、バッソは体調不良で大幅に遅れた時、優勝が手の中から出て行ったのを知った。そして、「今後の目標はリモーネ・ピエモンテでの区間優勝」と発言してきた。見事、有言実行、彼はそれを果たした。

もちろん、バッソにとって、本当は総合優勝目指して乗り込んだジロだった。しかし、あのような状況に陥り、目標を区間優勝に切り替えた。山岳では誰にも負けないという自信が今回の優勝につながった。

リース監督は残る山岳ステージとTTステージでも、まだまだ区間優勝を貪欲に狙っていく。

一方、現在の総合争いは、1位サヴォルデッリ、2位シモーニ(+0.58)、3位ルハノ(+1.24)、4位ディルーカ(+1.26)、5位ガラテ(+2.11)。

サヴォルデッリはTTも強いので総合優勝の点で有力だが、連日のアタックが光るシモーニの頑張りも小気味良い。
(写真は04ツール ラルプデュエズの山岳TT)

■ ルムヴェルの区間優勝、2000年に入って初めてのフランス人の区間優勝

2日前に優勝したルムヴェルはフランス人。ジロでフランス人が区間優勝するのは久しぶりだ。最後に勝ったのは99年ジャラベール。それ以来の勝利となった。

1990 年ステージ 12 :ブイエ
1990 年ステージ 15 :ブイエ
1990 年ステージ 16 :モテ
1991年 ステージ 1 :カサド
1991年 ステージ 4 :ブイエ
1992 年プロローグ :マリー
1992 年ステージ 15 :シモン
1994 年ステージ 1b :クアバヴァス
1996 年ステージ 6 :エルヴェ
1998 年ステージ 12 :ルース
1999 年ステージ 4 :ジャラベール
1999 年 ステージ 9 :ジャラベール
1999 年ステージ 13 :ヴィランク
1999 年ステージ 16 :ジャラベール

● 2005.05.27 (Fri)  ジロ・デ・イタリア5月 27日: ステージ 18 -- Chieri - Torino ITT 31 km
34kmのITT。中盤に起伏があるので、サヴォルデッリのように上れるスピードマンに分があるコース。

バッソ、8.7kmの中間チェックポイントで最高タイム。そうそう、バッソを忘れてはいけない。リース監督は、このステージもバッソで優勝を狙っている。

バッソがゴール。トップタイムを叩きだした。サヴォルデッリがスタート。最初のチェックタイムは、バッソより19秒遅れ。

サヴォルデッリ、シモーニのゴールが待たれる。目下バッソの次は、カルペツ、ザブリスキ、チョーニ、ゴンチャール、ブルセギン、ベッティーニ。

全選手が走り終えた:

1 バッソ 45分05秒、2 カルペツ(バレアレス)+0.09、3 ザブリスキー(CSC) +0.20、4 サヴォルデッリ +0.23、5 チョーニ +0.28、6 ゴンチャール +0.40、7 ブルセギン +1.02

結果、サヴォルデッリが総合首位をキープ。シモーニ、ルハノ、ディルーカと続く。

● 2005.05.28 (Sat)  ジロ・デ・イタリア5月 27日: ステージ 18 -- Chieri - Torino ITT 31 km アフターレース
ris.jpg 683×911 412Kレース終了後のインタビューを聞くと、今回のバッソのTTでの優勝は、彼やチームにとって、とても大きな意味を持っていたようだ。このレースは、今後の彼の選手としての活動の上で、試金石ともなるレースだったようだ。

■ バッソのコメント:

「今日は僕にとって、単なるステージ優勝以上の意味があった。僕のキャリアにとって、これはひとつの画期的な事件だ。

以前、TTは僕の弱点だった。でも、TTで勝てるまでに進化した。精神的にも肉体的にもこれで大きな飛躍を遂げた。

ビヤンヌ(リース)と一緒に一生懸命励んできたことが報われた。まだ選手として学ぶべきことはたくさんあるが、少なくとも今の自分はこう言うことができる。”僕は正しい報告に進みつつあるんだ”ってことを。」

