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● 2007.03.08 (Thu)  ユニベット、パリ〜ニースに出られるかどうかわからないけど、ジミー・カスペが気迫の優勝
caspe.jpg 516×391 50K● 3月7日:GPSamyn(ベルギー) − 優勝 ジミー・カスペ(ユニベット)

7日に行なわれたGPSamynでジミー・カスペが、この日”勝てそうオーラ”むんむんだったフィリップ・ジルベールを抑えて優勝。コフィディスから今年ユニベットに移籍したカスペ。昨今のごたごたに関わらず結果を出した。

ユニベットの監督はとにかく鋭かった。レース前にこんなことを指示していた。

監督の指示:「フィリップ・ジルベールの前に出ろ。そうすれば優勝できるかもしれない!」

全くその言葉どおり、ジルベールに必死でついていき、ゴール間際、彼の前に出たら優勝だった!!

カスペ談話:「ジルベールは強かった。でも、もしなんとか食らいついていけば、最後はスプリント勝負に持ち越せる、ということを自分に言い聞かせながら頑張った。 」

「今のチームのこのごたごたに応えるとすると、レースで応えるしかない。最高の形で応えられたと思う。今後なんとか解決の糸口を見つけてほしい」

RCSは、相変わらずユニベットはずしを主張している。3月11-18日 パリ〜ニースに出られるかはまだサスペンス。将来の不安はあるだろうが、みんな自分の仕事を必死にこなしている。

● 2007.03.11 (Sun)  イタリア最古の”最速”レースでダニーロ・ディルーカ優勝
■ 3月10日 :ミラノ〜トリノ(イタリア)

ミラノ〜トリノは春のクラシックレースの中でも、とくに速い展開になるというもっぱらの評判だが、この日のレースがまさにそれだった。

スピードに乗って、ディルーカ、ゲルデマンらを含む選手たち6人がロンバルディア郊外の上りで逃げを決めた。

ラスト16kmには620mのスペルガの上り。レースはここで決まるシナリオが予想されていた。定石どおりディルーカがアタック。4人がふるい落とされた。

バーロワールドのコロンビア人マウリシオ・ソレルがなんとかついていくことができたが、最後はディルーカが貫禄勝ち。

後方からは30人の大グループが追っていたが僅かに及ばず。3位争いはTモバイルのキルシェンが制した。

ディルーカはソレルについて、余裕のコメント:
「ソレルは近年力をつけてきているのは知っていた。でも、彼の下りはまだ完成されていなかった」
CNリザルト

● 2007.03.12 (Mon)  バルベルデ地元の声援を力に優勝。総合2位はアスタナからレラックスに移籍したビシオソ
3月7−11日 ムルシア一周 レースサマリ

ステージ 勝者 一口メモ
総合優勝 アレハンドロ・バルベルデ(CEI) バレンシアナに続き地元ムルシアでも優勝。ケルメ時代もそうだが、中規模ステージレースで勝ち続けたあの姿を彷彿とさせる。しかし、さらに実力をつけた今、彼ならワンデイでも去年のように優勝できるだろう。
第5 ダニロ・ナポリターノ(LAM) スプリンター、屈辱果たす
第4 アレハンドロ・バルベルデ(CEI) 個人TTで優勝。ピナレロやベロドロームで行なったオペラシオン・ツールデフランシアが効果を出したか。勝因はケイデンスアップだろう。
第3 ダニエーレ・ベンナーティ(LAM) ブラウンvs クックのスプリント争いはブラウンに軍配。しかしクックは総合首位となった。ユニベットはこの日パリ〜ニース不出場が決定したが、嫌な雰囲気を吹き飛ばすような朗報だった。
第2 強風のため、レースはラスト10kmのみ。順位はつかず。
第1 ホセ・ホアキン・ロハス(CEI) ナポリターノ、クック、ブラウンというそうそうたるスプリンターを出し抜いてゴールスプリントを制した

スポンサー問題で揺れたもののレースは例年通り行なわれることになったブエルタ・ア・ムルシア(Ref.2月2日付けレースニュース)。
地元のアレハンドロ・バルベルデに注目が集まっていたが、バルベルデ、期待にこたえ区間・総合優勝。

