.... ツール・ド・フランス 2006 レポートNo.2
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フォイクトが得意の逃げに乗って、最後ケスデパーニュのペレイロとの一騎打ちを制した。2位のペレイロはプロトンに30分近くつけたため、ランディスからマイヨジョーヌを奪った。旧レイノルズ・バネストを見てきたウンスエ監督にとって、デルガド、インドゥイラインの栄光再び。
ペレイロ生声インタビュー(10秒だけ。聞くにはここをClick)
イエロージャージに輝いたペレイロに一言求めた時の音声(昨週)
チームの本部があるパンプローナのサンフェルミンの日だから、今日は貴方が勝たないといけないのでは?と聞いたところ、「なるほど、でもこんなフラットな日じゃ、たやすくないよ」 と言って笑っていた。
目標は中級の山岳で勝つことだとその後述べていたが、2位に食い込んだこの日のステージは山岳ステージではなかった。去年もポーのステージで逃げて区間優勝したが、フォイクト同様逃げが得意な選手だ。
一方、フォイクトはレース後こう述べた:
「僕は逃げグループの中で一番脚が残っていたというわけではない。でも、今日勝てたということは、あの中で僕が最も勝利を渇望していた、ということだと思う」
下の写真はTTの日のフォイクト。CSCの前にはTVカメラがズラリ。サストレ、ヴァンドヴェルデ、ザブリスキー、ジューリック(リタイヤ前)らよりもフォイクト狙いのカメラの方が多かったぐらいだ。ウォームアップ中にも、こうしてTVインタビューを受けながら。
イエロージャージはペレイロの手にわたり、これで今回14日目(プロローグ+13ステージ)にしてすでにマイヨジョーヌが7人目。このペースでは、歴史的記録を樹立しそうだ。
目下マイヨジョーヌは、ヒュースホーウト、ヒンカピー、ボーネン、ゴンチャル、デッセル、ランディス、ペレイロの7人。
去年マイヨジョーヌを着たのはは全ステージ通して、ザブリスキー、フォイクト、アームストロングの3人のみだった。
さらに99年のツールでは、キルシプーとアームストロングの2人しかマイヨジョーヌを着ていない。
過去の割いたマイヨジョーヌの記録は58年と87年の8人。
1958年のマイヨジョーヌ(合計8人):ダリガード、ホヴェンアールス、ファンエスト、ボーヴァン、フォーテング、ジェミニアーニ、ファヴェロ、ゴール(最後はチャーリー・ゴール)
1987年のマイヨジョーヌ(合計8人): ニーダム、パセッキ、マーシュラー、モテット、外ヤン、ベルナール、デルガド、ロッシュ(最後はロッシュ)
レース:
続く...
ポポヴィッチはトップのランディスから4分15秒差となり、これで総合順位は前日の23位から一気に10位に。チームに士気を与えた。
しかし、バッド・ニュースは、サヴォルデッリとノバルのリタイヤ。サヴォルデッリは前日のレース後、ホテルに戻る途中の下りで通行人にぶつかってクラッシュ。眉の下を13針縫うケガをした。なんとかこの日、スタートしたが、みるみる間にドロップアウト。リタイヤとなった。
サヴォルデッリ談話:「今年は僕のシーズンではない。今回のツールでも、もともと総合を狙える状態ではなかった。それでも区間優勝を期待していたのだが。」
レース:
この日、逃げたのはポポヴィッチ、フレイレ、バッラン、ルムヴェル。最後はプロトンが追いつくのか、それともこの4人の逃げグループのスプリント争いになってフレイレのスプリント勝ちかと思ったが、状況はさにあらず。
ラスト10kmにさしかかり、逃げグループの中でアタックが仕掛けられる。特にポポヴィッチが何度も執拗にアタックをしかけた。そして、ラスト3.5km、アタックが決まり、ポポヴィッチが一気に行って単独ゴール。