■ リース監督コメント

「イワンは完璧な選手へと進化した。今日の優勝は彼の将来にとって、大きな意味を持つだろう。」

ツールの総合優勝をめざす上で大きな意味、と取れないこともない。

グランツールで優勝するには、TTで強くなければだめ、というのがCSCのチーム哲学だそうだ。それでリース監督は選手のTT強化を意識的に行った。

去年バッソやサストレが風洞実験を行ったのも、その一環だろう。

■ 土曜日は、ダートコースの上りが決戦を分ける??

本日の最後から2番目の重要な山岳ステージ。ラストは山頂ゴールだが、こんな情報を頂いた。

“土曜日のジロ19ステージ(セストリエール)に「舗装されていないダートコースが7キロ」含まれているという話。

コース・プロフィール中、 セストリエールに頂上ゴールする手前の[Finestre峠]ですね。平均斜度が9.2%、最大斜度13%だということですが、ジロに使われたことはないそうです(ツールでもないだろなー)。

数年前のモンテ・ゾンコランといい、ジロのオーガナイザーって、こういうコース見つけてくるの好きですよねぇ。石畳舗装すらされてないですから、集団後方はいったいどういう惨状になるのやら……(^_^;)“

Pezcycingnewsには、この場所の 試走レポートがたっぷり写真付きで登場。確かにすごい悪路だ。このまま舗装されずに走ることになるのか、或いはジロの前に急いで舗装工事でもしたのか。

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泣いても笑っても今日のステージでレースはほぼ決まる。TTが終わって首位のサヴォルデッリと2位のシモーニの差は2分9秒に開いた。さらに3位のルハノはトップから3分遅れ。4位ディルーカは3分8秒遅れ、5位ガラテは3分13秒遅れ。

3位争いが熾烈だ。たった1つの順位の差で表彰台がかかってくる。

優勝争いのほうは、もちろんシモーニもまだ諦めていない。山岳で暴れて逆転優勝を狙っている。

そのほか総合順位で目を引くのは、TTスペシャリストのゴンチャール。総合6位につけている。バレアレスはウナイ・オサがリーダーだったが、カルペツが7位。チョーニ、カウッキョーリ、ブルセギンが8、9、10位につけており、ここ最近の安定感ある走りを裏付けている。

期待のクーネゴは目下14位で、去年の爆発力はなかった。しかし、チームとしてはシモーニが優勝争いにからんでいる。山岳でアシストとしてクーネゴが前を引いている姿を見ると、チーム的にはシモーニの優勝というひとつの目標に向かっている様子。

(Photo: 04 Tour最終ステージ前のリース監督)

● 2005.05.28 (Sat)  ジロ・デ・イタリア5月 28 日:ステージ 19 -- Savigliano - Sestriere (Le Valli Olimpiche) 190 km
savo2.jpg 569×457 237K■ サヴォルデッリが必死に食らいつくシモーニを僅差で振り落とした!優勝へ王手

ラスト40km:上りが始まった。ルスラン・イワノフが先頭を単独で走っている。ニールマンがひとりでこれを追う。その後ろにいたマリアローザのグループから、イッリアーノ、ルハノ、シモーニ、ヴァリャベツ、ディルーカ、ガラテらが飛び出した。

サヴォルデッリがいるマリアローザのグループはやや遅れてそれを追う。

シモーニは、サヴォルデッリとの差をとにかく稼ぎたい。飛び出したグループでも、前を引いている。気迫が感じられる。マリアローザのグループでは、サヴォルデッリが前に出ている。シモーニのグループとサヴォルデッリのグループの差は15秒ほど。