総合順位はバルベルデ、2位 アンヘル・ビシオソ(アスタナからレラックスへ移籍)、3位 マヌエル・ヨレト(ベルダ監督ひきいるマヨルカ島のチーム・フエルテベントゥラ)

今までレラックスは名門チームと言われつつも、名前だけで結果がついてこないことが多かった。しかし今年はマンセボ、セビーヤ、Sペレス、をはじめ、トッププロ選手が集まり、結果に期待できそうだ。

ちなみに久々のレース復帰となったセビーヤは総合14位でフィニッシュ。

Photo: ドーフィネ06

● 2007.03.12 (Mon)  ジミー・カスペ 怒りを力に − その2
先日西フランドル3日間レースで区間優勝したジミー・カスペが、総合優勝を決めた。ユニベット、スポンサー問題で揺れているけど、「脚でこたえる」そう語っていたカスペ。チームは今きっと団結しているんではないだろうか。

● 2007.03.17 (Sat)  最終日の逆転劇
■ 3月11-18日 パリ〜ニース(フランス) レースサマリ
ステージ 勝者 一口メモ
総合優勝 アルベルト・コンタドール(DIS) 最終日鮮やかな逆転劇。それまで首位だったレベッリンを2位に蹴落としてコンタドールが総合優勝。ルイス・レオン・サンチェスが総合3位。
コンタドールは去年のケースならプロツールジャージを着ることになったはずだが、例のASO vs UCI騒動で、プロツールジャージ授与式はなし。去年OPの影響で後半走れなかったが、その影響は全く感じさせなかった。むしろその屈辱をレースにぶつけた。
第7 アルベルト・コンタドール(DIS) 名物エズの峠では、誰もコンタドールを止めることはできなかった。ラスト16kmで仕掛け、単独ゴール。インドゥラインが89,90年にパリ~ニースを制しているが、コンタドールはゴール後に知ったという。これで総合順位では、レベッリンとの6秒という差をひっくり返した。
第6 ルイス・レオン・サンチェス(CEI)サンチェスはコンタドールとともにフィニッシュをめざすも、監督指示により、コンタドールとコラボすることをやめ、ラスト、コンタドールをちぎってひとり鮮やかにクリア。バッソの件のわだかまりから、プロトンはディスカバリーと協力することに嫌気を感じているという話も。
第5 ヤロスラフ・ポポヴィッチ(DSC) グループで逃げていたポポヴィッチが、ラスト33kmののぼりで逃げを決め、単独ゴール。前日チームメートのコンタドールが勝ったパターンと似ている。
ポポヴィッチは2ヶ月前に息子が生まれ(ジェイソン)、お父さんになったそうだ。しかしゆりかごポーズのゴールはなし。総合はレベッリンが守った。
第4 アルベルト・コンタドール(DSC) 好きな上りを利用して一気に行ったコンタドールが優勝。バレンシア一周第4ステージで区間優勝したときにも、アルト・デル・カンピヨを利用して仕掛けたが、今回仕掛けた上りもカンピヨに似ていた。
「よしここだ」という思いで逃げを決めた。総合順位ではレベッリンが首位に。
第3 アレクサンドル・コロブネフ(CSC) ラストの地形がカギだったようだ。このおかげで、コロブネフは後続につかまることなく逃げおおせられた。
コロブネフ談話:「(最後が)下りだったのが幸いした。かなり急だったので、後続プロトンも追いつくことができなかった。」

一方後続集団ではボーネンが優勝したと勘違いしてウィニングポーズ。
第2 フランコ・ペッリツォッティ(LIQ) パオリーニのアシスト役の予定だったペッリツォッティ。ラスト500mでパオリーニから「行け」といわれて飛び出し優勝。チームは今季好調。こういう臨機応変な対応ぶりを見ても、チームがうまくまわっている様子だ。
ペッリツォッティは総合首位に。
第1 ジャンパトリック・ナゾン(A2R) ゴールスプリントを制したジャン・パトリック・ナゾンのコメント:
「ここ最近調子が上がっているのを感じていた。ここで勝つことは狙っていた。」