バッラン(写真)は悔しい2位。一方、フレイレはポイント狙いの3位でポイント20ptsゲット。さらに中間ポイントも1位通過し6pts追加。6位で15ポイント獲得したマキュウェンとの差を、11ポイント詰め、マキュウェンとのポイント差は、前日の36ポイント差から25ポイント差へ。
総合首位はランディスで変らず。
ボーネンの言い分・マキュウェンの言い分:
ちなみに、この日ボーネンは、「マキュウェンが後続プロトンをかき乱したせいで、逃げグループをいかせてしまった」とコメントした。
というのも、プロトンが"トイレタイム"を決めて、みんなで一斉にトイレ休憩をしている際、掟破りでひとりで行ってしまった。通常、トイレタイムと決まったら、スローダウンするのが決まりになっている。
しかし、マキュウェンは彼なりに言い分がある。トイレ休憩をみんなが決めた場面は、重大な場面だった。つまり、ポイント争いで3位につけていたフレイレが飛び出していたのだ。これを追わずにトイレ休憩というのはマキュウェン的には許せなかった。
彼は周囲の非難を気にせず、前に出てフレイレを追った。しかし、結局追いきれずにプロトンを待った。これでボーネンたちがキレた。マキュウェンに協力するのを拒み、みんなでフレイレたちを追う、という足並みが乱れた。結局逃げグループを行かせる結果となった。
好対照なのがディスカバリー。この日はアゼヴェドがトップから4分10秒差に食い込んだものの、総合では20位以内に誰も入っていない。ポポヴィッチの23位が目下最高位。ヒンカピーはこの日トップから21分23秒遅れでクラック。ディスカバリーは敗北宣言。
ヒンカピー:「僕にとって総合優勝の夢は消えた」
ブリュイネール監督も、「今回は僕らのツールにはなりそうもない。総合は忘れるしかない。あとは区間優勝を狙っていく」
レース:
この日は、山頂ゴール。佳境入り手前では、前半ステージで山岳ジャージを着たデラフエンテ(SDV − 写真)がトップで行ったが、それにクーネゴらがジョイン。クーネゴに期待したが、すぐにドロップアウト。
その後形成されたトップグループからはモロー、アゼヴェド、ボーヘルト、サストレらが次々に振り落とされていった。
最後はメンショフ、ライプハイマー、ランディスの3人のゴール争いをメンショフが制した。イエロージャージはランディスの手に。スタート時点で首位のシリル・デッセルと4分45秒差だった。デッセルはランディスよりジャスト4分45秒遅れででフィニッシュ。ランディスはボーナスタイムのおかげでデッセルを抜いて首位に。
メンショフは、ランディスから総合で遅れること1分1秒。ベルジンが金髪をなびかせてイエロージャージで走ってから10年。ロシアに再度イエローをもたらすのが目標だ。
デラフエンテは敢闘賞を受賞した。
1 D・メンショフ(RAB) 6h06m25
2 L・ライプハイマー(GST) 同タイム
3 F・ランディス(PHO) 同タイム
4 C・エヴァンス(LOT) +0.17
5 C・サストレ(CSC) +0.17
6 M・ボーヘルト(RAB) +1.04
7 H・スベルディア(EUS) + 1.31
8 F・シュレック(CSC) + 1.31
9 A・クレーデン(TMO) + 1.31
10 C・モロー(A2R)+2.29
へっぽこインタビュー第二弾。今回の話相手はEUSのスペルディア。内容は下記:
● 山に突入したら、マヨと僕が。。
-- ウルリッヒもバッソもいない今、一番マークしているライバルは?
スベルディア:『チームテレコム(Tモバイル)だね。特に山になったらクレーデンが要警戒。それからランディスも可能性がある。メンショフ、ヒンカピーといったところ』
-- ツール前のトレーニングで重きを置いた部分は?
スベルディア:『トレーニングでは、いろいろな面で準備をした。TTと山岳両方とも。とはいえ、ピレネー山脈の上りは全部把握しているから重点は置かなかった。』
-- 例年と違いTTTがないのはチームにとってラッキーでは?