シモーニのグループでは、シモーニが引き、次にディルーカが続く構図がずっと続く。サヴォルデッリと後続のシモーニとの差は47秒。

目下総合4位のディルーカは表彰台に近づきたい。3位につけているルハノはシモーニとディルーカの2人の後ろにぴったりついている。

ラスト30km:マリアローザのグループはミニグループになった。3人のみ。あとの2人はベッリとコロンビア人のアルディラ。

シモーニのグループも3人になった。シモーニ、ディルーカ、ルハノ。ディルーカはルハノを振り払わないと表彰台に手が届かない。。

シモーニvsサヴォルデッリは1分42秒に。サヴォルデッリ、必死で追う。最後の最後でこの競り合い。

シモーニとサヴォルデッリの差が広がっている。ここを上りきったら急な下りに入って、最後に再び上って山頂ゴールで終わる今日のコース。下りの得意なサヴォルデッリが後で挽回できるかどうか。

画面に現在の総合タイムの暫定時間が出た。目下暫定トップは相変わらずサヴォルデッリだが、あと20秒少々シモーニがリードすれば、暫定トップがシモーニに替わる。

シモーニが砂利道を行く。例の舗装されていない箇所に入った。ここで最後まで逃げていたイワノフを抜き去って、シモーニ、ルハノ、ディルーカがトップに躍り出た。

サヴォルデッリとシモーニとの差は2分。本日スタート時点でシモーニとサヴォルデッリの差は2分9秒だった。あと9秒でシモーニが総合タイムでサヴォルデッリに並ぶ!

シモーニが暫定トップに!。サヴォルデッリとの差を2分12秒に広げた。つまり3秒差で暫定トップ。

下りに入る時点でタイム差が測られた。シモーニvsサヴォルデッリはドゥエ・ヴェンティとのことで2分20秒。こんなに接戦なジロは見たことがない。手に汗握る。

ラスト21km:下りでサヴォルデッリが猛追している。シモーニとの差は2分16秒に縮まった。

サヴォルデッリと一緒に下っているアルディラが、下っているサヴォルデッリの背中を押している。シモーニとサヴォルデッリの差が縮まった2分3秒!!!サヴォルデッリが再び暫定トップに。

ここでトップグループに異変!ディルーカに太腿痙攣か?腿を押えてどんどん後退していく。ルハノが前に行く。シモーニとルハノが2人でいく。ディルーカの表彰台(3位)が遠ざかる!

シモーニvs後続のサヴォルデッリの差が1分50秒に更に縮まった。これを総合タイムにすると:

1位 サヴォルデッリ、2位 シモーニ +33秒、3位 ルハノ +1分24秒、4位 ディルーカ +1分43秒

一時サヴォルデッリに2分20秒の差をつけたシモーニだが、今やその差は1分30秒に縮まった。ディルーカは少しずつ先頭を行くルハノとの差を広げられている。

サヴォルデッリ断然有利。6人のグループにまとまった。トップのシモーニはルハノと2人。落ちたディルーカは苦しそうだ。暫定総合タイムでサヴォルデッリが45秒差でシモーニを押えている。

意外な(?)展開。ルハノが一人で飛び出した。シモーニに10秒の差をつけた。あと2km。

現在ルハノがトップ。2番手がシモーニで10秒遅れ、3番手はディルーカで、その後にサヴォルデッリのグループ。サヴォルデッリはマリアローザをキープしたといっていいだろう。

区間優勝はルハノで決まりだ。「ルハーノ、ウルティメ・ペダラーティ!」とアナウンサー。最後のペダリング。ルハノがセストリエールでガッツポーズの優勝。

シモーニは26秒差でゴール。ディルーカが続く。トップから1分37秒差でゴール。

サヴォルデッリのグループはトップから1分55秒差でゴール。明日のミラノがパレードレースだと仮定して、ほぼ優勝が決定。

それにしてもシモーニが魅せてくれた。スタート前、「諦めない」と宣言していた通り。彼のこの走りがあったから、このステージが盛り上がった。そして、ジロ全体が盛り上がった。

2位でも、大きな大きな賞賛に値する2位だ。シモーニとサヴォルデッリが総合争いをしている間にルハノが区間優勝を抜け目なくさらったのもびっくりだった。
(photo: 05 Tour de Romandie)