「僕は最近優勝に恵まれなかった。あまりハッピーではなかったせいだ。チームから信頼されていないと感じていた。子供みたいにサポートがほしいと思った。コンスタントに結果を残すためには、スプリンターにはチームのアシストが必要なんだ。

ひとりきりで1年中風にさらされて走ることは無理だ。スプリントというのは筋肉の問題。スプリントの前にいかにエネルギーを温存できるかがカギ。今日はサム(デュムラン)がラスト5kmでボクのために働いてくれた。シルヴァン(カルザーティ)も協力的だった」

レースニュース>>

News4)
優勝を決めたコンタドール:「今までの人生で、一番重要な勝利だ」

News3)
当初11:50スタート予定だった第5ステージ。プロトンが仮想スタートを終え、公式スタート場所に移動している途中、レースは突如中断。この日の27km地点であるコルドミュールの駐車場で自殺体が発見され、警察・救急車が後処理をする間、レースはストップ。12.27pmにようやく無事レース再開となった。

News2)
第3ステージで「チームメートもほとんど知らない選手??」が優勝した。彼の名はアレクサンドル・コロブネフ。
というのも、彼はこのチームに今年移籍したばかり。カリフォルニアの3週間の合宿でみんなと顔見知りになる予定だった。

しかし北米に行くためのビザが取得できず、キャンプに合流できなかった。(以上Velonews)

News1)
第1ステージでフランス人のJPナゾン(写真)が優勝。フランス人の区間優勝は5年ぶり。
ちなみにフランス人が最後に総合優勝したのは10年前、区間優勝を最後に遂げたのは5年前。両方ともローラン・ジャラベールだ。

Photo: ロマンディ05でも山岳ステージで優勝したコンタドール。

● 2007.03.21 (Wed)  アスタナが表彰台に2人を送り込む活躍
■ 3月14-20日 ティレノ〜アドリアティコ(イタリア) レースサマリ

ステージ 勝者 一口メモ
総合優勝 アンドレアス・クレーデン(AST) TTの次の山岳ステージで首位にたったクレーデンがそのまましぶとく山岳でもくらいついて総合優勝。区間優勝はなかったが、TTでも山岳でも上位につけた。TTと山岳のバランスがいいからツールでも表彰台に上れたのだろう。区間2勝したリッコが表彰台に上れなかったことを考えても、総合を狙うならやはりTTの力は重要。リッコは12位でフィニッシュ。
アスタナはヴィノクロフが総合3位で表彰台に2人送り込んだ。上出来。2位はTモバイルのキルシェン。
第7 コルド・フェルナンデス(EUS) プロ初勝利。オグレイディ、ヒュースホーウト、マキュウェンがいるプロトンでよく勝てたものだ。本人はどうやら周囲がスプリント体制になったのを見て、真似して行ったらうまくいったらしい。
第6 マッテーオ・ボーノ(LAM) この日も上りのゴール。ボーノが単独で陥れた。思い切りよく決定的となる逃げに乗ったのが勝因。
第5 シュテファン・シューマッハ(GST) 個人TTでクレーデンを1秒差で抑える。今年の世界選は彼の地元シュトゥットガルト。意欲満々だ。
第4 リッカルド・リッコ(SDV) 最後は上りのフィニッシュというレイアウトで、強豪を抑えてリッコが抜け出てソロゴール。2連勝!!JCで弾みをつけたかリッコ。コンタドールといいリッコといい、若手が大活躍。
なお、前日落車したバッソは、スタートはしたが途中棄権に。
第3 リッカルド・リッコ(SDV) 地元のスカルポーニ(アクア)が区間優勝を狙い、プロトンからラストの上りで飛び出した。それについていったのがリッコ。2人でゴールを目指すが、ゴール際でリッコがダッシュ。スカルポーニは脱落。プロトンがひたひたと迫る中、リッコが単独でゴールを陥れた。総合順位はアレケーフが首位を守った。

