フォワ 〜 ル・ルロン, 196km ヴィノクロフ: 「周囲に励まされて士気が上がった。父のためにもチームのためにも勝ててよかった」
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| 今日のひとこと:「父のためにも勝ててよかった!」(ヴィノクロフ) @ サンテティエンヌの自転車クラブの文字が入ったTシャツでヴィノの応援に駆けつけたお父さん。A カザフスタンからきた少年とずっと長い間話し込んだ。母国のヴィノファンを見て、とても嬉しそうだった。B みんなサンテティエンヌの自転車クラブの人たち。ヴィノクロフを心から愛している。一番左にいる女性はクラブ会長の娘さん。( 第7ステージにて) | ||
■ 19歳の時からランス・アームストロングを知り尽くしているジャーナリスト ティム・マロニーに聞きました: 「ランスの素顔」と「シェリル・クロウとの破局の本当の理由」
![]() | ■ | 目下CNにツールレポートを発信しているティム・マロニーは在欧・北米出身の記者。チクリッシモにも記事を寄せているので一部の人はご存知かもしれないが、よくランス・アームストロングの自宅インタビューを敢行している。 ランスのインタビューというのは、普通は不可能。彼のマネージャーによると、”特別なこと”をやらないと無理らしい。しかしこのティムは、自宅まで出かけてフレンドリーに相対してしまう。それもそのはず、ランス御年19歳の時からの知り合いで、懇意にしている。 |
ティム:(急に目を爛々と輝かせて)おおー、イチロー、知っているなんてもんじゃない。大好きさ。ボクは野球界にもつながりがあるんだ。実はマツイよりも、どっちかというとイチローのほうが好きかもしれないなー。ものすごいプロ中のプロだよね。 でも、ランスはイチローの徹底したプロ意識ともまた違うんだ。ランスの生い立ちを知っているかい?17歳で母親はランスを産んだんだ。その後の苦労は並大抵ではなかったらしい。複雑な家庭環境が、彼の場合すごく影響しているというのをひしひしと感じるよ。 つまりランスが複雑な人間であるのは、プロになってからというわけじゃないんだ。若い頃からずっとそうだった。ボクはこんなに長い間彼と接しているけど、今だにインタビューではかなり神経を尖らせてしまうね。時が経っても懐に飛び込むことはできない相手。
普通にこう運ぶだろう、という観測が彼の前では一切通用しないから。
質問:へえ、イチローが好きなんですか。イチローって英語はある程度できるみたいだけど、通訳を介することにしているそうですね。誤解とかがあって、ややこしいことになるのが嫌だから。プロっぽい発想ですよね。
ティム:野球を知らないといわれるドイツ出身のMLB選手エドウィン・ジャクソンを知っているかい?彼も英語はだめと言われることもあるけど、ボクは彼が立派な英語をしゃべっているのを聞いたよ。 質問:ところでランスというと、1年半ほど前にシェリル・クロウと破局しましたけど、あの破局、ずいぶん唐突な印象を受けたんですケド。あれって一体何があったのか知ってます?
ティム:実はボクはシェリルとも親交を深めているから、本当の理由を知っているんだ。ランスがあることに関して、自分の意見を変えなかったからさ。」(そのあることというのは具体的に話してくれたけれど、先日Good Morning Americaでシェリルはそれほど深く突っ込んだ話をしていなかったようなので、とりあえずここでおしまいにすることに。)
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左の写真がティム・マロニー(拡大写真なし)。ツーレがカメラを向けたら、「一緒にチクリッシモを読んでいるフリをしよ
う。僕にはこの内容がぜーんぶ読めるんだよー、みたいなフリを!!」と愉快に笑った。
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【 レース 編 】左ヒザの包帯が小さくなったヴィノクロフがTTに続き山岳ステージ優勝。ラスムッセンはコンタドールをぴったりマーク
峠を上ってはまた峠、おなじみのピレネーステージがやってきた。ポール峠2級、ポルテダスペ 2級、モント 1級、バレス 超級、ペイレスルド1級。ただし山頂ゴールではない。あちこちでアタックがかかり、強豪がいつどこでアタックするのかが注目された。
ヴィノクロフはケガの影響で好・不調の波が際立つ今回のツール。この日は先頭モードのギアが入りきって、強かった。様々な選手の細かなアタックが続く中、力をためて一気にアタック。プロトンの前で逃げていたエスケープ選手たちを次々追い抜き、 最後まで先頭を行っていたエスケープグループの3人を追い抜くと、ヴィノ全開。ゴールまで一人旅。
後方プロトンでは白ジャージのコンタドールが飛び出し、ラスムッセンがすかさずついていく。上りを利用して何度か振り払おうとするコンタドールは余裕すら感じられる。しかしラスムッセンはぴったりとコンタドールをマーク。
ヴィノクロフはついにゴールを目前にする。きつかったレースを顔に刻みながらも後ろを振り返って誰もせまってこないことを確認し、「どうだ!」といった表情。区間2勝目を挙げた。ゴール後ヴィノは、ケガで100%の走りができなかったことに悔しさを浮かべながら、「これが人生だ。スポーツとはこういうものだ。チャンスは逃げたけど、でも満足さ」と語った。CNリザルト
ヴィノクロフ談話(ユーロスポーツ):「今日はモチベーションが高かった。チームにも発奮材料を与えたかった。チームメートから朝励ましを受けたのは嬉しかった。日曜夜(前日ステージで)、すっかり士気が落ちてしまったが、チームメートや周囲の人が士気を高めてくれた。区間優勝を狙えばいいじゃないかってね。それに耳を傾けたんだ。」
「最後の上りはよく知っていた。(だからひとつ手前の)バレス峠ではおとなしくしていた。まだ自分の前にエスケープ残党が残っているのは知っていた。だから最後の峠で自分に言いきかせた。ひとりでのし上がらないと勝てない。そしてうまくいった。素晴らしい勝利だと思う。」
「これで2勝目。がっかりかって?そうともいえる。ツールで優勝を狙ってきた。パリで表彰されるはずだった。でも落車があった。ついていなかった。なんとか挽回しようと最大限努力した。おかげで、その後は敷かれた運命のレースからは脱出することができたと思う。」
「ヒザの状態は前よりはいい。でも力を振り絞らないと戦闘状態に入れない。今回うまくいった。すばらしいと思う。僕にとって最高の勝利、父にとって、チームにとっても。」
「(クレーデンがリーダーになるかどうかは)まだわからない。アンドレアスがどういう状態で走っていくかを見ていかないと。チームの目標は彼をのぼりで助けてパリで表彰台を狙うこと。オービスク峠で彼を助けることができるだろう。きついステージだ。特に休息日のあとだから。山岳は足腰に本当に悪い」
レース前News
・ ヴィノクロフは出走
・ アスタナ、CSC、ラボバンク、ディスカバリーチャンネルのチームバスがフランス税関によって調べを受けた。ハイウェイA64のパーキング、サンゴデンそば。アスタナの広報コリーヌによると、選手の持ち物にも調べが入ったという。押収物はなし。
一方でフランスチームのバスはノーチェック。税関士はフランスチームはそのままパスさせ、調べられた4チームはゴールに向かうはずが、大幅に遅延。ただし、CSCノアラン・ギャロパン監督は、これはよくあること、すでに何度も経験済み、と涼しい顔。