総合順位:1位サヴォルデッリ、2位シモーニ+28秒、3位ルハノ +45秒


スタート前情報:目下ジロで総合3位につけているセッレイタリアのホセ・ルハノはアジアツアー4位、アメリカツアーで5位の選手だった

5月24日付けのコンチネンタルサーキット。アジアツアーのランキングを見ると、ジロで今日現在3位に入っているホセ・ルハノが、アジアツアー4位にランクインしている。

ランカウィで総合2位となり70ポイント。さらに区間2位と3位でプラス22ポイント。合計92ポイントで4位に入った模様。

更に彼は地元ヴェネズエラのレースでも上位に入り、アジアツアーとは別に、目下アメリカツアーでも5位。

いきなりジロの大舞台で暴れているのはびっくりだが、コンチネンタルツアーでは、それなりの成績を残しているようだ。

● 2005.05.29 (Sun)  ジロ・デ・イタリア5月 29日: ステージ 20 -- Albese con Cassano – Milano 119lkm ペタッキが有終の美
grp0530003622.jpg 640×480 44K ■ 身長162cm、体重49キロの巨人、第19ステージの勝者ルハノ。アイドルはパンターニ

母親は、息子が軍隊に入いることを望んだ。しかし、父親は、息子が自転車競技の道を歩むことに賛成した。息子が9歳の時、初めて買い与えた自転車。一家にとって決して安くはなかった。

煉瓦運びの仕事をする父親を手伝って、息子は自転車で煉瓦運びに参加した。結局、息子は自転車の購入費用の1/3を、自ら自転車で稼ぐことができた。

息子の名前は、ホセ・ルハノ。

ルハノが自転車に惹かれたのは、TVでレオナルド・シエラの活躍を見たからだった。シエラも同じベネズエラ出身。90年代ジロで活躍したクライマーだ。さらにシエラは同じサンタクルスデモラの出身だった。

この町には、近くに3000m級の山々が連なる。クライマーが誕生するのは必然だった。

最近この付近では土砂崩れがあった。シエラの家はこれでやられた。ルハノの家は、辛うじて難を逃れた。「僅か30mのところで、土砂崩れが止まったんだ」。

ルハノがセッレイタリアに入れたのは、シエラの口利きがあったためだった。彼が監督のジャンニ・サヴィオに口ぞえをしてくれた。

身長162cm、体重49kg。ルハノは最初トラックに挑戦した。追い抜きを得意とし、3000mでは3分36秒、4000mでは4分36秒というタイムをあげている。山に囲まれて育ち、山岳を得意とするが、TTでも走れるのはトラックの経験のおかげだ。

アイドルはマルコ・パンターニ。パンターニのことを記憶にとどめるために、彼は左耳にピアスをつけている。

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■ レースレポート

ツール同様、最後のミラノのステージは、パレードレースの意味合いを持つ。もちろん、スプリンターたちにとっては気が抜けないが。

ところで、第17ステージでディルーカは10秒減点されたそうだ。理由は、観客からプッシュを受けたため。しかし、自分から願い出たわけではなさそうで、勝手にプッシュされて減点されるのか?と少々びっくりした。接戦のレースなら、10秒というのはばかにできない。

ただし、昨日サヴォルデッリがロットのアルディラから数回プッシュを受けていたが、あれは問題にはなっていないようだ。プロトン間のプッシュはOKとうことなのだろうか。もっとも、別チームの選手からプッシュを受ける、というのも ちょっと違和感があるが。まあ、たまに別のチーム同士、協力することはあり得ないことではないか。

上記の点について、下記の通り 情報を頂きました。なるほど。ありがとうございました

”下りでのプッシュは、追突防止と速度維持の目的があるようですよ。先頭に比べ、後続の方が風圧を受けないために追い越しそうになるのですが、その勢いで先頭の選手を少し押すことによって集団全体のスピードを維持できるのです。

いつぞやのマキュワンの様な明らかなスリングショットは違反ですが、それでも千切れかけた選手が後ろの選手を『投げて』その後ろに付くというのも、そこより後ろ全体が千切れないために集団後方で行われていたりします。”


周回コースをまとまって走っていたプロトンだが、ラスト19kmでコフィディスのマシュー・ホワイトがアタック。少しリードしている。

コフィディスはアティエンサが山岳で頑張っていたが、それ以外は余りチーム名が語られることもなかった。オグレイディもリタイヤしてしまった。この辺でスポンサーアピールか?