なお、バッソが落車し手首負傷。骨折はなかったが、第4ステージ出走するかどうか未定。

第2 アレクサンドル・アレケーフ(アクア) 長い逃げを成功させ、単独ゴールしたアレケーフ。総合でも首位に。
第1 ロビー・マキュウェン(LOT) 世界を代表するスプリンターの競演となった。優勝マキュウェン。2位フレイレ、3位ヒュースホーウト、4位オグレイディ、5位アイゼル、6位ツァベル、7位アラン・デイヴィス。ペタッキは11位。ラスト1kmがややダウンヒルになっており、トレインがうまく形成できず。

レースニュース>>

JC06でシャンペンファイト・リッコ
News 4) 地中海レースの勝者ホセ・イヴァン・グティエレスが第2ステージで落車。胸部打撲で入院となった。

News 3)Eurosportのサイトに出ていたディルーカ、ベルタニョッリの不出場の件。風邪ということだったが、中野さんのサイトに出ていたところによると発熱もあった模様。体調管理が心配、とおっしゃっていたのはこの2人のことだったのですね。
2人の代わりに出走するのはフランチェスコ・ファイッリとフィンランド人のカールストロム

News 2)Tモバイルは、24歳若手のリーナス・ゲルデマンがリーダーであると発表。36歳ベテランのスヴェン・クナーフェンがアシスト。

News 1)いよいよ14日、T-Aが開幕する。P-Nが太陽へのレースと呼ばれているのに対し、こちらは「2つの海のレース」として対比されている。

また、ショーン・ケリーがP-Nで7連覇を遂げたのに対し、こちらは6連覇の記録がある。選手名はロジャー・ド・ヴラマンク。72-77年に6タテという記録を作った。

以前Diaryで、フォービズムの画家ヴラマンクが自転車選手であったことを書いたけど、このロジャー・ド・ヴラマンクとは別人だ。

画家のほうはモーリス・ド・ヴラマンク。選手をしていたのは1900年頃の話。ただし、れっきとしたフランドル人。

スタートリストはここ。ジロ調整に向けて、これから始動していく強豪たちが参戦予定。


● 2007.03.24 (Sat)  オスカル・フレイレ、事前の言葉どおり100周年目の節目のM-SRMで優勝
■ 3月24日 ミラノ〜 サンレモ(イタリア)は100周年!(プロツール)

最後はスプリント勝負。オスカル・フレイレがボーネン、ペタッキを抑えて優勝!2位アラン・デイヴィス、3位ボーネン。

昨日レース前インタビューに答えていたフレイレ(AS):

ー質問: 100周年記念のミラノ〜サンレモを制したいと願っているのでは?

フレイレ:「正直、99年目や101年目のミラノ〜サンレモで勝つのと全く同じことだと思う。大事なことは”勝つ”ことさ。今体調もよく、ミラノ〜サンレモで勝てるレベルだ。」

----------- レース前ニュース ---------------

● スプリンター勢ぞろい。一体誰が勝つんだか。。 Emailから 3/24

    >>>いよいよミラノサンレモですね。今年はだれになるのか、それにしても強豪ぞろいで、読むのが難しい・・・
    スプリンター好きの自分としては、正直、ペタッキ、ポッツァート、フレイレ、ベッティーニあたりなら、だれが勝っても、と思っています。
    大会的には、このクラシックとロンバルディアは、イタリア人レーサーに勝ってほしいですね。
    チーム的にも相当いいメンバーで来ているランプレ、意外にいけそうかも?ベンナーティ、ナポリターノあたり。
    チームではランプレ、ミルラム、クイックステップあたりが強力ですね。
    ミルラムは、ペタッキのトレイン3選手(ベーロ、サッキ、オンガラート)に、チェレスティーノ、アスタルロア、ザベルという豪華布陣。
    復活ペタッキにかける意気込みを感じます。
    やっぱり、ペタッキでいこう。と思います。

    あと、今年は、春先好調だった、JJに引っ張られて、オグレディのスプリントゴールにも期待してます。
    オグレディ地味に、3位、4位といい成績出してるんですね。
    アシストがはまれば、結構いい線いくかな?
    CSCのサイトへ(オグレイディリーダー)<<<
● ヒュースホウト出場はクエスチョン 3/24
CAのT・ヒュースホウトは、胃腸の調子を崩し、レース断念する可能性が出てきた。ゴールのヴィア・ローマでスプリント力を発揮するつもりで意欲満々だったのだが。