スベルディア:『そう、毎年あそこで時間を随分ロスしていたからね。それに個人的にも嫌いなんだ。チームにとっても僕にとってもよかったよ。』
-- マヨとリーダー2人体制ですね
スベルディア:『そう。2人でいく。今マヨは遅れをとっているけど、山岳で巻き返しをはかることを期待している』
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しかしながら、マヨは前日の山岳でァベルといったスプリンターよりも大きく遅れをとって後方のバンチゴール(集団ゴール)だった。スタッフも相当今回は期待していただけに、一体どうしたのだろう?第9ステージはは地元ピレネーでランダルセが上位に食い込んだのがせめてもの救い。
そして第10ステージ、マヨは遂にリタイヤ。チームにとってはショックだ。第一報は、ヒザのトラブルとのこと。
中間地点にあるコル・デスデ(HC=超級)でサバイバルしたメルカドとデッセルがそのまま後続の追随を許さず。ラストはこの2人のスプリント勝負となり、メルカドが制した。
メルカドの優勝に、フランスメディアは「サプライズな優勝」という声。スペインメディアは、「スーパー・メルカド」と。スーパー・メルカドとは、スペインではスーパー・マーケットの意味。
ゴンチャルはマイヨジョーヌをデッセルに譲り渡した。
今年はとにかく、勝たなくてもいいから薬だけはやるな、的な空気が広がっている。「ある一人の選手がダントツ圧巻で強い、というレース展開には、もうならないだろう」、とあるフランス人記者が言っていたのを思い出す。さて、今後の展開やいかに。
letourのスプリントゴール写真を見ても、フレイレとマキュウェンの差はほんの僅か。フレイレ自身、自分が勝ったとは確信できなかった。
さらに彼は、04年ミラノ〜サンレモで、ツァベルがウィニングポーズをしている間に勝利をものにした経験がある。今年のパイス・バスコ第1ステージでは、逆に勝ったと思ったスプリントをバルベルデにさらわれた。だから、際どいゴールスプリントで、勝利を確信するのは危険だと知っていた。さらに前にいたエスケープがプロトンに吸収されたのかどうかも ちゃんと把握していなかった。
ゴール際で競り合った2人だが、最後ゴールした後、マキュウェンがフレイレの背中に手をやって祝福している。 ツールのゴールスプリントの厳しさをマキュウェンはよく知っている。だから、自然に相手を称える気持ちになるのだろう。
こういう気持ちは選手たちだけでない。スタッフも、ジャーナリストたちも、現場で仕事をすることの厳しさを知っているだけに、たとえ相手がライバルチームやライバル新聞社であっても、どことなく同志という気持ちが芽生えてくる。
これでフレイレは今回のツール2勝目。いずれも完全なフラットステージ。いつもの勝ちパターンのように、直前にちょっとした上りがあるトリッキーな平坦ステージではない。
今回のツールでは、ちょっとした上りが途中に入るような平坦ステージでは、逃げが活発化するので集団ゴールスプリントにはなりにくいのでは、とフレイレは考える。そうなると、自分がいつも勝ちパターンに持ってきた地形で勝つのは難しく、今日のように完全フラットなステージで勝つしかない。
ところで、フレイレの妻ラウラは目下妊娠中。第一子が12日に誕生予定となっている。出産が少し遅れたとしても、立ち会うのは難しく、それが唯一残念だ。(右の写真は最初の区間優勝の時のもの)
毎年ツールの前半はフラットステージが続くが、今年は特に サッカーW杯に配慮して、平坦ステージが長かった。しかしW杯も終わり、いよいよこれから山岳ステージに突入する。明日は超級山岳が途中に登場。スプリンターたちは、第12ステージまで2日間は、しばしプロトンに入って耐える日々となる。
--- ヨハン・ブリュイネール監督インタビュー : 「エキは、心身ともにジュニアのようだ」
数日前、ブリュイネール監督のインタビューをゲットしてきた。アメリカのジャーナリストが、今回エキモフを布陣に入れたことに疑義を差し挟む発言をし、それに対して監督の反論だ。 続く
● ルイゾン・ボベの生誕地がスタート。ボベの親族もスタート地点に勢ぞろい。出発後はボベ博物館・生まれた家を訪問
● ライプハイマー:「言い訳はしたくない」
今日のスタート地点はフランス・ブルターニュ地方の英雄ルイゾン・ボベの生誕地。町中がボベを愛し、町中が自転車競技を愛している。その熱い熱気にただただ圧倒されてきた。