飛び出していたホワイトの後から、突如CSCのジャージが浮上して追い抜いていった。元USPのアメリカ人デイヴィッド・ザブリスキーだ。現在この2人がトップを走っている。

ラスト9km、ラスト8.9km、、と画面に映った。2人はいつの間にか吸収された。プロトン・コンプレトと出たので、現在飛び出している選手はいない模様。

FDJのウィルソンが一瞬飛び出したがすぐにプロトンに吸収。ファッサが相変わらず前で隊列を組んでいる。

ラスト4km。見ている方もそろそろ力が入ってくる。ウルトロキロメトロ、ラスト1km!

ファッサはトザットが引いてたあと、ペタッキにあとを託す。ペタッキのあとをツァベルがいく。しかしペタッキがいく。ゴール!ゴール後、ツァベルがペタッキを祝福。ツァベルがペタッキの腕をつかみ、2人は肩をたたきあった。暖かいシーンだ。

ツァベルが2位、フォーテン3位。

総合優勝はサヴォルデッリ。2位はシモーニ、3位は人ルハノで決定。

● 2005.05.30 (Mon)  アフター・ジロ
そうか、、、ブリュイネール監督はグランツールで8勝目!ランスでツール6勝、エラスでヴエルタ1勝、サヴォルデッリでジロ1勝。めぐり合わせとはいい、すごいことだ。さてさて、今年ランスでもう1勝追加できるかどうか?


■ カザルテッリの故郷からスタートした最終ステージとカザルテッリ・リストバンド

"昨日のジロスタート地点は、ツールで亡くなったファビオ・カザルテッリのホームタウン。ジロの最終ステージは、彼のモニュメント に黙祷を捧げてから(下記サイトにその模様が出ている)、スタートしたそうです。昨日、数人の選手の腕には、【ファビオ】のリストバンドが巻かれていました。

写真へ JUMP

(上記は頂き物情報です。ありがとうございました。)

■ シモーニの華麗なジロ戦歴

今回のジロで2位に入ったジルベルト・シモーニ。2002年を除いて、彼は個々最近のジロで6回表彰台に上がった。
1999 : 3位、2000 : 3位、2001 : 1位、2003 : 1位、2004 : 3位、2005 : 2位、

シモーニのアフター・ジロコメント:

「表彰台2位のコレクションを重ねてしまった。僕はダミアーノ(クーネゴ)ほどの選手だったら、もっと強力なアシストぶりをしてくれると期待していた。もし彼がもっと力になってくれていたら、今回のジロは違う展開になっていだろう。そのせいで僕は山で孤軍奮闘せざるを得ず、TTでサヴォルデッリとの間でできた差を縮めることができなかった。僕はキャプテンでありながら、アタッカーにならざるをえなかった。」

■ 2度目の優勝サヴォルデッリのコメント:

「僕は今回優勝候補の一角をなしていなかったから、プレッシャーがなかった。僕は自分のリミットを知っているから、物差しで計りながら限定的に力を出していくようにした。最後から2番目のフィネストレの山頂では苦しんだけど、パニックにはならなかった。今回ジロで負けても、自分の戦いぶりに満足していたから。」

■ ペタッキが止まらない

勝って当たり前、という目で見られているので、4勝してもなおかつ、もっと、、というファンもいるだろう。それだけペタッキの強さは太鼓判ということだ。今季既に21勝目。ツールには出ないようだが、ヴエルタのあと、世界選手権には