● ベッティーニ肋骨骨折でも出場か 3/23
ティレーノのクラッシュで第3肋骨骨折が判明したパオロ・ベッティーニ。また、左の胸筋にもケガを負っている。それでも週末のミラノ〜サンレモに出たいという意向を示している。どうなることか。

1982年、サロンニが世界チャンピオンジャージでミラノ〜サンレモを制しているので是非、歴史を繰り返したい(さらにこの年サッカー・イタリアチームが世界チャンピオンに輝いた)、とベッティーニは意気込んでいる。

● 2007.03.26 (Mon)  ミラノ〜サンレモ After Race : ペタッキ、左脚のパワーが戻らず・ツァベル「契約だから」
ミラノ〜サンレモ、最終コーナー手前でアナウンサーが叫んだ。「ワンツースリーフォー、先頭にミルラムが4人!」コーナー手前ではミルラム圧倒的かと見えた。

ひとり、ふたりとミルラムのアシストが抜け、ツァベルも抜けて、最後ペタッキがスプリント勝負に出た、、いや出るはずだった。ところがエールジェットことペタッキは「あれ?どこにいったの?」印象としては、後退してしまったかのよう。

    メールその1>>>フレイレでしたねー。CNの見出しで、TheCatと表現されてましたが、抜け目のなさ、俊敏性、単独スプリント、このあたりが、猫を連想させるんでしょうか。それにしてもすごいです。

    それにしても、ペタッキ、どうしたのでしょうか。最後のトレインが前を走っていたのを観て、久々に興奮しました。

    ファッサトレインを思い出しました。オンガラートまではよかったと思います。
    その後のザベル、ペタッキを飲み込む他チームのスプリンターが波のように押し寄せてきたときは、まさか、と思いました。

    ペタッキは、最後、足がまったくまわってなかったですね。<<<
で、ゴール前スプリントで最後はツァベルに引いてもらいながらツァベルよりも2位ダウンの8位で終わったペタッキ。一体どうしたんだ?という疑問がちらほら聞こえている中、気になるペタッキの状況を見てみると:

「今日は調子が十分ではなかった。まだパワーが足りない。膝蓋骨をこわした左脚がまだもとの状態ではない。長い間、負荷を加えていなかったせいだ。」

「再び両脚そろって同じパワーが出るようになるまでどのくらいかかるのかわからない。でもそれほど遠い先のことではないという気がしている。
レースの間はOKだ。問題はスプリントだけ。脚に相当なパワーが必要になる。(ケガのあと)脚がそれに慣れていないんだ。」

ペタッキは膝蓋骨のケガのみならず、その後手の怪我もあった。昨年ブエルタで復帰をしたが、結果に不満でチームバスを思い切り叩いたところ、骨折をしたのだった。それでレースへの完全復帰がさらに遅れてしまった。

ツァベルはそんなペタッキを引くという役割で悔しくないのか?自分が引いてもらっていれば、上位にいけただろうに??ツァベルは答えた。

「これも契約のうちだ。」
しかしペタッキの結果には落胆しているようだ。

一方で、若手の活躍も見逃せない。ポッジョの上りでリカルド・リッコとフィリップ・ジルベールがエスケープを決めた。ゴールまであともう一息だったが、スプリント狙いのチームにしてやられた。

    メールその2>>>MSRは30代選手の面目躍如でした(笑)
    でも期待通りにアタックしてくれた(いや、ジルベールのアタックに乗ったと言うべきか)リッコは大したもんです。
    CNのライブカバリッジのレース関係者へのインタビューでは、T−A第6ステー
    ジでボーノに続いて2位のガスパロット(LIQ:25歳)の評価が高かったですね。<<<
ガスパロットはサウニエルのアルジェーリ監督も警戒している期待の選手:「彼は強い。(彼が勝った)ティレノのサンジャコモのステージを見ただろ?」
今後の注目株のひとり。

ジルベールはクラッシュを警戒しながらも、前で戦うことを心に決めていた。

クラッシュといえば、危険なレースとなった今回のM-SRM。ゲロルシュタイナーはモレッタとコップが大怪我で、クラッシュで手痛い打撃を受けた。
LPRのグティエレスも舟状骨骨折で暫くリハビリが必要。