![]() ルハノ到着 |
![]() ポッツァートがルハノのバイクに乗ってみる |
![]() ルハノ、心配そうに覗いている |
| . 1)ルハノが出走サインから帰ってきた ----- 2)ポッツァート、ルハノがバスの前に置いたバイクにおちゃらけで乗ってみる。一言、「お前のバイク小さいなー」と大笑い ----- 3)ルハノ、自分のバイクを心配そうに眺める
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![]() ヴィラージュで |
![]() マルクのバイクショー |
![]() 町の中心地にツール観戦画面 |
![]() 町の人も陽気 |
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| 今日はW杯決勝戦。ヴィラージュにはフランスの国旗をほっぺにつけたお姉さん(写真1)。観戦にきたファンも、ブルーのサッカーウエア(写真2)。スタートのあと町に繰り出したら、中心地でに大画面が設置され、観戦できるようになっていた。音楽の演奏もある。(写真3)町の人はみんな外のテーブルで思い思いに楽しんでいた(写真4) ● レース 上記の大画面では、ケスラー (T-Mobile)、カルザーティ(AG2R)、アールツ(LOT)、カールストロム(LIQ)、アルガン(CA)、ザブリスキー(CSC)が逃げていた。まだゴールまで1時間半ほどあった。まさかこのまま逃げが決まるとは。結果は、カルザーティがひとり最後まで逃げを続行し、でっかい1勝をあげた。2位は2分5秒差で、カールストロム、3位は同タイムでアルガン、後方プロトンの集団スプリントはマキュウェンが制してポイントを稼いだ。 ● 選手たちの様子 | ![]() ライプハイマー |
![]() ランディス |
![]() マキュウェン |
![]() ゴンチャル |
| 朝、ライプハイマーの生インタビュータイムがあり、聞いて来た。 昨日のTTの場内アナウンスで彼を紹介する時、アナウンサーはこう言った。「この人がゴールしたあとは、総合で表彰台に近づいていることでしょう」。 しかし、ふたを開ければトップから6分17秒差の62位。大崩だった。 記者から質問が飛んだ。「体調不良だそうですね」。ライプハイマーが答えた。「言い訳はしたくない。記事の見出しに、"ライプハイマーは体調不良"と言った風に言い訳じみた言葉を見るのや嫌だ。とにかく、昨日はああいうパフォーマンスしかできなかったということだ。目標を設定しなおさないといけない。」 一方でランディスは、戦闘態勢。マキュウェンは、今日もほがらか。Tモバイルは、とにかくゴンチャル、ケスラー、ロジャース、シンケヴィッツが好調で、イケイケムード。クレーデンもこれからが見ものだ。 スタート前、スベルディアにインタビューしてきたが、「一番警戒しているのは、クレーデン」と語っていた。 ちなみに、ツールで鎖骨骨折してリタイヤしたバルベルデは、あと10日ほどもすれば、レースに復帰できそうだとのこと。 | ||||
![]() 前を見ていないヒンカピー |
![]() ロジャースに衝突 |
![]() ロジャース手に打撲 |
![]() 目撃者フレイレは心配そう |
![]() 「大丈夫?」と駆け寄る |
| . 本日のストーリー: TTのスタート前、うつむいて走っていたヒンカピーはロジャースに衝突。ロジャースは、「大丈夫だよ」といったジェスチャーをして笑顔だったが、ぶつかったヒンカピーの方は、心ここにあらずといった風に、ノーリアクションで去っていった。 衝突後、左手の甲に打撲。赤くなっており、しきりに手を気にしていた。一部始終を目撃していたフレイレは、ロジャール大丈夫かな、といった風にこの光景を食い入るように見ていた。その後、ロジャースの方に駆け寄って、「どうしたの?大丈夫だった?」と聞いていた。人のよさそうなフレイレ。 この光景を見ていた沿道のファンは、「ヒンカピー集中してるね」、「いや、まわりが全然見えてない。逆に大丈夫かなぁ」などと話していた。ヒンカピー、結果はトップから2分42秒差の24位。少々不本意だった。 ● 本日の優勝&イエロージャージのゴンチャル表彰台のパフォーマンスは嬉しそう
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