● 2007.03.27 (Tue)  後半の雨が選手をかく乱: TT出走順が明暗分ける
karpe.jpg 344×421 48K■ 3月26-30: ブエルタ・ア・カスティーヤ・イ・レオン (スペイン)第1ステージ
* ケスデパーニュのカルペツが初日10kmTTで優勝。優勝は2004年以来
* カギは第4ステージ山頂ゴール


ブエルタ・ア・カスティーヤ・イ・レオン(カテゴリー1) 初日TTはカルペツが優勝。TTスペシャリストのライプハイマーは8位に終わった。

Eマルティネスが2位、コンタドールが5位、バッソ7位で、チーム順位はディスカバリーチャンネルが最上位。

カルペツコメント:
「すごく満足。今までTTではいつも2位とか3位ばかりだった。優勝するにはいつも一歩足りなかった。それに2004年リオハで総合優勝していらい優勝に見放されていたから嬉しい。」

ところでこの日は、途中で雨が降り出し、最後の何人かの選手が天候の影響を受けた。前半に出走した選手に比べ、不利に働いたことは確かだ。しかしカルペツは言う。

「天候の変化(で後半の選手が不利という事態)がなかったとしても自分は優勝していたと思っている。これで続くステージで自信がついた。リーダーをチーム内でキープしたいと思う。

レースは第4ステージがカギ。アルト・デ・ナバセラダの上りがゴールだ。出場選手を見ると、かなりレベルの高い戦いになりそうだから、リーダーを守るのは難しいかもしれない。でも頑張りたい」

ケスデパーニュはペレイロがリーダー。カルペツが山でドロップしても、ペレイロにたすきをつなぎたい。

しかしバッソ、コンタドール、ライプハイマーらディスカバリーチャンネルの存在は脅威だ。ディスカバリーはチーム内で、優勝争いになる可能性も。

なお、優勝を狙うCSCのサストレは+1分で80位と出遅れた。CNリザルト

Photo: 03ツールのカルペツ。翌年ツールで新人賞

● 2007.03.28 (Wed)  勝者フランシスコ・ベントソ:「最後のスプリントはキチガイ沙汰だった」
vento.jpg 705×414 67K■ 3月26-30: ブエルタ・ア・カスティーヤ・イ・レオン (スペイン)第2ステージ

Photo:第2ステージをスプリントで制したのベントソ。(バルベルデの後ろ。昨年のWC)

ベントソ:「最後のスプリントでは、集団をコントロールするチームが1つもなかった。唯一ベンフィカチームがベニテスのために少し動いたぐらいだった。

最後のカーブの直前、チームメートがボクに前に行くように言った。それで必死で行ったら、ほかの選手は誰もボクを追い抜くことはできなかった。」

ラスト200mの勝利だった。

この日はマイナーチームの8人の逃げがあったが、プロトンがじわじわと攻め、ラスト20kmでは差は50秒に縮まった。ラスト7kmで完全に吸収。
ゴールスプリントは混乱状況で、本能だけで走っていたという。

CNリザルト

● 2007.03.29 (Thu)  「勝因はリズムと自信」 フラン・ベントソが2タテ
■ 3月26-30: ブエルタ・ア・カスティーヤ・イ・レオン (スペイン)第3ステージ

この日も最後はスプリント争いとなり、ベントソが前日第2ステージに続き、第3ステージもスプリントで勝利を収めた。前日のゴールは大混乱・今回のゴールは複雑だったようだが、一勝したことで自信がつき、それが勝利につながった。

「ゴール地点は複雑で、ナーバスな展開だった。でも、昨日は結構遠くからスプリントを仕掛けて誰もボクを追い越せなかった。これで自信がついた。だから今回は慌てずに勝つことができた。でもなにより、リズムがよかった。」

複雑でナーバスという原因のひとつが風だった。強風で最終数キロ地点でプロトンが分断された。

「スプリントはスムーズだった。ラスト200kmでカルペツが見えたし、ベニテス(2位になったスプリンター)がシッティングで走っているのも見えた。つまりあの瞬間すべてがよく見えていた。ボクに最適な距離だというのもわかっていたから耐え抜いた。」

スペインではトップスプリンターだったガルベスが亡くなった。しかしフランがガルベスのお株を奪いつつある。

Photo: 昨年の世界選。レース後、スペインチーム選出者のパコからよく頑張ったと激励されるフラン・ベントソ。
フランシスという名前には通常パコというニックネームが多い。しかしフランシス・ベントソのニックネームはフランだ。

● 2007.03.30 (Fri)  「コルド・ヒルに区間を譲って総合をゲットしようと思ったけど、チーム命令で区間と総合を取りに行った」
■ 3月26-30: ブエルタ・ア・カスティーヤ・イ・レオン (スペイン)第4ステージ 〜 コンタドールが止まらない 区間・総合首位に

カルペツが、「第4ステージがカギ」と言っていた(Ref.3/27レースnews)注目の日がやってきた。ナバセラダの頂上ゴールで勝ち抜けたのはパリ〜ニース2勝・総合優勝のアルベルト・コンタドール(DSC)。

この日は逃げを潰すため、ディスカバリーチャンネルのアシスト陣が奮闘した。危険な逃げは2度ほどあったが、なんとか吸収し、コンタドールとサウニエルのコルド・ヒルが2人でゴールを目指す。

コンタドールは区間優勝をヒルに譲り、自分は総合を狙うという手もあった。コンタドールにはTTの貯金があるので、2位でも総合トップは確実。この時点でヒルが総合首位になる可能性はなかったからだ。

しかしチーム命令で、総合及び区間を狙うことになった。チームはコンタドールのために働いた。そのチームへの恩返しをせよ、という趣旨だった。

さらにサウニエルはベントソで2勝しており、ディスカバリーチャンネルはまだ勝ち星が本大会ではなかった。

ゴールスプリントでは、先にヒルが飛び出し、コンタドールがそれを最後は抜き去った。しかし2人のスプリント力は同じようなもの。コンタドールは自分にたまたまツキがあっただけ、と振り返る。

ところでサウニエルのスプリンターベントソが、この山岳ステージでバッソ、アセベドに続いて13位でゴールしているのに注目したい。

グランツールを”完走”するスプリンターは、みな山岳もこなせるスプリンターだが(例えばキルシプーは、いつも山岳ステージにリタイヤしていた)、ツァベルが特に山をうまくこなすと言われている。

しかしベントソも、山ではかなりイケるクチかもしれない。CNリザルト

● 2007.03.31 (Sat)  ベントソが3勝目、コンタドール総合優勝で
3月26-30: ブエルタ・ア・カスティーヤ・イ・レオン (スペイン) レースサマリ

最終日はベントソが再びスプリントで勝利。総合はコンタドールに。コンタドールはパリ〜ニースに続いて今季3月にして早くも2つもの総合優勝を果たした。

ケスデパーニュはカルペツが初日TTで優勝したものの、エース予定だったペレイロがまさかの総合98位フィニッシュ。大会はサウニエルとディスカバリーの独壇場となった。

ステージ 勝者 一口メモ
総合優勝 アルベルト・コンタドール(DSC) 第4ステージでの優勝とTTの好タイム、そしてディスカバリーの活躍がすべてだった。コンタドール:「やるべき宿題を果たすことができた」。レース途中から疲れが取れないとこぼしていたが、少し休養をとったあと、パイス・バスコにも今のところ出場予定。
第5 フランシスコ・ベントソ(SDV) 最終日レースを活気づけたのはサウニエルだった。ケスデパーニュのブラールらの逃げが潰されたあと、ラスト50kmのピケラスの上りでアタックを仕掛け、ディスカバリーチャンネルを揺さぶる。しかしライプハイマーを筆頭にディスカバリーの面々はこれを抑え、最後はゴールスプリント。勝ちパターンを覚えてしまったベントソが3勝目を飾った。
第4 アルベルト・コンタドール(DSC) 下記のコラム参照
第3 フランシスコ・ベントソ(SDV) 下記のコラム参照
第2 フランシスコ・ベントソ(SDV) 下記のコラム参照
第1 ウラジミール・カルペツ(CE) 下記のコラム参照

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